LIFE LOG(880 NOTES)

880 NOTES

バンドリと旅行と雑記

880 NOTES

ハードコアおじさんと振り返る見たかった2023来日アーティスト

どうも。

 

ハードコアおじさんです。みなさんは元気ですか?僕は仕事に殺されて死にました。今や、死ぬまで残業して働いて家に戻れば煙をしばきながら顔をVに歪めてニチャニチャすることしかできない怪物になりました。あと土曜日マジで死ぬまで酒飲む妖怪にもなってる。助けてくれ。

 

<今年はこの女を一生見てました(照)>


そういうわけで、今年全然おもしろいことやってないのに、例のごとく陳から赤紙(恫喝)が届いたので、年末恒例行事(恒例にする必要がないのでは?)汁AdCに参加です。マジで巻き込むのやめてくれません?

 

<このクソ忙しい時期に余計なことさせるなよボケが>

 

adventar.org

 

去年は結構体を張って記事を作ったので、個人的にやり切った感があるのと、刀削麵づくりで料理カテの超えられない壁ができてしまったのでマジでネタがないんですよね。で何書くかな~って今年1年を振り返ってみました。

 

僕は汁に入ってないですけど、今年汁のオタクで流行ったことといえば、「(叙情系)ハードコア」ですよね。汁流行語大賞「俺たちの未来を!!」がノミネートされたり、声優説教コアバンド「MyGO!!!!!」が大流行し、梵我活動に復活の兆しが見えたりと叙情系ハードコアに関するトピックが多く見受けられたような気がします。中には割とガチでハードコアdigってるオタクもいてハードコアおじさんとしては嬉しい限りです。

 

<この2組が並べられるの冷静に考えてヤバすぎる>

 

そして、5月以降はコロナ禍が収束に向かったことにより、海外アーティストの来日がマジで多かったように感じます。僕も少しだけ行くことができましたが、暇だったとしても金的に全部行くのは到底不可能なレベルの数で来日公演があったなぁと思います。で、いうて魂をVに売ったクソごみカス人間とはいえ、ハードコアおじさん的には気になるアーティストのライブがある日はTwitter(おじさんなのでずっとTwitterって言い続けてる)で動画を漁って、真っ暗な部屋で涙を流しながら行きたかったなぁってつぶやいていました。普通に悔しすぎて今でも思い返すとイライラします。

 

ということで、みんなにも同じ気持ちになってもらうために、今年来日したアーティストで見たかったけど見れなかったバンドを紹介していこうと思います。(最低)みなさんもこれを見て、曲を聴いて「うわ~こんなカッコいいバンドが今年来日してたんだ!俺も見たかった~~~~~!!!!!」ってなって涙してください。それが俺の生きる糧になります。(最悪君)

 

でも、一口に来日アーティストといっても、ジャンルが色々すぎて難しいんですよね~。かといってハードコアだけだと触れたいアーティストに触れられない部分もあるし…。

 

???「てかもう俺の曲は全部ハードコアだよ。ハードコアは精神論なんだよ。

 

!?

この声は…

 

 

 

Ayase「YOASOBIでモッシュダイブetc.が起こったってことが、ハードコアは精神論だということの証明になったな」

<カ、カッコよすぎ~~~~~~~~~~!!!!!!>

 

Ayase!!!!!

 

ということで、令和最強のハードコアおじさんことAyaseさんがハードコアは精神論だということを証明したので、精神的にハードコアなアーティストは全てハードコアバンドとして紹介していきたいと思います。

 

<該当のツイート、まあこれはさておきNEX_FEST出演は普通にすごいと思います>

 

ちなみにEmo系はその歴史がハードコアから始まっているので自明にハードコアバンドということとして扱います。(もう破綻してるやん)

 

では1月から順に来日したバンドを紹介していきたいと思います!なおバンドの数の都合上、1バンド1曲のみの紹介になりますが、これ以外の曲も是非聞いてくださいね。

 

<12/1、投稿直前追記>

1日目の記事がアレだったので安心しましたが、今回の記事はマジでダラダラ書いててクソ長いだけの記事なので、暇な人だけ読んでくれればいいです。あと興味あるバンドだけかいつまんで読んでもらっても大丈夫です。

 

※1Bold=バンド名

  Bold&Italic=曲名

  Italic=アルバム名 です。

※2記載事項は僕の朧げな記憶ベースで書いているので正確性は危ういところが結構あるので、あまり鵜吞みにしないでください。

 

Unearth

まずはアメリカはボストンが誇るメタルコアの重鎮Unearthです。僕この来日Twitterでライブ映像流れてきて来日してるの知ったんですよね。知ってたら行きたかった…。

 

もうキャリア20年以上のバンドですが、同年代のメタルコアバンドが活動を辞めたり、路線変更でオワコンになったりと脱落していく中で、Heaven Shall Burnと共に変わらないスタイルでメタルコアの最前線を切り開いているヒーローバンドですね。来日後、新譜のリリースもありましたが、相変わらず熱いメタル節もりもりでいい感じでしたね。

 

Unearthは他のメタルコアバンドと比べると結構スラッシュメタルなどの70~80年代のメタルの影響も強く見られるのが特徴でギターソロのメロで聞かせる感じですね。ただ、じゃあリフが微妙なのかというとそういうわけではなく、リフワークもかっちりしていてカッコいいです。

 

とはいえ、Unearthもメンバーチェンジなども多く初期と今では若干スタイルも変わっている印象ではあります。大体1st~5thアルバムと6th以降で大きく分かれる感じかな?初期の方がハードコアとメタルのバランスが良く、最近のアルバムはよりメタル節が強いイメージがあります。その分テクくもなっているので好き嫌いは人によりそうですが。僕は初期の方が好きです。

 

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曲紹介は3rdアルバム「III: In the Eyes of Fire」から「Giles」にしました。多分一番人気は「My Will Be Done」ですし、一番Unearthのバンドの感じが端的にわかりやすいのもそれなんですが、僕は2nd~3rdくらいのゴリゴリのハードコア節が効いていてかつ、印象的なリフが多い感じが好きで、その中でも一番好きなのがこの曲なのでこれにしました。初っ端から疾走感がありつつ印象的なギターのフレーズをこまめに入れてくるのがカッコいい。あと中盤のブレイクダウンから疾走パートに戻るところも脳汁多めに出て好き。

 

 

Hopesfall

紹介に入る前に、「MyGO!!!!!で『叙情』を知った」とか言ってるオタク、正座して読め。

 

というわけでまさかの来日が決定したもののコロナで延期になって、ようやく来日となった叙情系ハードコアのレジェンドHopesfallです。叙情系ハードコアの歴史を語る上で外せないバンドですね。マジでなんで見に行かなかったんだよ。これ最終日のライブとかは国内もレジェンドバンドが再結成して出てたりもしててマジで激熱だったんですよね…。この日はなとガキが福岡に来てて、ちいーそと3人で死ぬほど酒を飲んでたんですが…カス過ぎる。しかもそーちゃん俺の行きつけの立ち飲み屋のトイレで寝てお漏らししてたらしいしな(立ち飲み屋スタッフ談)。本当に最低すぎる。

 

で、Hopesfallは間違いなくレジェンドバンドなんですが、そのキャリアは複雑で、人気絶頂期に大きく路線変更をして叩かれたり、2008年の解散から2017年の再結成まで10年近く活動が止まっていたりと苦難も多いバンドではあります。この辺のことを書くとボリュームがすごいことなるので割愛しますが…。

 

バンドとしては1stアルバム、1stEP、2ndアルバムまでが叙情系ハードコア、3rdアルバム、4thアルバムがオルタナティブロックで解散、その後再結成してオルタナではありつつもポストハードコアなどの要素も取り入れた音楽性で5thアルバムをリリースしています。で、評価が高いのは叙情系ハードコアの時期で、叙情系ハードコアバンドで影響を受けていないバンドはいないのでは?というくらいの影響力があります。

 

そもそもHopesfallが出てくるまでも叙情系ハードコアと呼ばれるバンドは既にちらほら出ていましたが、当時ハードコアなどのシーンで存在感を大きくしていた「ニュースクール」と「Emo」、それからFugaziの文脈から語られる原義の「ポストハードコア」(所謂、最近使われるスクリーモメタルコアの延長線にいる「ポストハードコア」とは違います)の要素を取り入れて形にしたのがHopesfallだと思います。彼ら自身もそのあたりのバンドからの影響を公言していますからね。

 

音楽性については語る前に先に曲紹介をしましょう。

 

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1stEP「No Wings To Speak Of」から「The End of an Era」です。この曲は彼らの代表曲のみならず、叙情系ハードコアを紹介するときに真っ先に名前が挙がるほど、ジャンルを代表する名曲となっています。1つの時代の終わりという曲が叙情系ハードコアというジャンルで1つの時代を築いているの、本当にすごいなって思う。

 

で、このEPは他の曲も良くって全編聞いてほしいなと思います。僕基本捨て曲というのが嫌いで、アルバム通して聴くときにずっと良曲が流れていて欲しいんですよね。でもそういうフルアルバムっていくら好きなバンドとかアーティストでもなかなかないですよね。でもEPだと曲数が少ない分、本当に良い曲だけで構成されていて完成度高い盤が結構多い印象があってこれもその1枚だと思います。本当に頭から最後まで隙がないので聞いてください。

 

音楽性は聞けばわかると思うんですけど、いわゆるニュースクールハードコアのベースに浮遊感のあるEmoや原義ポストハードコアのギターが乗っている感じ。The Appleseed CastPenfoldKARATEとかの影響を感じるサウンドだと思います。で、Hopesfallの登場により、これ以降の叙情系ハードコアシーンはこちらの路線が支持されて、結構タフなニュースクールバチバチな感じのバンドってのは2010年代に入るまでは影を潜めてしまう、それくらい絶大な支持を手にすることになります。

 

で、一応3rd以降の音楽性についても話すと、先ほど言っていた原義ポストハードコアのバンドの方に寄っていくイメージではあります。彼ら自身Jawboxとかの影響も公言していますし、その辺のバンドを目指した感じ。ただ、ぶっちゃけその路線だとグレイトなバンドが多すぎてHopesfallじゃなくてもいいじゃんって感じがあるんですよね。まあでも4thとか5thはそれなりに完成度高くて良いので、オルタナとか原義ポストハードコアが好きな人は聞いてみてください。

 

 

Taken

紹介に入る前に、「MyGO!!!!!で『叙情』を知った」とか言ってるオタク、逆立ちして読め。

 

というわけで、先ほど紹介したHopesfallと帯同でツーヘッドライナーツアーとして来日した、こちらも叙情系ハードコアの伝説、Takenです。この2組がセットで来日というヤバさよ。本当にどうして行かなかったんだ…。

 

こちらも2004年に一度解散し、メンバーのうち何人かはCirca SuriveMikotoといったバンドで活動を続けて、2015年に再結成したバンドです。Hopesfallと本当に同時期に活動をしており、こちらも叙情系ハードコアの礎を築いたバンドです。また、Taken叙情系ハードコアのみならず、結構スクリーモの方にも影響を与えていて、幅広い層からの支持を受けている印象ですね。

 

そして、Takenは解散前にも(と再結成後にも1回)来日しており、解散後に出したトリビュートアルバムでは日本の叙情系ハードコアバンドがカバーしているディスクがついているといった具合に、日本の叙情系ハードコアシーンにも、めちゃくちゃ影響を与えています。

 

彼らも音楽性については聞いてもらう方が早いでしょう…。

 

 

ここで突然ですがクイズです!

問題:Takenの有名な曲、5つ答えろ。

 

 

牛倉「…ほんま、ごめん。The Best I Had。」

<牛やないかい!!!!!>

 

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いや、ほんまごめん。今有識者たちからの「そこはArrested Impulseだろ、ダボ!!!!!」という怒号が聞こえています。でもオタク的にはこの曲を紹介したいんです。許してくれ。

 

ということで、1stEP「Finding Solace In Dissension」から「The Best I Had」です。一応TakenのリリースとしてはEPが2枚とフルアルバムを1枚出して解散、その後トリビュートアルバムがリリースされて、再結成後、解散前のEP2枚とアルバム1枚をまとめたディスコグラフィー盤と3rdEP、日本のStrandedというバンドとのSplitを出しています。ややこしいね。(ちなみにEP出す前にも音源リリースは若干あるけどクソマイナーなので割愛)

 

多分今聞くのであればディスコグラフィー盤の「Carry Us Until There Is Nothing Left」が良いと思います。これだと1~5曲目が2ndEP「Between The Two Unseens」、6~14曲目が1stアルバム「And They Slept」、15~21曲目が1stEP「Finding Solace In Dissension」の曲になっています。並び順も同じ。

 

で、1stEPが一番最初の音源にはなるんですが、この時は結構カオティックハードコアの影響も強く、Hopesfallと比べるとよりニュースクール感が強いんですよね。でもその最後に、叙情系ハードコアとして完成形なのではとも思える曲が来る、それが「The Best I Had」なんです。

 

これは先ほどのHopesfallの「No Wings To Speak Of」のリリースよりも前(Hopesfallが2001年でこっちは2000年)にリリースされているので、個人的には本当に最初にニュースクール+Emoを形作ったのはこの曲なのかなと思っています。それくらいすごい曲。静と動のコントラストも見事ですし、Takenならではの浮遊感のあるギターサウンドも取り入れられており、この後のアルバムや2ndEPにもつながっている感じがGoodです。

 

僕はこの曲で喰らってTakenが好きになりましたし、海外叙情系バンドはマジで死ぬほどdigったといっていいと思うんですけど(なぁ陳?)、その中で3曲あげろって言われたら、この曲とShai Huludの「Given Flight By Demon Wings」、Counterpartsの「Sturdy Wings」をあげると思います。

 

ただ曲としては結構マイナーというか、アルバムや2ndEPの曲たちが有名過ぎて埋もれている印象。悲しいね。実際2ndEPは最初から最後まで完璧で盤としての完成度はそっちの方が高いと僕も思うので、もうディスコグラフィー盤全部聞いてくれ、頼むわ。

 

マジで叙情系ハードコア語る上でHopesfallTakenは外せないので、MyGO!!!!!で興味持ったオタクはとりあえず聞いて、これが合わなければまた別のバンドを探しに出てもらったらいいと思います。

 

 

Tiny Moving Parts

HopesfallTaken好きすぎて語りすぎたわ。ここからテキパキ進行に戻します。

 

さて、ここでハードコア系からは変わってEmo系バンドが来ましたね。マスエモ(マスロック+Emo)界のヒーロー、Tiny Moving Partsです。めちゃくそ好きなバンドなのに、前回の来日も仕事で行けんくて、今回は来日終わった後に知って終わりです。いつになったら見れるんだ…。

 

このバンドは兄弟といとこ(確かベースとドラムが兄弟でギタボがいとこ)で結成されており、それでなんだかんだ15年くらい活動続けてるグレイトなバンドです。こういうのめっちゃいいよね。僕が知った時はそこまでだったけど、最近は超人気バンドになっている印象。所謂エモリバイバルの最初期からの活動をしているバンドで、影響も多くあるとは思うんですが、Emoに固着せず自分たちのペースで自分たちのやりたいように活動している感じもあって、そのラフさも好きですね。

 

音楽性に関してはマスエモ系なので、ギターは変則チューニング・タッピングフレーズって感じ、リズム隊も変拍子が結構ある感じです。でもこの手のバンドって結構ポストロックに寄っていく感じで、そうなるとAmerican Footballの文脈に取りつかれて没個性になるバンドが多いんですよね。ただTMPは違います。上記のテクフレーズを取り入れながらも、メロディックパンクやストレートなEmoなどに近いエネルギッシュな曲が多く、ライブもシンガロング必須の激熱なライブをするんです。ずる過ぎん?

 

僕自身もEmoは結構ストレートなスタイルが好きなので(MineralThe Get Up Kidsが好きなので当然)、このスタイルが本当に好きです。でもちゃんとテクフレーズも取り入れているのでテク厨的にも満足感のある曲が多いと思います。初期の方がテクい曲は多いです。

 

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紹介は7thアルバム?(初期の自主音源があんまちゃんとわかってない)「breathe」から「Medicine」です。結構しんみり系のAメロからサビのストレートな感じ、そしてタッピングフレーズのテクパートとTMPの魅力がわかりやすいのがこの曲かなと思います。「Always Focused」も好きなのですが、わかりやすいのはこっちかなと思ってこっちにしました。1番有名だし。

 

あとTMPはライブ映像を見るとより好きになれると思います。ライブも上手いし、熱いんですよね。本当に生で見たい。頼むのでまた日本来てください。次は絶対に行く。

 

 

My Chemical Romance

これ紹介する必要ある?ありますか…。

 

というわけで、みんな大好きマイケミです。洋楽のロックを通っている人間で知らない人はいないくらい有名なバンドなので特に説明することはありません。(え?お前洋ロック好きやのにマイケミ知らんの?Poserやな…。)

 

オタクなので知らないという人向けに一応説明すると、2000年代のオルタナティブロックの中でも特にEmoやスクリーモなどと近いジャンルにおいてNo1の地位を守り続けたバンドです。サマソニのヘッドライナーとかにもなってるといえば、どれくらいすごいバンドかわかりますね。ただ2013年から2019~2020年くらいまで活動が止まっていました。再結成後はツアー回ったり新譜も出してたかな。聞いてないんですが…。

 

音楽性はエモやポップパンクに近い感じのオルタナです。まあ本人たちはエモやスクリーモの括りに入れられるのマジで嫌がってますけど…。でも音楽的には同じとは言わずとも近しいところにいるのかなという感じなので、そういう認識で良い気はします。

 

新譜追ってないことからもわかると思いますが、別に現行で好きなバンドではないんですが、高校生の時狂ったように聞いていたバンドなので、一度解散したのに再結成した今、一度くらいは見ておきたいという感じのバンドですね。ちなみにライブクソ下手なことで有名なので、見なくていい説もある。

 

あとはマイケミといえば「Helena」か「Welcome To The Black Parade」論争ですよね。みなさんはどちらが好きですか?僕は…

 

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Helena」一択ですね。同じだった人は仲良くしましょう。「どうせ斜に構えてるからHelena選ぶんだろw」と思ったそこのお前、燃やす。

 

ということで、2ndアルバム「Three Cheers for Sweet Revenge」の「Helena」を紹介。この湿っぽさでEmoじゃないっていう主張もどうなんって思うんですが、まあアメリカのバンドらしからないUKロックのジメジメ感もあるので、そういうところが違いといえば違いなのかもしれないですね。マイケミはUKのバンドからの影響をゴリゴリ受けていて、それを公言しているイメージで、アメリカ人によるUKロックの解釈を音楽的にもセール的にも上手くやったのかなという感じ。WTTBPがやっぱ有名ではあるんですけど、アルバムとしても一番完成度高かったのは2ndじゃないかなぁと思います。高校生の時マジで狂ったように聞いていたの本当に懐かしい。

 

 

Enter Shikari

イギリスが誇るポストハードコアバンド、Enter Shikariです。所謂”ピコリーモ”などと呼ばれる電子音楽スクリーモスタイルは2008年のAttack Attack!以降急速に広がりを見せたんですけど、それよりも前から同様の音楽性をやっていた数少ないバンドです。

 

表舞台に出始めたのは2005年頃からですが、キャリアは1999年からともう25年選手目前ですね。メンバーチェンジをせずにずっと活動しているのですごい。Enter Shikariの音楽性は独特でレイヴとかそっち系の影響が大きいのかなという感じなのと、飛び道具的に使われがちな電子音楽要素をちゃんと融合させて成立させているイメージ。ジャンルとしてはポストハードコアになるんでしょうが、本当に独自の音楽性をずっと貫いている感じです。

 

僕は1stアルバムに喰らって聞き続けているので、最近の曲は聞き込んでいるわけではないですが、コンスタントにリリースして、音楽性は一貫させつつ、いろんなアプローチはしているなぁという感じで好きな人は全部アルバム聞いてほしいです。

 

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まあ曲紹介はこれなんですが。1stアルバム「Take to the Skies」から「Sorry, You’re Not A Winner」です。たまに僕がツイートしてる元ネタはこれです。

 

<こいつら>

 

あと全然関係ないけど東方スクリーモアレンジバンドForeground Eclipseの「Truths, Ironies, The Secret Lyrics」のクラップハンズはこれが元ネタです。マジで一緒過ぎて笑う。

 

2006年にこれを出していたのマジでヤバいし、これ出した当時20歳なるかならんかとか?マジ天才すぎます…。スクリーモとか他のポストハードコアとは少し異なる実験的なアプローチが魅力的ですよね。多分一番とがってたのはこの頃で、これ以降は流行りに乗ったり乗らなかったり上手いこと曲を作ってる感じです。音楽性は常に変わり続けてて、いつのスタイルでもカッコよく魅せ続けてくれる数少ないバンドなので、好きな人は順にアルバムを追ってくれると良いかと。

 

 

Parkway Drive

オーストラリアが誇る、ビーチが似合うメタルコアランキング1位のサーファーコアParkway Driveです。これはねぇマジで見たかった。翌月東京行きが無かったら行ってたと思う。行ったこと自慢した奴はぶちのめします、なぁリヴ?

 

このバンドもキャリアは長く、今年で20年になります。で初期はメタルコアで割と不動の地位を築いていたんですが5thアルバム頃から音楽性を変えて、もう今はオルタナメタル~ニューメタルっぽい感じで活動していますね。5thは結構どっちつかずで微妙でしたけど、その後はまあこれはこれであり…か?って感じではあります。でも俺たちメタルコアキッズ世代としては1st~3rd(個人的にはギリ4th)までが青春ですね。

 

特にメタルコア時代は、だれもが思いついても曲として使わないであろう知性を感じないフレーズが多用されていて、僕はマジで好きでしたね。大体ブレイクダウンの入り方が頭悪いんだよな。それでもしっかりかっこよく曲としてはまとまっているのがずるい。あとたまに激エモな名曲もあるのもずるい。ギャップがすごいんだよな。これだけキャリアあるのに、来日が全然なくて今回も13年ぶり?とか何とかだったと思います。絶対見に行くべきだったのに行かなかったのほんとにバカ。

 

ちなみに大学時代のカスサークル時代マジで誰かしらが絶対コピーするから毎年コピバン見てた気がするね。陳もCarrionかなんかやってた気がする。僕はやるタイミングがなくてやりませんでした。今思えばやっとけばよかったな。

 

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曲紹介は3rdアルバム「Deep Blue」から「Karma」です。いや1stアルバムもめっちゃ好きで特に「Picture Perfect, Pathetic」が一番好きな曲だったり、「Romance Is Dead」もエモかったり「Guns for Show, Knives for a Pro」のヤバすぎるブレイクの入り方を聞いてほしかったり、2ndの「Carrion」も激エモやし、「Boneyards」もアホみたいな展開で好きだし聞いてほしい曲しかないんですけど、PV込みだとKarmaが優勝なのでこれにしました。マジでアホすぎる。将来の夢はオーストラリアのビーチでこれをマネすることです。みんなでやりに行きましょう。

 

改めて思うけどPwDはほんと理想形のメタルコアやってるなぁって感じですね。次の来日があれば絶対行きたいと思います。

 

 

Algernon Cadwallader

これもマジで見たかったエモリバイバルの雄、Algernon Cadwalladerです。厳密には90’s Emoからエモリバイバルまでの橋渡し役という印象ではあるんですが、エモリバイバルの火付け役といわれることが多いですね。

 

このバンドを語るにはEmoというジャンルについて知ってもらう必要があるんですが、マジで1記事になるボリュームの話なので、詳しいことは僕に直接聞いてもらうか自分で調べてください。

 

そもそもEmoというジャンルはハードコアシーンにおいて「ハードコアから脱却」しようとした流れの上に存在します。で、その最初にいるのがFugaziというバンドで自らを「ポストハードコア」と称して80年代末期に活動し始めたんですよね。その文脈の中で哀愁の漂うサウンドを奏でるバンド群を指して「Emo」というジャンルで括られるようになりました。

 

で、この「Emo」というジャンルは90年代に一大ムーブメントとなるんですが、2000年に入るころから下火になり始めます。というのも「Emo」のバンドってクソ短命で終わるバンドが多かったんですよね。で、活動を続けるバンドもJimmy Eat WorldとかThe Get Up Kidsとかかなり売れっ子になってしまってオーバーグラウンドでの活動に変遷していったんですよね。なので、「Emo」というシーンは2000年代はかなり下火になります。

 

で、2010年代になると、かつて90年代活動していたバンドたち=「90’s Emo」に影響を受けてバンドをし始める世代がボコボコと出てきます。それがまた一大ムーブメントとなっており、それを指すのが「エモリバイバル」となります。

 

で、このAlgernon Cadwalladerは2005年から2012年まで活動しており、2012年に解散し、メンバーは各々別のバンドで活動をします。そのどれもがエモリバイバルの中で大きな影響力を持っていたこと、そしてAC自体がエモリバイバルの最初期に活動をしていたことから火付け役といわれているんですよね。

 

ただまあ実際は2000年前半くらいまでは90's Emoの文脈に位置するバンドも活躍していたので、どちらかというとその流れを引き継いだのがACじゃないかなというイメージです。いずれにせよ、「Emo」を語る上で、今のシーンはこのバンドがいなければ大きく変わっていたのではないかといわれるような、そんなグレイトなバンドなんですねぇ。

 

で、去年再結成して、そのままツアー回って来日もしてくれたという絶好の機会だったんですが見に行かず…マジでアホなことした。ただ、個人的には90's Emoのオタクではあるので、そこら辺のバンド見逃すよりはダメージは少ないかも…。

 

音楽性としてはcap'n'jazzという90's Emoのレジェンドがいるんですが、そのバンドからの影響が多大にあるマスエモですね。といっても先ほどのTMPとかとは毛色は異なる感じ。まさにポストロックという感じの音色でキラキラなギターが印象的な感じですね。ちょっとヘロヘロなボーカルの感じもまさにcap'n'jazzって感じでGood。

 

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曲紹介は1stアルバム「Some Kind of Cadwallader」の1曲目「Casual Discussion in a Dome Between Two Temples」です。多分一番わかりやすいのがこれ。僕個人的には2ndの「Pitfall」とか1stの「On Up」とか好きですけどね。

 

 

Animals As Leaders

現代に生きる最もテクニカルなギタリストの1人であるTosin Abasiが率いるバカテクプログレッシブメタルバンド、Animals As Leadersです。どんな批判もテクニックで黙らす孤高なその姿はまさしく百獣の王でハードコアなので紹介します。(は?)

 

結構来日はしているけど、正直好みドンピシャの音楽性ではないので先送りにしてるんですが、いつかは見てみたいなぁと思っているバンドですね。来日のたびにチケ代上がってるから、マジで早く見に行った方がいい。あとリッチー君は自慢しないでください、ブチギレてしまうので。

 

元々はTosin AbasiがやっていたRefluxっていうバンドが解散後、ソロアルバム出さん?みたいな感じで言われて始まったバンドでソロプロジェクト的な感じです。しかし、そのあまりのヤバさにあれよあれよと売れていき、今やDjent界隈から出てきたバンドとしては一番の出世株なのかなと思います。

 

時代としてもDjentがすごく注目を浴びていて、出るバンド出るバンドが売れていた時期でしたし、その中でもトップクラスのテクとあくまでインストバンドとして一線を画す感じがはまって確固たる地位を築いたのかなと思います。他のバンドは軒並み尻すぼみになっていってますからね…。

 

でまあ、8弦ギターを振り回すTosin Abasi自体のスキルは当然もう最強って感じなんですけど、もう1人のギターとドラムも超変態でバンドを下支えしているのも魅力の1つですね。特にドラムはクソキモい変拍子の中で細かいフレーズを入れながらグルーヴを生み出していて、それが脳みそ狂いそうになるぐらい気持ちいいですね。

 

音楽性は結構アルバムごとに異なっていて、初期はDjent系の曲が多いものの、メタル一辺倒でもない感じ、後期になるにつれていろんなジャンルを取り込んで最近のアルバムとかはジャンル分けできんような形容しがたい何かをやっています。でも、アルバム中絶対カッコいい曲が何曲かはあって、評価され続けていますね。

 

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紹介は悩みましたが、やっぱり1stアルバムの「Animals As Leaders」から「CAFO」にしました。開幕からテクの応酬って感じでいいですね。多分一番有名なのは3rdアルバムの「Physical Education」なんですけど、その辺まで行くともう少し穏やかな曲が多くなっています。あとは4thアルバムの「The Brain Dance」とか好きです。新譜だとMV出てる「Micro-Aggressions」とかバチギマってて好きです。マジでどのアルバムも聞きごたえあるので好きな方は全部聞いてください。

 

 

Heavy Heavy Low Low

ここにきてクソマイナーバンドが登場。アメリカで2000年代後半に活動していたカオティックハードコアバンドです。カオティックハードコアとはいっても当時ちょっとだけムーブメントになっていた、The Fall Of TroyThe Number Twelve Look Like YouRolo Tomassiなどのポップな感じのカオティックハードコアバンドですね。

 

正直そんなに聞き込んでいるわけでもないんですが…2019年くらいに再結成しての来日ということで結構個人的にはおおっ!って思ってたのでピックアップしました。アルバムは3枚とEPをいくつか出してて、2ndアルバムが有名なんですかね。2ndアルバム時点では初期のEvery Time I Dieのようなサザンロック調のフレーズ入りカオティックハードコアって感じ。でも結構めちゃくちゃやって結局ポップな感じがある…いやほんと説明がむずいんですけど、とりあえずカッケーことをやっています。

 

個人的には最後に出した3rdアルバムの方が好きで、こっちはそれなりに聞いてたかなって感じ。このアルバムはベースがマジでふざけてんのか?みたいなことをめっちゃやっててそれがポップさをより強調しています。カオティックハードコアとしてはショートチューンが多いんですけど、その中で一緒のことを全然やらず常に変態なことをやっているのがGood。ショートチューン連覇系のカオティックだとかの有名なステージパフォーマンスをするThe Chariotとか同系列かなと思いますけど、音源としては格段にこっちの方がカッコいいと思います。

 

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俺はこの曲が一番好きかなー。3rdアルバム「Turtle Nipple And The Toxic Shock」から「Supernova Ninja Surfers」です。途中のウニョウニョベースがキモすぎる。あとドラムのキメで曲調をガラッと変えていく様がめっちゃ心地よい。結構アルバム通して聴いていても聞き心地のいいバンドなのでこういうのが好きな人は聞いてみてください。超好きなバンドというわけでもないので書くこと少な目だな。

 

 

Drain

ようやくちゃんとしたハードコアバンドが来ましたね。今や現行USハードコアシーンの最前線を走っているDrainです。2020年の1stアルバムでも結構跳ねてましたけど、今年エピタフから出た「Living Proof」で一気に最前線まで躍り出た感じありますね。まあ実際カッケーしな。

 

元々Drainのメンバーは、メンバーが結構かぶってるGulchってバンドもやっていて、僕は結構そっちが好きで聞いてました。っていうのもDrainはクロスオーバーっていうオールドスクールハードコア×スラッシュメタルみたいなジャンルで、Gulchはカオティックさもあるパワーバイオレンスとかグラインドコアみたいな感じだったんですよね。マジでかっけえのでそっちもチェックしてください。解散しちゃったけど。僕はGulchの方が好きなので、Drainはぶっちゃけそこまで聞き込んではなかったんですけど、新譜はめっちゃ良くて今年結構聞いたかも。

 

Drainは先に曲紹介しましょうか。

 

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これですよ。先ほども言っていた今年リリースの2ndアルバム「Living Proof」から「Good Good Things」です。メロコア好きな人なら知ってると思うんですけど、メロディックパンクのレジェンドDescendentsってバンドの曲のカバーなんですけどヤバくないすか?勿論、アルバムの他の曲はもっとクロスオーバーとかモダンオールドスクールっぽい曲なんですけど、これだけただのイケてるオルタナでビビりました。ハードコアがルーツにありつつこういう曲もできると、なんかバンドとして懐があって良いですよね。

 

そもそもなんですけど、この「Living Proof」は他の曲も割とアルバム通して多彩さを見せつける曲が多くて、クロスオーバーや重めのビートダウン、そして現行のモダンオールドスクール等々、一貫したスタイルでやるというよりは、「こんなんも好きやろ?」みたいな感じでいろんな顔を見せてくるアルバムでクオリティめっちゃ高いですし、聞いてて楽しいです。

 

で、ライブの話なんですけど、このバンドは是非ライブ動画を見て欲しい。ハードコアのライブなのに海外の夏フェスか?みたいに浮き輪やビーチボール、果てはイルカの膨らますやつとかが飛び交っています。マジで意味不明。日本でもこの感じやったっぽいです。(まあ事前に縁者や呼び屋側からもそういうアナウンス出てたってのも大きいでしょうけど)

 

これ絶対に生で見たいし、多分次来るとしたらBloodaxeの本チャンのヘッドライナーとかで来るんだろうなと思うと今年の来日はマジで行くべきだったと思います。この手のハードコアバンドは小箱で見れるときに見るべきなんだよなぁ…。ハードコアdigしているオタクにも言っておきますが、初来日ってマジで超大事なので、好きなバンドの初来日はなるべく行くようにしましょうね。そのキャパ、向こうの熱量で次見れることはほとんどないのでね。(n敗したハードコアおじさんからの遺言)

 

 

Weezer

語る必要ないですね。アメリカのパワーポップというジャンルを作り出したオルタナロックのレジェンドです。オタクです。オタクが好きです。これ好きなオタクとしか仲良くなれないです。青いアルバムはみんな1回は見たことあるやつ。聞いたことないオタクは聞こう。

 

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1stアルバム「Weezer(Blue Album)」の「Say It Ain’t So」です。マジでオタクしかおらん。なのになんでこんなエモいんだ…。ぶっちゃけ最近の曲はそこまで好きじゃないけどBlue Albumは全曲最高なので知らんかったやつはマジで3周くらい聞いてくれ。ハマってるから。これに関しては言葉の説明は無粋なので曲を聴いて感じてください。(感じれなかったやつとは友達になりません)

 

ちなみにフジロックで来てたんですけど追加で単独やってたんすね。これ書いてる時に初めて気づいた。解散するまでにどっかで見たい。

 

 

Fiddlehead

来ましたボストンハードコアシーンから生み出されたスーパーオルタナバンドFiddleheadです。このバンドは結成までの経緯についても触れさせてもらいます。

 

ボストン(厳密には周辺の街を含みますが)はハードコアが結構盛んな街で色々バンドがいるんですけど、その中でも伝説として語られているバンドがいます。それがHave Heartって言いまして、2002年から2009年と決して長くはない活動期間にしてUSハードコアでもトップクラスの人気を得ることになります。解散ライブの映像も上がっているので是非見てください。

 

で、このバンドはボーカルのPatrick Flynnのカリスマ力が凄まじいバンドでもありまして、解散後もいくつかのバンドを立ち上げてそのたびに話題になっていました。まあ、あんまり活動が軌道に乗ったバンドはないんですが。

 

で、そのPatrickがHave Heartのドラムと立ち上げたのがこのFiddleheadなんですよね。しかもBasementっていうイギリスのエモ・メロディック系のバンドで活動していたギターも招いての結成。豪華すぎてヤバイ。で、1stアルバムが2018年に出るんですけどこれのクオリティが高すぎてめちゃくちゃ反響を呼ぶこととなります。元々はアルバム1枚作って終わる予定だったみたいなんですけど反響がでかすぎて、そのまま活動を続けることになって今年3枚目のアルバムが出てますね。

 

僕は後追いも後追いですがHave Heartめっちゃ好きで2ndアルバム「Songs to Scream at the Sun」は聞き込みました。1曲目「The Same Son」からの2曲目「Bostons」が最高なんですよね…。ジャケットもめっちゃ良くて、所謂オーソドックスなハードコアのバンドで一番好きまであります。

 

で、このFiddleheadも当然追ってて、1stアルバムリリース時はマジで聞き込みました。曲としてはオルタナなんですけど、ルーツにはハードコアがあって。NerdyだけどTough。結構ハードコアバンドの人がオルタナをやったりするのはあるあるなんですけど、メロディックパンクに寄ってたりすることが多い中で、シューゲイザーパワーポップ、Emoなんかの要素も取り込みつつ、オルタナにキレイに落とし込んでいるなぁという印象でめっちゃ理想的なスタイルでやってると思います。その後のアルバムも変わらずに良盤を出しているので全部聞いてほしい。ただ今年のアルバムとかは結構ゴリっと攻めてる印象なので、聞く人によってはちょっと選ぶかも?

 

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紹介は1stアルバム「Springtme and Blind」から「USMA」です。本当にきれい。これで僕は一気にやられましたね。1stアルバムが個人的には一番好きで、マジで完成度激高なので、オルタナ好きな人は是非全部聞いてみて欲しいです。

 

今回1日だけの来日公演で無理すぎたんですけど次あれば行きたいなぁ。でもPatrickが高校教師かなんかやってるって前見たので、長期間での来日とかは無理なのかもしれないですね…。

 

 

Their/They’re/There

90’s Emo好きなら全員が知っているといっても過言ではないMike Kinsellaが在籍していたゼアゼアことTheir/They’re/Thereです。まあもうMikeはいないですけどね…。

 

ただこのバンドはもう1人キーマンがいて、エモリバイバルの仕掛け人ともいわれるEvan Weissが在籍していてこちらは現在も活動中。彼は後述のバンドというか彼のプロジェクトの方で詳細は触れますが、エモリバイバルは彼なくしてここまで広まることはなかったともいわれていて、90's Emoとエモリバイバルのクロスオーバーという実はEmo界隈の中でも特異点的なバンドとなっております。

 

といっても僕自身、このバンド自体はそこまで好きというわけでもなく、見れたら見たいくらいの感じで、それこそ前回の来日とかは全然見れたんですけど、ちょっと渋っていかなかったり…。ただ、その後活動休止期間があって、メンバーチェンジが入り再結成、そこから来日や新譜リリースと今年積極的に活動しています。

 

音楽性はスタンダードなのはエモリバイバル、特にEvan在籍やプロデュースのストレートなやつ。でも、そこに美麗テクギターのメロディーがドーン!って感じでマスエモ感も出ています。このバンドはギターで有名なMikeが元々ドラムだったので、結構ドラムも変態で、変拍子や微妙なズレなどをうまく練り込んでいて、完成度高めですね。僕的には完成され過ぎてて「Emoはもっと粗削りな方がいいだろ!!」っていう過激派Emoおじさんを抑えきれずにそこまで好きってわけではないんですが…。でもEmo入門編としては聞きやすく、でもマスエモにも通じるテクさもあってちょうどいいバンドだと思います。

 

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おすすめは1stEP「Their/They’re/There」から「Their/They’re/Therapy」です。多分一番有名曲?Evanの声がよすぎる。彼のこともいろいろ書きたいのですが…後ろで書きます!

 

 

Blur

また出たよ、書く必要ある?バンド。知らんやつおらんやろって思うけど、意外と洋楽ロック触れてないとマジで名前も知らない人も日本人には多いので書きます。90年代オルタナバンドの最高峰、イギリスが誇るブリットポップの一時代を創り、自らで殺したBlurです。後述しますが、このバンドはスタンスが反骨精神溢れるのでハードコアです。

 

この自己紹介でまず「は?」って感じだと思うんですけど、詳しいこと書くと前後編で2つは記事書けるので端的に書きますね。90年代初頭というと、ロックシーンはNirvanaによって世界中でグランジブームが巻き起こっている時代です。で、これに対抗してイギリスの音楽シーンでは対抗するムーブメントを起こそうと画策が行われます。

 

そこで出てきたのがこのBlurと、みなさんも名前くらいは聞いたことがあると思いますOasisというバンドです。この2バンドがこれまでのUKロックの伝統を受け継ぎ「ブリットポップ」というジャンル(厳密にはメディアの売り込みでジャンルとして一括りにするにはどうなんだろうという見解もありますが…)が出来上がります。その後、ブリットポップグランジの衰退とあわせて世界的に人気が上がることとなります。

 

しかし、メディアでは中流階級出身のBlurと労働者階級出身のOasisを対立煽りすることで反響を呼ぼうとし、互いにいがみ合う部分が出てきたり、メディアからの追求に疲れ、Blurは人気絶頂の中、音楽性を大きく変え、USのムーブメントとして起こっていたオルタナティブロックを大胆に取り入れたアルバムをリリースし、自ら「ブリットポップは死んだ」と表明することとなります。これに対して、批判を受けると思いきや、これがさらに売れることとなり世界的に評価されるバンドへとステップアップすることとなります。

 

その後はバンド内の不和や、それぞれの仕事や他バンドとの兼ね合いで活動が一時止まりますが、不和の解決以後は、それぞれの活動ペースに応じて活動再開と活動休止を繰り返しながら現在までゆるっと活動をしているバンドなんですね。これ以上詳しいことを知りたい人は自分で調べてくれ、詳しい記事死ぬほど出てくる。

 

なので、彼らの音楽性は初期と中期以降で大きく異なります。初期はUKロック調な「ブリットポップ」と呼ばれる音楽性です。この時代もすごく良く、特に3rdアルバム「Parklife」は名盤だと思います。中期以降は5thアルバムの「Blur」にてアメリカのオルタナ要素を取り入れ、その後様々な音楽性を取り入れた実験的な要素が多分に含まれる音楽性で、これは音源ごとに異なる感じですね。僕はこの「Blur」にやられたんですよねぇ~。マジでカッコいい。

 

マイケミのところでも触れましたが、USとUKって言語化が難しいけど絶対に違う”何か”があるんすよね。で、そこの垣根を越えて融合を試みたバンドっての結構いるとは思うんですけど、成功しているバンドは少なく、それに成功したバンドだと思っています。聞いたことないオタクは5thだけでもいいので聞いてくれ。

 

あとはBlurといえば「OasisBlur論争」なのですが、僕は階級のアレとかはわからないのでぶっちゃけどっちも好きです。いやだってOasisカッケーやん。Don’t Look Back in Anger大合唱したいやん?でもUKからの脱却を試みたBlurのそのスタンスと、そのクオリティーの高さが本当にすごいし好きなので、どっちか選ぶならBlur派ですね。あとボーカルのDamon AlbarnのやってるGorillrazも好きなので…(ニチャア)(オタク)(キモ)

 

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Woo Hoo!!最高の始まり方すぎる。あとベースが最高なんだ…こんな音出してぇ。ということで5thアルバム「Blur」から「Song2」です。聞け。

 

 

Fall Out Boy

こちらもサマソニ来日組、書く必要ないやつ、Fall Out Boyです。ドラムがSECTっていう激ヤバStraight Edgeハードコアバンドやってるので、ハードコアです。もう何でもありです。(今更)

 

多分僕ら世代だとどっかしらで聞いたことあると思うんですけどそうじゃないですか?そうですよね?もう書かんで良くね?

 

まあ90's Emoの収束と共にPopシーンでその要素を持つバンドが出てきてEmo Popとか言われたりしてるんですが、その辺の文脈のバンドです。個人的にはマイケミとかと同じ立ち位置のイメージ。ボーカルが歌上手すぎて良くて、ライブはベースがめちゃくちゃでちゃんと弾けてないそんなバンドです。

 

2009年~2013年は活動停止してて、その後はまた活動してるんですけど、最近は活動停滞気味で音源リリースとかあんましてないと思う。2009年までのアルバムが大体最高です。これまでに紹介したEmoのバンドがピンとこない人もこのバンドだと歌モノで聞きやすいと思うので、知らなかったけどEmo興味あるよ~って人はここから入っても良いかもです。

 

僕は再結成後すぐに2013年のサマソニで来日してて、それ見に行ったんですけど、Patの歌上手すぎて最高~~~ってなってました。ベースは下手でした。

 

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曲紹介は、3rdアルバム「Infinity on High」から「The Take Over, The Breaks Over」です。僕のFOBはここから始まったんですけど久しぶりに聞いたらマジで良すぎて泣いた。(現在進行形で泣きながら書いています)

 

 

Covet

有名バンドが続いたのでお次はちょいマイナーバンド。Yvette Young嬢率いるオシャテクマスロックバンドCovetです!女1人ギター担いでキショキショオタクテクニカルギタリスト蔓延るマス/プログロック界隈に殴り込んでるのいかつすぎるのでハードコアですね。

 

Covet自体は2015年くらいから音源リリースとかして活動しているんですかね。出てきたときは結構衝撃で、このジャンル、結局CHON超えるバンド出てこんと思ってたけど、まさか女ギタリストで超えるバンドが出てくるとは…って感じでした。

 

でも個人的に、最初のEPと最初のアルバムが最後でその後は…うーんって感じで最近ちょっと心が離れているバンドです。結構最近の曲は暗めで、テクよりも間の魅せ方みたいなのをやっている感があって、まだこの若さでそこまでしんでもいいんじゃないかなぁっていう感じです。今年の新譜もそんなに…って感じだったので、今回の来日はまあいいかって思ってやめました。むしろ音源良かったら多分行ってたしな。

 

っていうのも前回の来日は行っていて(Polyphiaっていうバカテクバンドと帯同で来ていたのもあって)、その時のライブがめっちゃ良かったんですよねぇ~…。結構ライブは熱いライブをしていたので、僕好みでした。あとリズム隊がガチでカッチリ決めてたのも良かったです。Polyphia…お前のことやぞ)

 

多分今後ももう少し追うけど、この路線で続くようなら好きなバンドじゃなくなりそうなのですが…でも、テク系のバンド的にはメロディーセンスが抜群にいいので、ぜひ聞いてみてください。

 

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1stEP「Effloresce」から「shibuya」です。世界で一番クソなまちの名前からの世界で一番綺麗な曲の始まり。最強過ぎん?この頃の曲は結構華やかさがあって、超僕好みでした。この頃に戻ってくれ~。

 

 

Archspire

メタラーの皆さん、起きてください!メタルの時間ですよ!ということで、メタル少な目な紹介の中でピックアップ、カナダが誇る最凶最速テクデスバンドArchspireです。最凶最速なのでハードコアです。(?????)

 

このバンドはともかく速い。ギターも速い。ベースも速い。ドラムも速い。ボーカルも速い。(は?)いや、テクデスなら楽器が速いのはわかるじゃないですか。(わかってください)このバンドボーカルも速いんですよ。この手のジャンルってボーカルのテクニックは特殊な歌唱法をどれだけできるかみたいなところで見られるんですけど、このバンドはボーカルの速さもテク度を上げていて意味不明なところが好きです。テクデス界のRap Godです。もはや名誉なのかもわからんなこの称号。

 

あとテクデスは速くしすぎるあまり、音楽性がなくなることも結構ある話なんですが、Archspireは比較的ギターやベースが見せるメロディーラインが良いです。このバンドはベースもメロディーを奏でます。さっきからおおよそバンド紹介で出てこない字面が出てき過ぎて胸焼けしそうですね。僕もです。

 

もっと胸焼けしてもらうために曲を聞いてもらいましょう。

 

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わかりやすく速さが伝わるのはやはりこれでしょうか。3rdアルバム(discog見るまで2011年リリースのアルバムあるの知らなかった…)「Relentless Mutation」から「Involuntary Doppelgänger」です。マジでラッパーかなって速度で歌ってるのギャグだろ。後ろの楽器も最初から爆速で良いですね。あとはアルバムタイトルにもなっている「Relentless Mutation」って曲もベースがヤバすぎて聞いてほしいですし、この次のアルバムも良かったので是非聞いてみてください。

 

あとこのバンドは各楽器陣のPlay through動画見ると化け物しか出てこないのでおすすめです。全員機械だろ。Jared Smithテクデス界でも3本の指に入るベーシストだと思います。

 

 

Silverstein

またカナダのバンドですね。カナダが誇るスクリーモ界の重鎮、Silversteinです。2000年結成から大きなメンバーチェンジもなく(最初期を除けばリードギターが2回変わっただけ)20年以上活動を続けてるのはすごいですね。特にスクリーモのバンドでここまで長く活動し続けているバンドって他にないかも。

 

ただ、Silversteinは音楽性はかなりコロコロ変えていて、最近のアルバムは全然追えてないです。ので最近の話は書かずに行きます、なんか変なこと書いても嫌ですし。

 

僕は高校生の時まで追っていたので6thまで追っていて、6thがちょっと音楽性変わって売れ線にいった感じでそこから追わずって感じでした。でもそもそもスクリーモ老害ジジイ的には1stと2ndが最高なのでそこだけこすってればいい説もある。

 

特に2ndの「Discovering the Waterfront」はスクリーモ名盤TOP10に絶対入る超名盤なので死んでも聞いてくれ。頼むわ。

 

この2000年初頭のカナダのスクリーモシーンではこのSilversteinAlexisonfireっていう2大バンドがいて両バンドとも超売れっ子バンドとなりスクリーモシーンに大きな爪痕を残していますね。両バンドとも、確実に叙情系の影響を受けており、ハードコア節を感じるのが特徴でしょうか。USのバンドは結構メロコアの影響も大きかったりするんですけど、その部分が僕が両バンドとも好きだったのかなぁと思ったり。

 

まあ6thでロックに寄ってからはその路線(所謂ワンオク系)になって、まあ追ってないんですが。久しぶりに聞いてみるかぁ。

 

最近は大きい箱のアーティストになったイメージでしたが、今回は結構小箱での来日で悩みました(呼び屋は嫌いだったけど)が、まあ金とスケジュールの都合で普通に見送りましたね。

 

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2ndアルバム「Discovering the Waterfront」から「Smile In Your Sleep」ですね。同アルバムの「My Heroine」と二大人気曲なんですが、僕はこっちが好きですね。いやまあ両方いい曲ですが。疾走感はこっちがあるので好きなのだなぁ。マジで名曲。泣いています。(涙腺雑魚か?)

 

 

Angel Du$t

US現行ハードコアシーンのトップランナーTrapped Under IceTurnstileのメンバーが中心に結成している異色のハードコアバンドAngel Du$tです。

 

曲を聴けばわかるんですが、これがハードコアなのか?みたいな曲が多く、実際直近2作のアルバムはハードコアの域を出ている曲もありますが、ルーツはハードコアにあります。一応コンセプトとしてはBad Brainsって昔活動してた伝説的なバンドがいまして、そのバンドのスタイルっていうのはあまりにも独自過ぎて引き継がれていかなかったんですが、もしも現行シーンで活動していたら?的な感じらしいです。(なんかのインタビューで見た、朧気記憶&ガバ翻訳なので間違えてたらすんません)

 

実際、Bad Brainsの影響は初期の楽曲はめっちゃ見て取れます。でもそれを上手く現代風にアレンジしているのが見事。というかBad Brainsってマジで今いたとしてもめちゃくちゃ新しい音楽だよなと思わされます。そこへのリスペクト感じる楽曲とてもGoodですね。

 

なんだかんだUS現行ハードコアってなんかマッチョだし怖いしうるさいだけだし刺さらんわっていう人にこそ聞いてほしいです。ハードコアにもいろいろあります。(YOASOBIはハードコア)

 

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2ndアルバム「Rock the Fuck on Forever」から「Toxic Boombox」です。PV含めて形式的なハードコアをぶっ壊す感じ、良いですねえ。実際これリリースされてヤバすぎて、そのまま前回の来日言った記憶があります。謎に大阪なしで京都ありとかいう来日ツアーだったのもあったかな。フラっと見に行ってクソ楽しかった記憶。モッシュないハードコアのライブサイコ~~~~!!!!!

 

 

Bring Me The Horizon

今回は自身のキュレーションフェス「NEX FEST」での来日だった、今やUKロック界のスターBring Me The Horizonですね。ここまでくると誇らしいよ、俺…。

 

音楽性の変更について今回も様々なバンドで触れていますが、彼らは世界中で最も多くその煽りを受け、それを実力で覆したバンドといっても過言じゃないでしょう。

 

もともとはデスコアバンドとしてキャリアをスタートさせ、その後メタルコアバンドとして売れ線路線へ、そのままどんどん売れていった最中で、今度はオルタナティブロックバンドとして転向、これには往年のファンからもかなり物議を醸されたのですが、逆に一般層に大うけし、そのままどんどん売れていき、現行UKロックシーンの一翼を担う存在となっています。主人公かよ。

 

まあ実際、ボーカルのOliver Sykesのカリスマ性(と顔面の良さ)もあるでしょうし、楽曲センスの高さもありますし、トータルとして、バンドとして優秀だったということでしょう。僕自身、現在の曲が好きかと言われると好きではないですが、悪いとも思いませんし、これだけ売れてるのは素直にすごいと思います。まあ一部には頑なに現在のBMTHを許さない原理主義デスコアおじさんもいるようですが…。

 

一方で、彼らの初期、特にデスコア期の楽曲に触れないわけにも行けません。なんて言ってもデスコアの教科書的存在ですからね。当時、まだデスコアというジャンルは黎明期でしたが、結構メタルからの影響が大きくテク一辺倒なバンドがどちらかというと有利だった中で、それをリフワークのセンスや展開の魅せ方で勝負し、テクだけじゃなくてもデスコアができるということを提示したのはこのバンドだと思います。実際、以後デスコアで似たようなバンド結構出てきましたからね、成功したかはさておきとして。

 

また、デスコアではなくとも、メタルコアバンドなどでもBMTHの1stに影響を受けたとするバンドも多く、その影響力は計り知れません。そういう意味で、BMTHは本当に多くの人に影響を与えたバンドといえるでしょう。まあそのせいで、音楽性を変えたときにかなり批判されることとなったんですが…いわば麻枝准と同じですね。(え、違う?)(key牛ノルマ、達成__________)

 

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曲紹介も当然1stアルバム「Count Your Blessings」から「Pray for Plagues」です。いや結局お前も1stなんかいって声が聞こえそうですが、これが青春だしな。親の声より聞いたイントロ。陳もコピバンしてた。(俺は2ndのChelsea Smileだけやらされた思い出)俺これが見れるなら仕事投げうってでも見に行くんで、次の来日絶対やるって約束してくれません?

 

 

Jesus Piece

アメリカはフィラデルフィアが放つ超重量級戦車バンドJesus Pieceです。活動開始2015年なんすね。もうちょい活動してると思ってた。そう考えると超短期間でUS現行ハードコアシーンのトップランナーまで登り詰めているバンドですね。Veinとかと同じ感じかな。

 

僕自身JPはバンドの音源とかライブ映像は結構チェックしてますが、あんまインタビューやバックボーンについては見たことがなくて、あんまりどういうバンドなのか知らないんですよね。なので音楽性の方だけ話します。

 

音楽性は、一見割とよくある現行のビートダウン系のバンドかと思いきや、サウンドメイクがビートダウンとかに近いだけで、曲はモダンオールドスクールとSxE系のニュースクールのバンドを混ぜたみたいな感じで意外と新しいことをしているバンドだと思っています。ビートダウンって基本単調で僕はそんな好きではなくて、その中でも新しいことをしてたKnocked Looseだけ好きだったんですけど、そこと近しい印象ではあるかも。でも落とし方自体ビートダウンではないんで、もはやそことも違うまであるかも。とりあえず、デス/スラッジメタルの音で、ちょっと前の流行りのハードコアやったらこんな感じなったわってスタイルです。でも今のところ似たようなアプローチのバンドって出てきてないので唯一無二なのだなぁ。

 

あとこのバンドはライブ映像を見て欲しいです。多分一気に有名にしたのはThis Is Hardcore2017の映像ですね。

 

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音源紹介とずれるかもしれないけど、これは絶対見て欲しいので、このライブ映像を貼ります。マジでボーカルが怖すぎる。フロントマンのカリスマってライブ映像で見るとやっぱ大事だなって思いますね。また、この時はまだ活動開始2年で正式な音源リリースもなかった時代なのに、こんだけ盛り上がってるのもすげぇと思います。

 

まあ、この時のバンドは恐らく初の大舞台ということもあってパフォーマンスも神がかっているというのもありますね。TIHCの初出場の若手バンドの映像はVeinもすごかったりと見ごたえあることが多くて良いですね。この手の音楽が好きなら音源dig⇒現行のUSハードコアdigをしていくと面白いと思いますよ。ハマらんかったらオタクコアをdigってくれ。

 

 

Into It. Over It.

来ましたね。ゼアゼアのところで書いていたEvan Weissのソロプロジェクト、エモリバイバルの仕掛けバンドInto It. Over It.です。

 

エモリバイバル自体はAlgernon Cadwalladerのところで書き、火付け役がACということも書いていました。そのうえで仕掛け人?と思うかもしれないですが、火がついても大きくならなければブームにはならないですよね。ACが起こした火でアングラシーンで燻っていた新たなEmoの火を大きく焚きつけたのはEvan Weissなんですよね。

 

といっても僕自身、そこの文脈を事細かに把握しているわけではないんですが…。ただ、Evan Weiss自身は2000年前後からバンドキャリアを持っていて、2010年頃にそれまでの活動していたバンドがすべて活動ストップとなり、それと合わせてソロプロジェクトとしてスタートするのがInto It. Over It.なんですね。その後、先述のゼアゼアやPet Symmetryといったバンドと同時並行で活動する傍ら、同じくエモリバイバルの中でも重要なポジションを担ったYou Blew it!Annabelなどのプロデュースも行い、まさしく一大ムーブメントとしてエモリバイバルが確立するための土壌を築き上げたのがEvan  Weissということになります。

 

Into It. Over It.としては1年間毎週曲を作るというコンセプトで作られた「52 Weeks」というコンピレーションアルバムが2009年にリリースされ、キャリアスタートとなります。(Splitとかはその前に作ってたのがあるかも)

 

その後もEP3枚とアルバム4枚、コンピレーション1枚をリリースと比較的マイペースな形でリリースを続けつつ、Splitなどは相当の数リリースして、エモリバイバルの中枢を担うバンドなどをフックアップする形で活動していますね。

 

日本への来日も多く、僕は2016年のバンドセットとしての来日と、2018年のソロアコースティックセットでの来日の2回見ています。両方とも最高過ぎて今回も行きたかったんだよなぁ。実際、Into It. Over It.としてはソロプロジェクトなので、Evanの弾き語りの曲もあれば、ツアーバンド(今は一応正式にバンドメンバー?)と作る曲もあるって感じで、ライブもアコースティック編成でやることもバンド編成でやることもいろいろって感じのようです。(この辺あんま詳しくない、ごめん)

 

音楽性はストレートなEmo。ロディックなどとも近しい部分もある感じですが、あくまでルーツは90's Emoにある感じ。あとはEvanの芯のある、でも優しい声がそれに乗っかることで、超カッケーEmoに仕上がる感じです。

 

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俺はこれを紹介したくてこの記事書いたんや…。ということで、今年一番生で聞きたかった曲No.1こと1stスタジオアルバム「Proper」の「Embracing Facts」です。2分に満たない時間にEmoの必要なことが全部詰まっている最高の曲です。最初の入りからくぐもったボーカルが入り、一気にすべての楽器が入ったブチ上がる感じ。ストレートなEmoの曲だと本当に3本の指に入るくらいには最強だと思います。

 

これ以外にも同アルバムから「No Good Before Noon」「Midnight: Carroll Street」、「PROPER」などは良いですね。またアルバムとしては次のアルバム「Intersections」なんかは終始できの良い曲が並んでいます。特に好きなのは「The Shaking Of Leaves」かなぁ。

 

ちょっと今年の新譜はまだ聞き込めてないんですけど、ともかく音源は全体的に良い感じなので、Emo履修したい人、エモリバイバルが気になる人はここから入るのも良いのではないでしょうか?あと普通にシンガーソングライターとかが好きな人も弾き語りの曲はとっつきやすくて良いかなと思います。

 

 

Bullet For My Valentine

ここからは今月来日なので、厳密にはまだこれからライブのバンドですが、仕事的に休んでる暇がないので行けません。なのでもう書きます。悲しすぎる。

 

汁ライブで東久留米バンドがやっていたバンド、イギリス・ウェールズ出身のメタルコア/メタルバンドBullet For My Valentineです。といっても所謂今回紹介しているようなメタルコアとは異なり、楽曲としてはクラシックなメタルをやっていて、たまにブレイクダウンを入れるくらいのイメージではありますが。意外とこのスタイルのバンドって他にないですよね。

 

活動自体は1998年からで、表舞台に出てきたのは2004年~2005年くらいでしょうか。2000年代後半~2010年代初頭のメタルコア全盛期に活動をしていたので、メタルコアの文脈で語られることも多く、また、エモーショナルなメロディーも多分に含まれることからスクリーモとかの文脈に含まれたりもします。でも先ほども言っていたように、彼らの音楽は1980年代のスラッシュメタルや、それよりも前の時代のヘヴィメタル・ハードロックなどの影響が如実に表れており、泣きのメロディーもこの辺り由来の感じですね。まあこの辺はメディアとかレーベルのマーケティングとかもあるんでしょう。ただ、一応ブレイクダウンもちゃんと入れてあって、全然メタルコアとも違うというわけでもないです。この辺が難しいところですね。

 

僕が高校時代は全盛期で、メタルコアにあたるとまず彼らが出てきましたね。僕自身もめっちゃ好きだったし、大学時代なんやかんや2~3曲コピーした気がしますね。ギターはギターソロがかっけぇくてやりごたえありそうでしたが、ベースはクソ簡単だった。

 

最近も活動はコンスタントに続けてますが、あんまり音源追えてないので良いのかはわかんないですね。(雑魚)あとは、昔はBFMVの帯同でBMTHが来日してた時代もありましたが…先のとおり、今やBMTHの方が大きいバンドになりましたね。高校の時からだと考えられないかも…。

 

これも2013年のサマソニで来日してた時に見たんですけど、かっこよかったですね。思い出アリって感じで一応ピックアップでした。

 

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1stアルバム「The Poison」から「4 words (To Choke Upon)」です。クソ老害曲で申し訳ないけど、BFMVでかっけぇのはこれだわ。多分BFMVの曲の中で一番コアっぽいのはこれ。それでいてサビの歌メロがいいんだよなー。これだけ聞きに行きたい。

 

有名曲だと同アルバムから「Tear’s Don't Fall」や2ndアルバム「Scream Aim Fire」のタイトル曲「Scream Aim Fire」、「Waking The Demon」ですね。東久留米がやっていたのは確か3rdアルバムの「Your Betrayal」って曲だった。結構ニッチな選曲で渋い。

 

 

Pool Kids

これもっと来日するの早く知っておきたかった~。(そしたら無理やり旅程ぶち込んでたかも)

 

今やエモリバイバル~5th Wave Emo(これの説明しだすとまたややこしくなるので、エモリバイバルの延長線上の最新のEmoくらいの認識でいいです)の中でもメキメキと人気を伸ばしているPool Kidsですね。今ちょうどバンド的にも一番熱いタイミングでの来日なので、行ける人は行った方がいいです、マジで。

 

僕自身そこまで熱心に追えているわけではないですが、なんといってもエモリバイバルの中でも重要なポストを担っていたYou Blew It!のギター、Andy Anayaが在籍しているんですよね。最強。

 

YBI!はちょっと思い入れ強すぎて詳しくは書けないんですけど、エモリバイバルの中でも僕がトップクラスで好きなバンドだったので、その延長線上でPool Kidsは知っていて注目している感じです。

 

そしてフロントウーマンということでボーカルは女性が取っていることも大きな特徴ですね。まあEmo界隈では巨匠Rainer Mariaをはじめ、JejunePOHGOHなど女性Voのバンドはいますが、その系譜に位置づいています。

 

一方で、音楽性はマスエモ系で先ほど出てきたCovetや台湾のElephant Gymなど女性がフロントを務めるインストバンドの毛色もありますね。というか1stアルバムはもろそんな印象。ただ、昨年リリースの2ndアルバムはそこにYBI!節というか、「コレコレ!」っていうリフワークが載ってきて最高なんです。(多分1stリリースの後にメンバーチェンジでAndy加入なのかな?、この辺リサーチ不足です)

 

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まあもう聞いてもらう方が早いだろ。ということで2ndアルバム「Pool Kids」から「That’s Physics, Baby」です。タッピングマシマシのマスエモ感もありつつ、しっかりとリフでも聞かせて、そこに女性Voがのっかって最高のやつに仕上がってますよね。これ聞いてよいと思った人は今すぐ2ndアルバムだけでも通しで聞いて12/13-17の来日ツアー行ってください。

 

ちなみに呼び屋の人が書いてたけど日本で人気あんまないっぽいっすね。You Blew It!が本国に比べて異常に人気あったのになんでなんだ…。やっぱフィメールVoのEmoバンドってあんま支持されないんかなぁ…こんなにバチイケなのに。僕はフィメールVoのEmo好きなのでめっちゃ好きです。POHGOHとかもめっちゃ好きですしね。(来日行けんかったの未だに後悔してる)

 

 

Chin-A a.k.a. ギターうま男

日本出身、エストニア在住のギタリスト。BPMの悪魔。

 

鬱屈した高校時代、勉学を投げうって手にした超高速ダウンピッキングから繰り出されるリフ捌きで数多くのドラマーを殺害、数多のギター弦を切断している。また、「その曲遅ない?」の一言で課題曲を変更し、あまりの高難易度により自身と周囲のメンバーを涙と血の海に沈めるといった悪行を積み重ねている。

 

しかし、「クリーンパートに突入すると憤死する」「カッティングをすると指が千切れる」といった弱点も持っているため、こういった課題曲を投げつけることで撃退が可能。

 

またそれ以外にも、これまでの女性遍歴とインターネットによる歪んだ人格形成の影響から極度の女性差別意識を有しており、日夜インターネット上でミソジニー発言を繰り返し、九州地方出身のオタクをも震え上がらせている。そのくせ女から言い寄られるとすぐに落ちるらしい。今度はエストニアから帰国時に女を連れて帰ってくるのではないかと噂されている。

 

次回来日公演時には、Jason RichardsonのBeholdを一人で演奏してくれるらしいので期待して待っておきましょう。

 

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<楽しみにしています>

 

 

あとがき

書きすぎたわ。ちまちま書いてだけど、執筆に5日位かけました。もっとコンパクトにするつもりだったけど、好きなバンドのことになると、やっぱり文字がかさんでしまいますね。顔面Vになったとはいえ、一応これくらいのことは書けるくらいに、音楽好きもやらせていただいております。はい。

 

ちなみに、ハードコア系のバンドで気になるバンドとかで書きたかったのも結構いたけど、書くネタがそんなにないのと、書けるバンドだけでもこんだけになったのでやめました。SpeedとかCandyとかは書きたかったよね。

 

さて、本当に長くなりましたが、ここまで全部読んで、全部曲聞いてくれた人は酒おごりますよ(当然音楽トークには付き合ってもらいますが)。全部読まずとも、これ好きかもで、いくつかだけでも聞いてくれれば書いたかいがありますし、それだけでうれしいです。願わくば、それが好きなバンドになったり、それきっかけで未知のジャンルを聴く切っ掛けになればこの上ないって感じです。

 

結構いろいろなところで言ってますけど、音楽は幅広く聞く方が偉いとか、そういうのはないと思いますけど、幅広い音楽に触れることは確実に人生を豊かにはしてくれると思うので、損はしないと思います。1年間で数十時間、長い人は数百時間聞く中で、1時間でも2時間でもいいので、未知の音楽に触れるような聞き方を作れば、それだけで、大きく自分の聞くジャンルが広がったりもするので、この機会に、そういう音楽の聴き方をしてくれる人が増えればなぁと思います。

 

そして、来年も恐らく来日公演が多いので、ライブに行きましょう。どんな音楽でもライブで聞くのが一番、これは絶対そうなので、好きなバンドが来日したら行きましょう!会場で会えばお酒くらいおごります(これはマジ)。

 

あと、来年は面白いネタがあれば書いてもいいですけど、多分ないので、もう書きません。汁の皆さんで頑張って書いてください。

 

ほな。

 

(牛)

麻枝准(コピバン)とはなんだったのか

どうも。

 

麻枝准(コピバン)でベースを担当していた牛a.k.a暇研(死体 @Himariken_Bass)です。バンド名知らねーよって人は、最後の曲でベースを持ちながら突進してすべてを破壊した者です。以後お見知りおきを。

 

どつかれたオタクは大丈夫でしたか?まあハードコアのライブなんて、おっさんにどつかれて鼻血出してからが本番みたいなところあるので、諦めてください。嘘です。すいませんでした。

 

さて、汁ライブ参加者の皆さん、お疲れさまでした。演者側は少ない人数でのバンド運営、客側は限界タイムスケジュールのオールナイトライブで、本当に疲れたと思います。僕も二日前から前乗りして練習と合間を縫って酒、そして当日はPAとバタバタしてマジで疲れました。帰宅後死んだように寝て翌日会社を休むくらいには疲れてた。

 

とはいえ、ライブ自体は大盛況でやってよかったのではないでしょうか。僕自身久しぶりにスタジオ練とライブをしましたが、やっぱ人とあわせるのは楽しくて良いですね。社会人になると、なかなかバンドであわせる機会ってつくれないので貴重な機会だと思いますし、今後も継続してやっていきたいと思っています。(実際やるには問題は山積みなんですが…)

 

さて、今日はその汁ライブでトリを務めた「麻枝准(コピバン)」とはなんだったのか、そしてなんかよくわからん曲やってたけど、あれは何なの?ということについて書きたいと思い超重量級の筆を執りました。布教記事としても書いているので、音楽好きな方は是非読んでください。興味ない人も我慢して読んでください。

 

 

1.そもそも「麻枝准(コピバン)」って何?

恐らく多くの人が意味不明だったと思うこのバンド名。麻枝准については、誰かわかると思うので割愛しますが(わからない人はこの記事を読み込んでください⇒

https://himariken880.hatenablog.com/entry/2022/02/23/013600)、何の脈絡が?という感じの人が多かったのではないでしょうか。

 

端的に言うと「麻枝准が好きな激情系ハードコアをやるバンド」という意味で麻枝准の名前を冠していました。ここで更なる疑問が出てきますね。「麻枝准と激情系ハードコアに何の関係が?そもそも激情系ハードコアって?」こう思った方も多いでしょう。

 

これについては、Angel Beat!の開発ブログ(

http://key.visualarts.gr.jp/angelbeats/blog/2009/07/)を見るとわかるのですが(昔は個人ブログもあったけどなくなったっぽい)、麻枝准という男は、メタルやハードコアといった音楽ジャンルに造詣が深く、実際彼の音楽にはその影響が深く見て取れます。特に、エモ、スクリーモ、叙情系ハードコア、激情系ハードコアと呼ばれるジャンルからの影響は絶大で、彼の音楽性の中核を担っているのがこのジャンルと思われます。激情系ハードコアについては、ヘブバンでOrchidという激情系ハードコアバンドをネタにしているので、それくらい准にとって大切ということですね(は?)。

 

で、このエモだのスクリーモだの叙情系ハードコアだの激情系ハードコアだのっていうのが何?という人もいると思いますが、これを詳しく語ると1ジャンルで1記事書けちゃうので、詳しい話は聞きたい人がいれば書きます。

 

ざっくり説明すると、

 

・エモ…Emotional、所謂「エモい」と言われるような哀愁・ノスタルジックを感じるような感情を揺さぶる系の旋律で構成されるロック~パンクミュージック。泣きのメロディーの応酬でこぶし突き上げたり、静かに涙流したりするやつ。一番麻枝准の曲に近い。日本でいうと久石譲。オタクがやってそう。

スクリーモ…エモを激しくし、スクリーム(≒シャウト)が混じったもの。曲調はメロコアとかの比較的なポップな感じで、ボーカルがワーギャーワーギャーいう感じ。気取ったオタクがやってそう。

・叙情系ハードコア…エモに類する旋律を取り入れたハードコア。ジャガジャガ刻んで攻撃的な感じと泣きのメロディーが入り乱れる感じ。あと大体ブレイクダウンが入ってモッシュできる。いかついオタクがやってそう。

・激情系ハードコア…エモをもっと激しくした感じ。攻撃的というよりかは轟音をかき鳴らす感じ。所謂轟音系ポストロックとエモとハードコアのごちゃ混ぜみたいなイメージではある。ギターもボーカルもうるさい。気持ち悪いオタクがやってそう。

 

という感じなんですが…まあそういう音楽ジャンルがあるんだくらいで思ってもらって大丈夫です。とにかく、麻枝准という男はこういう「エモい」と称される音楽ジャンルを通っていった結果、あれだけ素晴らしい音楽をつくれるようになったということですね。(シナリオは?)

 

で、今回は(というか以前から)陳とまさしが激情系ハードコアをやりたいということで、今回は麻枝准(コピバン)として激情系ハードコアをやるバンドとして出演することになりました。1~2曲目については、陳とまさし選曲、3曲目は陳と俺が現役時代についぞできなかった曲をどうしてもやりたいということで3曲選出でした。

 

では、各曲の解説でし~。

 

 

2.演奏した曲の解説

1曲目【Passing/No Omega】

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こちらはスウェーデン出身の叙情系~激情系ハードコアバンドのNo Omegaより、2015年リリースの「Occupants」の1曲目のPassingという曲でした。No Omegaは2010年から活動しているバンドで、フルアルバムを3枚とEpを3枚リリースしています。2017年のアルバムリリース以降、あまり活動形跡がないっぽいので活休か解散してるっぽい?です。このバンドは、北欧によくいる激情系ハードコア(Suis La LuneやKaospilot、Shirokumaなど、エモからの影響が強いことが多い)とは異なり、叙情系ハードコアやブラッケンドハードコア的なアプローチが随所に見えることが特徴的です。激情系ハードコアは繊細なメロディか爆裂轟音で展開勝負なことが結構多いんですが、No Omegaはリフやリズムでも乗せてくれる、そんな感じですね。この曲は、そんなNo Omegaの中では割と轟音系に寄せて作られており、のっけから爆裂轟音の“動パート”そして徐々に展開を見せながら最後“静パート”に落としていくという美しい展開を見せてくれる曲です。かっこいい。

 

いつ頃か忘れましたが、マジで陳とまさしがこの曲の話しかしてない時期があり、今回はその流れでまず初めにやることが確定している曲でした。曲としては今回の3曲の中では一番簡単で、すぐにバツっと決まったのであまり練習しなかったイメージ(俺は最後のトレモロパートの前のドラムのキメの後の入りを一生ミスってましたが…)。ただ、映像見直してみると音作りが意外としょぼくて、もっと迫力あるサウンドでやりたかったなーなんて想いもあります(これは箱とかPA的に仕方ない部分もあるが…)。

 

ちなみに、No Omegaで他におすすめの曲だと「Dirt Hands」

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<タイトでハードコアな感じだとこの曲>

 

や、「Autoimmune」

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<エモいのだとこれが好きかなぁ>

 

などがあります。

 

それから似たようなバンドでおすすめだと、同じく北欧系激情系ハードコアであれば上述の3組はすべておすすめですね。

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<麻枝准のツイートにも出てた>

 

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<カオティック交じりで決まってる、これ好きな人はカオティックハードコアも聞いてほしい>

 

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<もはやEmoに近しい存在、来日行ったけどライブクソイケてた>

 

少し路線は違いますが。本当に同路線のバンドだとBirds In RowとかThe Tidal Sleeptとかがいますが…正直No Omegaのがいいです。

 

Oathbreakerとかはもう少し激情によるものの、ブラッケンドハードコアの影響が色濃く出ていてカッコいいからおすすめかも。

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<ブラッケンドはかっこいい>

 

あとはCapsizeの後期は逆に叙情系ハードコアでありながら、激情系ハードコアっぽい要素を取り入れていて似ているような気も…気のせいかも。でもとりあえずカッコいいので聞いてほしいです。

 

 

2曲目【Lies, and release from silence(静寂の解放と嘘)/envy】

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こちらは日本出身の激情系ハードコアenvyより、2001年リリースの「all the footprints you’ve ever left and the fear expecting ahead(君の靴と未来)」の3曲目のLies, and release from silence(静寂の解放と嘘)という曲でした。長い。

 

このenvyというバンドは日本出身でありながら海外での活動にも注力的で、激情系ハードコアを早期からしていたこともあり、世界的に評価をされているバンドです。活動歴も前身バンドのBlind Justiceが1993年からで、envyへの転身も1995年なのでそろそろ30年選手という感じですね。フジロックへの出演なども頻繁にしており、ハードコア界ではまさしくレジェンドバンドとして君臨しているような存在です。近年はメンバーの大幅な入れ替わりがあり、あの9mm Parabellum Bulletのギター、滝が加入したことで話題になったりもしていました(本人が大ファンらしいですね、ライブでもenvyのTシャツ着てたりするし)。

 

envy自体はアルバムごとに少しずつ方向性が変わるイメージで、初期から通して聞いていくとその変化がわかると思います。いやまあ初期のアルバムとかはもはや激情系ハードコアではないんですが…。大体2000年以降は基本的に激情系ハードコアを軸にしていますが、時には希望溢れる煌びやか轟音サウンド、時には内向的で少し仄暗くブラッケンドなサウンドとテーマを定めているのが良いです。これは少しジャンルが違うものの、近しい存在で同じく世界的に評価されているMONOというポストロックバンドも似たような感じですよね。なので、ぶっちゃけアルバムによっては全然好みじゃないというのもあると思いますが、総じて激情系ハードコアの先陣を切り続ける、そんなバンドでございます。

 

で、そんなごいすーバンドのenvyの代表作というのが、この「君の靴と未来」というアルバムです。各曲の完成度自体も高いのですが、アルバム全編を通しての展開が見事で、ぜひアルバムを通して聞いてほしいと思う1枚です(まあ、僕はこの次のアルバムの「a dead sinking story」が1番好きなんですけどね…)。そのアルバムの序盤の大きな山場に来るのがこの「静寂の解放と嘘」という曲です。ギターとドラムによるイントロから始まり、一気に轟音によって引き上げていく始まり方、うねるようなベースラインで“静パート”に沈み、そこからカオティックに疾走する“動パート”、そして「音による解放を」という咆哮とともに再び“静パート”に戻り、まさしく音による解放をしていくように最初のパートに戻っていく…、完璧ですね。僕は中盤の“動パート”が脳汁出まくりで好きです。

 

この曲も陳まさしコンビがやりたかったそうで、割とすぐに決まっていました。今回の3曲では群を抜いてベースが難しかったので苦戦しましたね。特に、結構運指がバタバタ動くのにテンポや乗り方が前後にずれる箇所が多いのでリズムキープが大変なのと、1回目の“静パート”はうねるようなベースラインが曲の主軸に来るので、ベーシスト的には非常にプレッシャーを感じる1曲でした。スタジオ練でも1番回数合わせたかな?本番は大きなミスなく弾ききれたので嬉しかったです(欲を言うと脳汁パートもっと暴れたかった)。あと陳がクリーンパートちゃんと弾いてたのが成長を感じてエモかったですね(現役時代はあぁいうパートでほぼ確定でトチってたので)。

 

さてenvyのおすすめ曲としては、同アルバムの2曲目「Farewell to words(さよなら言葉)」

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<フジロックの映像、マジでカッコいい>

 

「a dead sinking story」の6曲目「GO MAD AND MARK(狂い記せ)」

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<親の顔より見たライブ映像、This is EMO>

 

「Atheist’s cornea」の5曲目「Footsteps in the Distance」

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<この希望溢れる始まり方、いいんだよな…>

 

などが良いですね。というか狂い記せだけでいいから聞いてくれ。

 

そして、envyのようなバンドというと国内では「heaven in her arms」そして「killie」の3バンドが激情系ハードコア界隈を支えておりますので、ぜひそちらの2バンドも聞いてみてください。

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<激情の極みはこれ>

 

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<もはや宗教>

 

ちなみに現在のenvyのドラムはhihaのドラム、ギターの1人はkillieのベースが担当してたりする。なにそのスーパープロジェクトみたいなメンバー。僕はこの3バンドだと悔しいけどkillieが一番好きです。

 

海外のバンドも似ているというか影響を受けているという意味ではほとんどの激情系ハードコアバンドが影響下にある気がするんですが…、いかんせんオリジナリティあふれるバンドなので真に近しいバンドは存在しないと思います。強いてあげるのであれば、DaitroやRaeinといったイタリアの激情系ハードコアバンドは比較的近しいスタイルな気がします。アメリカ系のバンドはそういう情緒みたいなのはあんまないし…。まあこの手のジャンルはイタリアやフランスのバンドが結構強いのでぜひdigってください。

 

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<イタリア激情界隈ほんと仕上がってて好き>

 

 

3曲目【Homesick/DHS】

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最後の曲は、京都が誇る叙情系ハードコア東方アレンジバンドDHSより2016年リリースの「My interpretations」の10曲目Homesickでした。麻枝ZUN。

 

書いてある通り、こちらのバンドは東方アレンジバンドとして活動していたバンドで、2012年頃から活動開始して、2017年に解散をしているバンドです。元々、東方メタル界隈とは一線を画す形で、激しい音楽をするバンドとしてForeground EclipseやDraw The Emotionalといったバンドが出てきたことにより、東方スクリーモ・東方ラウド界隈というのが出来ていくこととなり、その中期に活動していたバンドとなります。確か、DHSもForeground Eclipseに憧れて活動を始めてて、初期のアルバムはピコピコスクリーモっぽい感じでやってましたね。後半には叙情系ハードコアとしての方向性を固め、東方アレンジ界隈に留まらず、普通のメタルコアやハードコアのバンドとも積極的にライブ活動をしていたイメージです。純粋に曲もかっこいいし、ライブも上手かったので、オタクじゃなくてもDHSが好きみたいなバンドマンもちらほらいたと思います。

 

結局ギタリストがメンヘラになって「俺は中原岬」といいながらバンドをやめることとなり、DHSとしてはそこで活動を終了させることになりました。本当に惜しいバンドをなくしたと思います。ちなみに解散ライブは新宿まで見に行った。オタクしかいなかった。その後残されたメンバーのうち一部は「HeartPlace」というバンドで今も活動していますね。

 

で、DHS自体は国産の叙情系ハードコアでは比較的珍しいタフなスタイルで、ジャギジャギと刻みをしながら、メンヘラギタリストのセンス爆裂リードギターが上に載ってくるお子様ランチのような曲構成が魅力的です。あとボーカルのシャウトいいですよね。クリーンは終わってるけど。なんにせよ、東方の原曲へのリスペクト溢れつつ、超絶泣きのメロディーで魅せるThis is Emo Styleなバンドです。で、そのリードギターのセンスが最も光る曲がこのHomesickでした。

 

Homesickの東方の原曲としては、「無何有の郷」妖々夢の1面道中の曲ですね。基本的には疾走ドラムにあわせてゴリゴリと攻める竿隊、そしてサビでリードギター爆発みたいなお手本叙情系ハードコアみたいな曲です。最後、ハプニングがあったピアノパートから激エモアウトロに入っていくのがキモチエエ…。DHSの解散前に出したアルバムの最後の曲ということで、集大成みたいな曲だと思っています。本当にエモい。

 

ちなみにこの曲は、陳と僕が大学生時代にDHSを3回くらいやろうとしたもののすべてぽしゃってしまった過去があり、ようやくできたという感じの1曲でした。ぶっちゃけベースはめちゃくちゃ楽ですし、こういう曲は現役時代死ぬほど(本当に死ぬほど)演奏していたので、簡単でしたね。スタジオ練もすんなり通ったものの、陳と俺が楽しすぎてめっちゃあわせてました。

 

DHSのおすすめの曲は2ndアルバムの「From Here To Enywhere」の「Promise」

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<mokemokePとかいうボーカルとの掛け合いがよい>

 

「To Clear The Dischord From My Heart」

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<モッシュチューン、解散ライブで一番盛り上がってた>

 

「Only In Your Dream」

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<泣ける>

 

「My interpretations」の「In This Moment」

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<これが一番好き、Demo版がいい>

 

が素晴らしいです。これにHomesickあわせた5曲でDHSのコピバンしたいくらいには好き。「To Clear The Dischord From My Heart」はブレイクダウンが冗長すぎるんですが、国内の叙情系ハードコアの中でも最もタフなんじゃないかってくらい攻め続ける曲でいいですし、「Only In Your Dream」とかだと逆にクリーンのギターでメロディー勝負をしていて泣けたりと、意外と多芸なので、もう全部聞いてくれ。ちなみに音源はもうなかなか手に入らないので、言ってくれれば音源データ渡します。

 

他のおすすめバンドとしては、東方スクリーモ界隈ではForeground Eclipseは聞いてほしいです。

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<俺の根源はこれ>

 

ハードコアではないので、もう少しポップな感じですし、ボーカルはあのめらみぽっぷが務めているので五月蠅いのはちょっと苦手かも…という人でも聞きやすいと思います。こちらもかなり前に解散済みで音源入手難易度が高いので欲しい人は教えてください。

 

一般のバンドだと国産叙情系ハードコアではINFECTIONがかなり近いかなという気がしています。

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<日本でこのタフさは本当にすごい、マッチョだし>

 

タフだし。ベーシストオタクだし。あとはこちらも解散済みですが大阪のOne Last Breathもキーボードがいて結構タフかつメロディーも乗せてくれる感じで似たような感じですかね。

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<多くは語らないけど本当に泣ける>

 

OLBは個人的に思い入れもあるバンドなのでぜひ聞いてみてください。

 

国外ではCounterpartsや

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<この曲のために生きてる>

 

Misery Signals、

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<現役時代カバーしたけどだれにもわかってもらえなかった>

 

Capsize、

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<叙情でもっともタフな曲は多分これ>

 

あとまあそんな好きじゃないけどThe Ghost Inside(初期)

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<イントロほんまに好き、TGIだとこの曲だけマジで好きかも>

 

などが近いかなという気がします。最近はこういうタフな叙情系って少ないので増えてほしいですよね~。Counterpartsはマジ最高なので聞いてください。

 

 

EX1曲目【小さな恋のうた/MONGOL800

EX2曲目【解読不能/ジン】

一応最後のバンドの解説をすると、陳が強制招集をかけて、余興バンドをやるということで急遽組んだ奴です。どちらも超有名曲なので曲の解説は不要ですね。小さな恋のうたに関してはスタジオでコピー開始して15分しか練習してないので実質金魚草説ある。解読不能は一応練習期間があったので、耳コピだけしていってスタジオで30分練習して本番って感じでしたね。コードギアス好きな奴にはマイク取りに来てほしかったです。なあ?佐野?

 

 

3.(番外編)そういえばなんで牛さんは急に突進したの?

A.発作です。

 

…真面目に話すと、ハードコアのバンドってブレイクダウン(低音で刻んで落とすやつ)中にモッシュをするんですよね。で、モッシュって一言で言っても、ロックバンドの言うモッシュとメタルバンドの言うモッシュとハードコアバンドの言うモッシュって微妙に違うんですよね。詳しくは割愛しますが、ハードコアでは回し蹴りしたり腕を振り回すことをモッシュっていうんですが、ピット(客席側でモッシュするための空間のこと)が空いていて、だれもモッシュしなそうなので発作を起こして突っ込んで自分でモッシュをしたということです。

 

あとはまあ、ハードコアの楽しみ方を知ってほしいという想いもありました(ということにしておきません?)。例えばなんですけど、メタルだと結構みんな揃ってメロイックサイン掲げたり頭振ったりするじゃないですか?逆にメロコアだとダイブがすごいあったりとか。アニソンとかアイドルのライブでオタ芸すしたりとか。その一環として、ハードコアではこうやってモッシュをするという文化があるというのを知ってほしかったんですよね。まあ別に、音楽なんてどんな楽しみ方をしてもいいと思っていますし、全員モッシュしろとも全然思いませんが、「こういう楽しみ方やカルチャーがある」ということは知ってもらいたいとも思うんですよね。知った上で、野蛮すぎて草って思うならそれも1つですし、おもろそうって思ってピット入って鼻血出す、それも楽しみ方の1つだと思うんです。ということを思ってモッシュしたということで美談にしておきませんか?(言い訳タイム修了)

 

 

4.最後に

ということで、ここまで読んでくれた人はYouTubeを開いて、ぜひおすすめの曲を1曲でもいいから聞いてみてください。知らない音楽を知るというのはとても良いことだと思います。逆に俺も知らない曲を教えてほしいですしね(ただし地下はNG)。

 

そして、冒頭にも書きましたができればこういう機会を1年に1回とかでやれたらいいよなって思っています。ライブ当日はあまりたくさんの人と喋れたわけではないですが、良かったとか自分もやりたいとかいう声は聞きましたしね。ただそのためには人材の確保が結構深刻なので、今回客側だった人も楽器始めましょう。そして知り合いの楽器やってる人とかも巻き込んで是非第3回汁ライブ、開催しましょう。仲間を増やせ、でかくするぞ!!!

 

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ほな。

 

(牛)

壱百満天☆ぶりぶりレストラン 〜chef牛による異常独身男性一人暮らし食生活改善講座 目指せ肥満編〜

どうも。
いや、壱、十、百、千、満点ぶりぶり~~~。

<今年のベストオブインターネットの女>

 

京田辺牧場併設、壱百満天☆ぶりぶりレストランのオーナーシェフ牛です。本日は、九州・福岡の閑静な住宅街からお届けします。京田辺の広大な牧場が恋しい季節ですね。(二度と行かん)

 

昨年度大盛況を見せていた汁AdCですが、先日陳に恫喝執筆依頼をされたので、渋々満を持して登場させていただきました。待たせたな。

adventar.org

 

ちなみに去年の記事はちょこちょこ読んでいました。数々の名記事や名言が生まれていましたね。ネギオキの立ち飲み屋紹介とめうの身を削った身の上話が好きでした。今年はウ●娘SS以外は真面目な感じで来ているので、僕も真面目に書きたいと思います。

 

 

さて、では本題に入りますが、みなさん「料理」してますか?

 

してませんよね。オタクときたら、「外食」「レトルト」「カップ麺」「コンビニ弁当」「UVEReatselysionの扉 目前で逃す___)」。たまに自炊をしたかと思うと異常飯をつくって猿みたいにはしゃぐだけ。

<その姿はまるで猿の学生さん、ちなみにハヌマーン今年死ぬほど聞いてた>

 

良くないなぁ。

 

アニメキャラや声優に感謝する前に、食材に感謝をする、そういった意識が欠如しているから声優を見てシコることしかできないんじゃあないですか?

<お前のことやぞ>

 

ということで、今回はそんな異常独身男性のオタク向けに“自炊のススメ”的なtipsを記事にしたいと思います。数少ない自炊ガチ勢のオタクにはあまり意味のない記事かと思いますが、折角書いたので我慢して読んでくれ。自炊してない一人暮らしオタクは正座して読め。

 

 

0.そもそも自炊するメリットって?

先ほど挙げたようなものもあれば、最近は宅配型の栄養バランスの取れた飯を届けてくれるサービスがあったりと、一人暮らしにおける自炊するメリットってそんなにないよなというのは僕自身も思います。

<V見てるオタクとかにも販促してるの、ガメツ過ぎて泣いちゃった>

 

じゃあそれでいいじゃん、ってなっちゃうとこの記事を書く意味もなくなってしまうので、まずは自炊するメリットを書いておきます。

 

①(意識すれば)栄養バランスのとれた食事ができる

まずはこれですよね。コンビニ飯やレトルト、カップ麺だけ食ってるとマジで身体が不調になるので、野菜を買って来てもりもり食べれば栄養が取れる自炊は神。そもそも、外食やUVEReats(ダッセー位置から吠えてな____)でハイカロリー飯を頼むならまだしも、コンビニ飯やレトルト、カップ麺ってカロリーすらまともに摂取できないですからね。なお、一人暮らしにおけるカロリー摂取は栄養摂取と同義です。

 

ただ、これは意識しないとできないことで、僕自身食物繊維不足気味な日々を過ごしてはいます。ダメじゃん。でもニンジン、じゃがいも、玉ねぎ、キャベツ、ネギを常備、ほうれん草とか小松菜とかチンゲン菜の葉っぱ類、なすとかピーマンのナス科のやつ(トマトは嫌いです)、それからきのこ類をちょこちょこ買って使ってれば、それなりに栄養は取れると思いますよ。あとは野菜ジュースに頼れば良い。

 

それ以外の栄養等についても、タンパク質とか脂質は肉とか魚食ってればいいので良いです。炭水化物は米食え。カロリーについては、まあ中華や揚げ物をつくると油を大量に使うので取れますし、あとはその他の栄養も含めて卵を食うと良いです。卵なんてとりあえず焼けばおかずになるのでガンガン使いましょう。

 

まあそんな感じで意外と意識するって言ってもこんな感じでとりあえず野菜を意識して使うようにさえすれば取れると思うんですよね。僕は栄養士じゃないのでこれくらいアバウトな感じで取ってればそれでいいと思います。これならオタクでもできると思いますし、確実にコンビニ弁当なんかに頼ってるよりは身体にいいので、メリットは大いにあると思います。

 

②(意識すれば)節約できる

「自炊=節約」と思って自炊始めて挫折するって話はよく見ますが、確かに普通に自炊するぞって感じで買い出しして毎日メニュー変えながら一人前ずつ料理作るってなると自炊はそこまで安くなりません。多分毎日外食する人よりは安いものの、レトルトやカップ麺、冷食なんかよりは高くつきます。

 

まあ当然と言えば当然なんですけど、これの何が問題かって、純粋に食材を多く買いすぎなんですよね。最近はスーパーで一人暮らし向けの少量パックなんかも売ってますが、結局割高で、お買い得商品とかって大体大容量なんですよね。でも同じ食材だとメニューが被るっていうので、いっぱい食材を買ってコスパが悪く、ヘタすりゃ食材を腐らすことになるわけです。

 

これを解決するためには、めんどくさいんですが土日に翌週分のある程度の献立を決めて、まとめて買い出しするのが一番手っ取り早いです。買い出しの回数増えると金額も嵩みますし、献立を決めれば大容量のものを買ってもある程度回しきれるようになります。

 

あとは、晩飯をつくる際に2人前とかで仕込んで、翌日の弁当にするのもめっちゃおすすめです。これ原価でいくと1人前を2人前で仕込んでも200~300円くらいしか上がらないんですよね。で適当な弁当箱におかず詰めて冷蔵庫に入れておき、翌朝白米つめて会社持っていってレンチンして食えば昼飯代が結構浮きます。昼飯1回500円で済ませられる人でもひと月で2000~3000円変わりますし、僕は大体800円くらいかかるんでひと月で5000円くらいは浮く計算になりますね。この浮いた金で飲みに行けるって考えたらめちゃアドじゃないですか?まあ浮かなくても飲みに行くんですが…。(酒カス)

<俺の目指す姿>

 

あとは冷凍庫を活用して物を腐らせないこととか、なるべく安いスーパーで安いものを買うようにするのは意識しています。現状これで月の食費が2万いかないくらい、出張時の昼飯代とあわせても食費が月3万いかないくらいですね。土曜日の飲みに出ているのも月3万くらいなので、とんとんですね。(なにが?)個人的には、結構色々作ったり、たまに凝った料理とかをつくったりしている割には抑えられてるかなぁという感じです。

 

③趣味が増える

「オタクくんさぁ、最近ちゃんとコンテンツ追ってなくね?」

<でもこういう人ってワンピースとかめっちゃ詳しそうだよな>


これは自戒でもありますが、年齢を積み重ねると消費型コンテンツを消費する気力って薄れていきますよね。で、消費型の趣味しかもっていなかったオタクは虚無になってしまう…こんなオタクを数多く見てきました。というか僕自身もそれなんですが、一方で自発的にアクションを起こすタイプの趣味をいくつか始めており、そっちは結構楽しんで続けられているので、この年齢になるとそういう趣味に本腰を入れる方が長く続くのかもしれません。

 

ただ、キャンプとかシーシャとかってハードル高いですよね。俺もそう思う。でも料理ならば、どうだ____。

 

仙人ならともかく、普通の人間は食事を摂らなければ死ぬので、料理というものには向き合わざるを得ません。その料理を趣味にしてしまえば、多少の投資も痛くなくなる(気持ち的に)し、食費が嵩んでも趣味だからって言い訳が効くようになります。(言い訳しても金は増えません)なにより、料理もすればするだけ上達するので、自分のスキルを伸ばすという意味でも非常に実益のある趣味になると思います。(これは多分そう)

 

料理をしたがらない人って「下手だから」か「片付けが面倒だから」の2択だと思うんですけど、前者の場合は、とりあえずキッチンに立って料理をしてみて、あとは料理系YouTuberの動画を見まくれば良いと思います。月並みな言葉ですが、何事も最初から完璧にこなせる人はいないので、練習あるのみです。後者の場合は食洗器買うか心を無にして洗い物を頑張りましょう。溜め込まずこまめに洗い物をすれば…意外と何とかなると思います。

 

④楽しい

チャーハンをつくるため、中華鍋を振っている時にしか得られない快感がある_____。

 


ということで、自炊するといっぱいいいことがあります。ちなみにですが、料理が上手くてもモテることはないので、それをモチベーションに料理を趣味にするのはやめましょう。料理が上手くてモテるのはイケメンだけです。イケメンが美味しい料理を作れるから加点されるのであって、美味しい料理をつくれてもオタクはオタクです。どこまでいっても-257点なので諦めて、究極のスパイスカレーを突き詰め、スパイスカレー屋を開いてバカなサブカルカップルから金を巻き上げられるように努力しましょう。

 

ここまで読んでくれたオタクはきっと料理を始めたくなっていますよね?そんなあなたに、明日からでもできる異常独身男性一人暮らし自炊でおすすめのメニューを紹介していきます!!!!!

 

1.麻婆豆腐

自炊をする独身男性の98%が作ったことのあると言われている麻婆豆腐ですが、実は初心者向きではありません。その理由ですが「①豆板醤・甜面醤・豆鼓などの専用調味料がいる」「②作業工程が多い」「③火力調整がそれなりにシビア」という3点があります。というか下準備が結構色々しないといけない上に、煮込む時間もあるので普通に調理時間が1時間くらいかかります。その時点で初心者向きではないですね。

 

ただ、麻辣両方の辛さで脳汁塗れになって白飯と一緒にかっ食らう麻婆豆腐は合法薬物です。手震えるし。ちなみに花椒を異常な量ぶち込むと喉に穴空いたみたいになってヤバいです。あと豆腐主役だけど油まみれなので意外とカロリーも摂取できるのが良いですね。

 

そんな麻婆豆腐ですが、やはり本格中華の登竜門的存在。やってみたいぜ!という人は以下の動画を参考に作ってください。

 

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この極主夫道のまがいもんみたいなオッサンのレシピが一番美味いです。これより美味い麻婆豆腐ってマジで名店みたいな中華料理屋でしか食ったことない。このオッサンマジで天才なので、他の動画もおすすめです。

 

とはいえ、これで終わりだと流石に味気なさすぎるので、個人的に注意するポイントをいくつか書いておきます。

 

①高火力で手際よく炸醤をつくる

動画内でも説明がありますが炸醤と呼ばれるミンチの辛みそみたいなやつが麻婆豆腐のもとになります。これを鶏がらスープや水で薄めて豆腐を煮込むのが麻婆豆腐という考えで問題ないです。なので、この炸醬づくりが命と言っても過言ではありません。

 

で、こいつは簡単に言うと「香味野菜を豆板醤と併せて炒め、ひき肉を入れて絡めてカラカラに水分・油分を飛ばし、最後に合わせ調味料を絡めてつくる」んですが、この香味野菜を焦がさずにひき肉から水分・油分を抜ききるのがかなりポイントです。ここで焦がしすぎると黒っぽくなりますし苦みや雑味が混じります。かといってあまり火入れをしなさすぎると後から肉の臭みや水分が出てきて全体の輪郭がぼやけてしまいます。なので、中華鍋を購入し、火力MAXにしつつ、鍋を振りながら上手く全体に火を通しつつ焦げ付かないようにやりましょう。この手に限る。

<この手しか知りません>

 

フライパンでやる場合も火力MAXで全体を混ぜながらいけば行けると思います。どうしてもうまくいかない場合は、最悪ごく少量の刺し水をしても良いと思います。入れすぎると終わるので野菜が焦げ付かない分だけ入れるイメージです。

 

②豆腐の火入れは慎重に

豆腐を下茹でせずに入れる関係で通常より長い時間煮込むことになるんですが、ここで急いてしまうと、大体ろくなことになりません。まあ味がしみこまなかったり豆腐が崩れたり色々ミスにつながります。また、火力を強くしすぎると底を焦がしてしまいます。(これは中華鍋だけかも)なので、しっかり火を緩めて12~13分くらい煮込むようにしましょう。

 

③麻婆豆腐たるもの辛くあれ

動画内で辛い方が良いという話が出てきますが、豆腐1丁だと大さじ1では結構ぬるいです。最低1.5、できれば大さじ2入れてください。どうしても辛いのが苦手な人は無理しなくていいですが、ある程度辛さで輪郭がはっきりとするような味に仕上げるのがベストです。花椒もぎょうさん入れときや。

 


あとはまあとろみ付けが結構曲者ですが、動画内であるようにしっかり温度を下げてからちょっとずつ入れるのがベターです。どれくらいとろみをつけるかは好みだと思うのでお好きな感じで。基本的にシャバシャバだと最初の辛みのインパクトが増し、ドロドロだと後から辛さが残る感じになります。僕はほどよくとろみがついてるくらいが好きなので、大さじ1ないくらいの片栗粉を100mlの水で溶いて使ってます。

 

正直コスパはそんなによくないんですが、うめえ麻婆豆腐をつくれるとテンションが上がるのでおすすめはおすすめです。

 

 

2.パスタ

麻婆豆腐と並んで独身男性から人気なのがパスタですね。こだわる人は麺からこだわったり、イタリア現地の食材・調味料にこだわったりと奥が深い反面、手軽で雑にも作れるので、幅広い層から人気なのがパスタです。パスタと一口に言っても様々な、それは本当にもう様々な種類がありますし、同じパスタでも全然作り方の違うレシピもたくさんあるので、何を参考にしていいかわからないですよね。

 

「見えんもん拝むよりな、小倉信じどけ。見えんもん拝むよりな、小倉を見とけ。見えんもん拝むよりな、小倉見とけ。全部答え出したるわ。」

<名演>

 

ということで、この小倉シェフの動画を見てください。パスタづくりのいろはがすべて詰まってます。理論的に説明をしてくれるので理系派のオタクでもすんなりと頭に入れながら勉強できると思いますよ。

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もう1人鳥羽周作っていううるさいと体と態度がでかいシェフもいて、こっちもパスタ結構上げていて参考になる部分もあるんですが、マジでうるさいのと、味の足し算でしか料理を構成できない部分がネックなので、とりあえず小倉シェフの動画を参考にしてくれたらいいと思います。いやまあ家庭で取り組みやすいレシピ多いのはありがたいんだけどね。本当にうるさい。

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個人的にもパスタは楽に作れるので重宝していますが、腹持ち悪いのが微妙ですね。カロリーも太るとか言われてる割にはそこまでなイメージです。まあでも、クリーム系は太りそう、美味いけど。以下、僕からは主なパスタの種類別でおすすめ度とポイントを掻い摘んで説明しておきます。

 

①アーリオオーリオ・ペペロンチーノ

まあ所謂ペペロンチーノです。パスタとニンニクと唐辛子とイタリアンパセリと塩とオリーブオイルがあれば作れるので、一人暮らしの味方です。しかし、YouTubeの解説動画では乳化に親を殺された乳化厨が現れたり、ニンニクの切り方の違いから破局をしたニンニク切り方警察が現れたりと、シンプルが故に様々な宗派が生まれ争いの種を振りまき散らかしている禁忌のパスタでもあります。

 

個人的には乳化はそこまでこだわっていなくて、結局フライパンの中の水分と油分を1:1にすればいいので、結構アバウトにしています。あとから調整で割とええ感じにはなる。というか油っぽくなりすぎず、水っぽくなりすぎずの塩梅になればそれで良い。

 

それよりも、ニンニク唐辛子オイルをバチっと決めきることと、麺の茹で時間をギリギリまで粘る、この2つがポイントですね。前者は言ってしまうと、そこで味が決まるので、この時点で味乗りが良くないとどんだけ乳化しようとダメです。あとはニンニクを焦がすかどうかの塩梅もあるんですが、個人的にはちょい焦がし気味も香ばしくて好きです。でも完成時にキツネ色で止まっているのが万人受けする作り方だとは思います。後者は、動画内でも散々言われてましたが、水分を吸う余力がある状態で麺を上げてしまうとフライパンの中で水を吸いまくるので乳化なんて到底できなくなります。なので、アルデンテが食べ始めの最初ギリギリ残るかな…くらいのタイミングを見極めて上げるのが大事ですね。これはもう勘というか経験なので、僕も訓練中です。

 

難しさはありつつも作業工程は少なく、シンプルが故に奥深い部分、スタンダードパスタとしておすすめ度は☆4ですかね。材料も少ないのでとりあえず手を出すならこれでもいいと思う。

 

②アラビアータ

辛いトマソのパスタですね。作り方はペペロンチーノと割かし似ています。これも小倉シェフの動画(第1回)が超絶わかりやすいのでご参考に。こっちはうるさい人いないイメージ。

 

こいつの難しさは「トマト」。トマトと唐辛子のバランス感と、どこまで熱を入れるのかという2つがポイントだと思います。トマトと唐辛子のバランスについては、やはりトマトに甘味や酸味があるので、唐辛子の辛さと共存させるのが難しいです。個人的には鷹の爪3本種ありくらいがちょうどよいです。熱を入れるのは感覚ですが、水分が飛びきる2歩手前くらい。あまり煮詰めなさすぎるとフレッシュ感はあるものの、辛味が出ず輪郭がぼやけるので、ある程度水気は抜くが、フレッシュ感を損なうギリギリ手前くらいを攻めるのがベターです。

 

難しいのと、個人的には結構好きですがトマソベースだと日本ではあんま人気ないので☆3くらいです。

 

カルボナーラ

デブが好きなパスタNo.1であるところのカルボナーラですね。こちらも全卵派、卵黄派や、何も入れない派、生クリーム派、牛乳派など派閥が結構分かれることで有名です。でもペペよりは過激な人少ないイメージ。

 

僕もカルボナーラは大好きなんですが、好きすぎて作りまくった結果極めました。マジで。ただカルボナーラは派閥の差はあれ、作り方に大きな差はなく、ベーコンを焼いて、茹で汁を入れて、パスタを入れて、卵液を絡めて、最後に黒コショウを振る、これだけなので超簡単です。

 

ポイントは2つで、生クリームとパルミジャーノを購入することと、卵の火入れだけ慎重に行う、この2つです。前者は卵液に生クリームとパルミジャーノを入れるだけで冗談抜きに2段階くらい味美味くなるので、カルボナーラ好きは買ってください。パルミジャーノはどこのでもいいですが、KALDIで買うと良いです。後者は結構火を止めて混ぜるレシピや解説が多いんですが、最初とろ火に下げて、フライパンをあおって温度を下げてからしばらくはとろ火に掛けた状態で絡める方が良いです。で、水分が減ったら火を止めてもう少し混ぜて盛り付け。早くに火を止めすぎると麺に水分がいきすぎちゃうイメージなので、アルデンテは残しつつやるならば、とろ火に掛けて絡めていく方が良いです。

 

マジ手軽なのでやってくれ。おすすめ度は問答無用で☆5や。

 

④ボロネーゼ

そもそもボロネーゼ家で作ろうってならないと思うんですが一応。こいつは僕も練習中で、思想によって作り方が全然違うかったり、作業工程が多いので、レシピ調べて作るってなったとしてもめちゃくちゃ大変です。

 

大きなポイントとしてはミンチの肉感を残しつつどう旨味を引き出すかということだと思うんですが、細かい部分で赤ワインとトマソのバランス感とか香味野菜への火の入れ方、煮詰め具合など終始気を配る部分は多いです。

 

やはり難しく材料も多く必要、後片付けもだるくなりがちなことから☆1です。でも美味しいよ。

 

⑤貧乏人のパスタ

うまい!!!!!

☆5

 


ちなみにパスタ茹でるのがめんどいオタクは、フライパン完結型のパスタをつくるか、100均で売ってるレンジで麺茹でれるやつ買って茹でれば楽だと思います。

 

 

3.炒飯

「人の数だけ炒飯あり」というのは古代中国より伝わる格言ですが、宗派がわかれすぎたあまり、YouTubeの動画のコメント欄ではLoLより罵詈雑言が飛び交うと言われている炒飯です。怖い。こいつも、結構作り込んではいるんですが、いまだに終着点が見えずチャーハンダンジョンの中でさまよっています。多分そろそろミイラになる。もし牛のミイラを見かけたら俺だからよろしくね_______。(ビーフジャーキーか?)

 

具に何を入れるかを考えるとマジで無限に作り方が出てきてしまうので、スタンダードなネギと卵とチャーシューだけの炒飯として考えますが、それでも味付け用の合わせ調味料の分量や火入れなど考慮すべきことはめちゃくちゃあります。ただポイントとしては、いかにパラパラかつしっとりに仕上げるかだけだと思うので、十分な油を使うことと、卵と白米をしっかり絡めることが大事なんだと思います。もはや溶き卵に米ぶち込んでまとめて入れる方がミスらんしな。でも卵先入れで作れるのがカッコいいと思うので俺はそれを目指します。

 

もうあとは、どれだけ手際良くつくるかだけなので、合わせ調味料も含めて全部準備してから調理開始するようにしましょう。炒飯は実質RTAみたいなところあるので、コンマ1秒でも削れるようにしましょうね。

 

あと炒飯と言えば鍋振り、鍋振りといえば炒飯みたいなところがあるんですが、家庭用コンロでは火力が出ないので中華鍋を使っても鍋振りをしすぎるのも良くないと思います。でも振らなさ過ぎてもパラパラにならないので難しいですね。

 

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結論、これになるために感謝の鍋振りをしましょう。

 

あと合わせ調味料は最低限で。俺は結構ここでガバります。入れすぎたらご飯を手前に寄せて、奥側で煮詰めるようにするといい感じになります。この時は塩や味の素を気持ち少なめに入れましょう。塩辛くなりすぎるので。

 

炒飯はカロリー的にはそんなにですが、油…というかラードドバドバ入れればそこで補えると思います。あとは冷凍餃子や回鍋肉なんかと一緒に食うといい感じですね。というか冷凍餃子はアドしかないので常備しておくことをオススメします。

 

 

4.唐揚げ

キングオブ揚げ物として不動の地位を築いている唐揚げさんですが、一人暮らしのオタクを見ていても作っている奴マジで見かけない。「唐揚げを食べる=人生における幸せ」というのは古代中国から言い伝えられているように歴史が証明しているので、みなさんは不幸せです。幸せになるために唐揚げをつくりましょう。唐揚げをつまみながらハイボールをキメるのが俺の糧…。

 

なんとこちら、レシピを公開しているのでご参考に!

 

参考レシピはこれ、酒カスだけどすごく参考になります。特に漬け込み忘れてたり時間ないけど唐揚げつくるとかだと、このレシピの感じが良いです。

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ポイントはできればしっかりと前日に仕込むことと、揚げる温度を測りながらすることです。仕込みには焼き肉のたれと香味ペーストを忘れずに。マジで革命起きる。揚げる温度は最適解ではないかもしれないですが、140度くらいから肉を入れて、揚げ終わりが160~170度くらいになるように揚げるのが個人的にいい塩梅かなーって思っています。温度がわからないのは揚げ物をするうえでマジで致命的なので、安いのでいいから温度計買ってください。

 

ちなみに唐揚げってオタクは全員好きだと思っているんですけど、(居酒屋でも船盛唐揚げよく頼んでるし)一人暮らしでやらないのって多分揚げ物がめんどいからだと思うんですよね。で、揚げ物がめんどくさい理由としては「油の後処理に困る」「キッチンが油塗れになる」の2つだと思うんですが、油の後処理に関してはオイルポットを買うと良いです。使い終わったらオイルポットにぶち込んでおけばOKになるので、めっちゃ楽です。油かすとかも濾せるようになっていますし、油を使い回せるので経済的にも良いですよ。あとは、フライパンで揚げる方が片付け楽で、油も大量に使わなくて良いです。

 

あ、唐揚げにはマヨネーズですよね?

 

 

5.チキン南蛮

揚げ物からもう1品。とんかつと悩みましたが、とんかつは店で食う方が美味いです。肉の下処理をし、生パン粉を使って、手間暇かけて作ったとしても、とんかつ屋さん(チェーンではない店)には到底及ばないものしかできません。でもいつかきっと作って見せるからな________。

 

で、チキン南蛮ですが、こちらはバッター液にまぶして揚げればいいので温度管理さえすれば揚げる時はそんなに気を遣わなくても大丈夫です。肉の下処理(筋を取ってなるべく肉を均一の厚さになるよう叩き、塩と酒をまぶして少し寝かす)さえしていれば、大体美味しくできるのであとはタルタルとタレを作るだけですね。

 

このタルタルとタレを作るのが結構めんどくさいんで手間はかかりますが、QoLは上がるのでぜひ試してください。タルタルは玉ねぎじゃなくネギでつくって生姜とかとあえるとさっぱりして美味しかったりもします。(これ料理IQ高い発言じゃね?)

 

下準備に結構時間がとられますが、慣れると1時間かからないくらいで作れるようにはなります。ただし、鍋とかボウルとかを大量に使うことになるので、洗い物はめんどくさいです。時間がある時に挑戦してみてください。

 

 

6.魯肉飯

はい来ましたみんな大好き魯肉飯。これ家で食えたらいいなぁって思ってたけど作ったら意外と簡単だった料理ランキング第1位ですね。

 

そもそも魯肉飯知らない人って意外といるんですかね?日本でいう角煮丼みたいなトロっと甘辛く煮込んだ豚肉をぶっかけて味玉とかなんか色々つけあわせと一緒に食う料理ですね。台湾料理屋に行くと結構見かけると思います。台湾行った人は大体好きなイメージ。見た目からしてハイカロリーな感じの頭の悪いビジュアルが好きです。まあ絶対美味い見た目してるしな。

 

作り方は玉ねぎにんにく生姜を刻んで炒めて、さいの目切りか細長く切った豚バラ肉と合わせ調味料、五香粉をぶち込んで煮込むだけ。イメージはスパイスカレーと似たような感じでタネをつくってそれをベースに肉を煮込むイメージですね。煮込みの時間はかかるものの、仕込みは結構サクッとできちゃうので、煮込み始めたら後片付けして風呂でも入って上がってきて飯食うくらいの余裕があると思います。そこが個人的には自炊おすすめポイントかなぁ。ほんとカレー作るくらいの手間でできちゃうので、一回試してみてほしいです。

 

これもさっきの極主夫道のまがいもんのレシピが良いです。本格派は以下のGenさんのもよさそうな感じです。

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7.ハンバーグ

お前たちが子どものころ好きだったメニューを忘れちまったのか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<逸見エリカがハンバーグ師匠になってるマンガとかSS好きだったな>

 

ハンバーグを食うと人間の脳は幸せになります。ハンバーグを食いましょう。


ハンバーグも作り方が様々ですが、男ならパン粉なんて女々しいもん使わんとな、肉だけで勝負しろ。ひき肉は塩を振ってこねれば肉だけでつながってくれるからな、パン粉は別になくてもええんや。玉ねぎだけは入れとけ。食感にアクセントが出てええからな。

 

この動画がハンバーグだとかなり参考になるので、つなぎなしハンバーグつくるならこれ見てからつくってください。

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ポイントとしては動画に出ているように、こねる時にできれば氷水を入れたボールを使って冷やしながらこねるようにしましょう。こねる方の手を氷水に突っ込んで冷やしておくとなお良し。手の温度で肉の油を溶かさないようにするのが肉汁たっぷりのハンバーグにするコツです。

 

あとはがっつり焼き目をつけてから蓋をして蒸し焼きにすれば基本不味くなることはないです。ひき肉だけでつくれるので、300円とかで腹いっぱい幸せいっぱいになれるのはアド。ちなみに急いで作ると生焼けで腹下すから注意しましょう。(1敗)

 

つけあわせにニンジンのグラッセとか、ジャガイモのグリル焼きとかがあると丁寧な暮らし感がでるのでそれもおすすめ。

 

 

8.おでん

そろそろつくりて~。冬と言えばおでんですよね。まあおでんなんて適当に煮込めばできるし、今日日パックで売ってたりするんで楽勝と思うかもしれませんが、意外とこいつも奥深いです。

 

自炊でつくるなら、当然だしは自分で取りましょう。こんぶで一番だしを取り、そこからかつお節を入れて合わせだしにすると良いです。追加で入れるならあごだしや煮干しを入れると金沢風になり美味しいです。

 

あとはひたすら丁寧丁寧丁寧に下準備をします。

<昔はかっこよかったのに気づいたら道化になってたバンドランキングNo.1>

 

大根の面取りをしたり、練り物の油抜きをしたり、そういう細かい部分をどれだけこだわるかが大切です。己と向き合い下準備をぬかりなくやれ。それから染みにくいものから先に入れて、さっと茹でればいいものはギリギリに入れるという入れ時間の調整もおいしくおでんを仕込むコツですね。マジ手間を敢えてかけることでどんどん美味しくなる料理なので(まあ全部そうなんだけど、顕著かつわかりやすい)、がんばりましょう。

 

あとはんぺんは入れません。はんぺんを入れる奴はきっと脳みそにはんぺんが詰まってるんだと思う。

 

 

9.すき焼き

すき焼きで割下なんて使う奴いる?

<東京まんじりべんじゃーずマジでこれしか知らん>

 

割下を使うやつはPoserやな。薄口醤油とみりんと料理酒と砂糖を用意して、自分で調節しながら調理せえ。とても美味しい。

 

 

10.汁

味噌汁、豚汁、ポトフ、ビーフシチュー、ホワイトシチュー…いろんな汁物がありますが、基本野菜を煮込んでいるので栄養満点で、大量に仕込めるので自炊勢の味方です。でかい鍋を買って仕込みまくりましょう。特にポトフなんてネギ以外なら余ってる野菜ぶち込んでコンソメ入れておけば美味い説あるからな。

 

正直ビーフシチュー以外は結構雑に仕込んでいるので、ポイントとかもあんまないんですが…和風系は出汁を活かすこと、洋風系は肉のうまみの引き出し方と煮詰める感じを注意すれば良いと思います。とりあえず煮込み続ければいいと思ってる節はある。

 

汁物をつくるならストウブやバーミキュラ―みたいなホーロー鍋を買うのはおすすめです。高いけど。でも無水調理もできるし、普通に煮込んでも火の通り方が良いので美味しく作れます。肉じゃがとかもクソ楽に作れるし。

 

 

 

まあこんな感じですかね。他に知りたいものとかレシピ詳細知りたいとかは直接聞いてくれ。同じ食材でもレパートリー増やしておくと色々できるのでおすすめです。

 

 

11.最後に

ということで、自炊を始めるオタクにオススメの料理とポイントを紹介してきました。まあでも実際料理を始めるにあたっては、文中に挟んでるようにYouTubeの料理人のチャンネルを見ながらやるといいと思います。クックパッドなんかも良いんですが、プロだからこそわかるポイントなんかを丁寧に解説してくれるのが本当に参考になります。慣れてくるとクックパッドとかレシピサイトも活用するとより広がると思います。

 

ちなみに、ここまで見たけど自炊に踏み切れないオタクへ。いい調理器具を揃えろ。大体包丁とフライパン鍋2種類ずつと、その他ツール類で8万くらい。そうすれば、嫌でも料理せざるを得んくなるし、楽器とかPCとかとは違って調理器具は換金もしづらく換金率も悪いから、料理せんと金ドブになるので。これマジでおすすめです。俺はこれで自炊してる。

 

じゃあこれで皆もLet's 自炊ライフ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………。

 

 

 

「”目指せ肥満編”って言ってるくせに全然参考にならねぇじゃねぇか」だと?

 

 

 

…………。

 

 

 

しかたねぇ…。

 

 

 

”ひでんのレシピ”を教えてやるか…。

 

 

 

こ こ ろ の そ こ か ら こ う か い す る こ と に な る ぜ ?

 

 

 

 

 

 

 

EX.chef牛のスペシャリテ、レシピ公開

こんな感じで準備をしてしまいましょう。

 

材料は

・白米(1合~好きなだけ)

・パスタ(1.4㎜などなるべく細めの物、100g)

・玉ねぎ(半玉)

・にんじん(半分)

・ニンニク(4~5片)

・牛豚合挽肉(300g程度)

・トマト缶(1缶)

・鷹の爪(1片)

・唐揚げ(自分で作るならさっきのを参考に、出来合いでも許そう)

・塩、黒コショウ、オリーブオイル、イタパセ、赤ワインなどの調味料

まあなんとなくで作ってくれや。

 

まず、ひき肉を丸めて焼き付けてボロネーゼソースをつくっていくよ。

 

ボロネーゼが野菜を炒め終わるところまで来たら、ペペロンチーノを作り始めよう。

 

おいしいパスタつくったお前。

 

フライパン空いたらハンバーグを作ろうね。

 

準備ができたら白飯用意。漢なら少なくても1合は食うよなぁ!?

 

ボロネーゼソースをどん!これでボロネーゼ丼です。(いしこ)

 

関西人なので炭水化物on炭水化物は基本。これが無理とか言ってるやつはお好み焼きにします。

 

偶然残り物にあった唐揚げをトッピング。

 

ハンバーグもトッピング。これは幸せスパイラルですわ。

 

<key牛ノルマ達成>

 

…でもこれだと”ヤサイ”足りないっすよね?栄養の偏りはいけませんね。

 

でん!

 

ででん!

 

 

ということで完成です。その名も

chef牛のスペシャリテ「漢のyume❤kawaii激エモぶりぶりパフェ ~stomacrusher~」です!!!!!!!!!!!!!

 

二郎系に劣らないこの高さ、しかも中に汁っ気は一切ないので、この丼全部食べるという正に漢の料理!!!!!!!!!!!!!!!

 

ということでね、早速いただいていきましょう。

いただきます!!!!!!!!!!!!!!!!

 

うまい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

このボロネーゼ丼とパスタとトッピングの3層構造がゆめかわ系ですよね。しかも唐揚げとハンバーグという2大脳汁幸せ食べ物がトッピングという鉄壁の布陣。こんなん優勝でしょ。

 

…。

 

 

 

……。

 

 

 

 

 

………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あかん、もう食えへん。

 

(牛)

声なき者の声 ~某ゲームのレビュー~

※注意※

①Heaven Burns Redのネタバレを含みますので、第2章までプレイし終わっている方のみ閲覧してください。辿り着いていない方、プレイしていない方は今すぐやってから読んでください。やらずに読んだ奴は眼球潰します。

②眼球潰されたオタクは、その後自分でぜひプレイしてください。

このレビューはエンターテイメントです。まともなレビューは他を当たってくれ。

④約15,000文字のレビューになりました、頑張って全部読んでください。

公開アカウントでの拡散を禁じます。准の目に届いてほしくないので。

 

 

 

――――prologue――――

皆さんご存じのことだとは思いますが、ついにKeyの新作、そして15年ぶりの麻枝准シナリオの新作ゲームとなる「Heaven Burns Red」がリリースされましたね。

heaven-burns-red.com

<最上の、切なさを____>

 

そして重ねてご存じのことだとは思いますが、僕にとってKeyという会社の作品は他のゲーム・アニメとは一線を画す存在となっています。僕は所謂「オタク趣味」を2010年に開始させているんですが、その時期に放映していたのがAngel Beats!でした。

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<Key牛になったすべての元凶は実はこれ>

 

そこから悪いオタクにCLANNAD

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<人生>

 

「Little Busters!」

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<茶番だぁぁぁーーーーーーっ!!>

 

などを勧められ、立派な鍵っ子・麻枝信者として育っていったんですよね。オタク趣味における師匠ともいえる人物の(絶大な)影響ではあるものの、青春を投げ打って紙芝居ゲームをプレイし続けた中学・高校生時代の思い出はかけがいのないものです(ほんまか?)。

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<実はプレイ時間一番長いのはRewrite(FD含め全ED全やり込み要素クリア>

 

しかし、近年の麻枝准のシナリオは見るに堪えない部分があったと言わざるを得ませんでした(そもそも遅筆に遅筆が重なって作品も出してなかったけど)。

麻枝准は終わった」

「あいつはCLANNADですべての力を使い切ってる」

「鍵辞めろ」

「アニメ脚本向いてない」

「さっさと筆折れ」

育毛剤ODすんな」

「ハゲ」

周囲からはそう切り捨てられ、僕自身その意見に同意せざるを得ない、そんな時期が長く、長く続きました…(ここで10年が経過します)。

 

その麻枝准が久しぶりにノベルゲーという“ホーム”ともいうべき媒体で新作をリリースするということで、前々から話題になっていた本作ですが、僕自身もチェックはしていました。そもそもタイトルで釣られてた(詳しくは割愛します)。

 

ただ、リリース前でCMを見かけるようになり始めたころから、本当にプレイするのかという葛藤が僕を襲いました。僕にとって「Kanon」「Air」「CLANNAD」「Little Busters!」を執筆した麻枝准という男は、以降どれだけゴミみたいな作品を作ったとしても紙芝居ゲーム界隈におけるトップシナリオライターであり、そうであってほしい存在なんですよね(ですよね?)。だからこそ、このノベルゲーという舞台で(ソシャゲという媒体の違いはあれど)、彼がゴミみたいな作品をリリースし、それを目の当たりにしたくないという想いがありました(アニメならいいのかと言われると複雑ですが、アニメならいいというよりかは、ノベルゲーでゴミシナリオを書いてしまったら救いようがないよねという話です)。それならばいっそプレイせず、彼を神聖視したままオタクとしての自分を殺していくべきなのではないかと、そう思うようになりました。

 

なので、リリースされてからも約2日プレイするかどうかを悩みました。その間に入ってくる情報も(狂信者を除けば)絶賛されている様子はありませんでした。「嫌なものを見るくらいなら…」そう思い一度インストールしたゲームをアンインストールしようとした時、ある曲が耳に入ってきました。

 

Endzeit/HEAVEN SHALL BURN

www.youtube.com

<世界で一番カッコいいメタルコアバンド>

 

We are the final resistance、我々こそが最後の抵抗者なのだと、我々こそが麻枝准とともに運命に抗う者なのだと、そうMarcus Bischoffが勇気づけてくれました。

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<Key牛を激励するMarcusの図>

 

例え准がゴミシナリオを書いて爆死しようと、全国に30万人いるKeyファン全員からリンチされようと、それを見届ける、それが自分の使命なんだと、そう気づかされました。

 

そして僕は意を決し、ゲームを起動したのでした________。

 

 

――――回想終わり――――

 

 

 

ということで、どうもKey牛です。

togetter.com

<悪意に満ちたツイートまとめ>

 

お待たせいたしました。いや、お待たせしすぎたのかもしれません。上記のような壮大なプロローグを経て、今話題のHeaven Burns Redをプレイしてみましたので、そのレビューを書きたいと思います。全国30万人のKeyファンに捧げます。

 

なお、プレイは第2章、つまり現在公開されているストーリーをすべて読んだうえでのレビューとなります。核心に触れるようなネタバレは避けるように書きますが、冒頭の注意文の通り第2章までクリアした人だけが読んでください。そこまでできないような軟弱オタクに読んでもらう必要はありません。

<執筆者は軟弱ですがね>

 

それからレビューについては、シナリオだけでなく、ゲーム全体についても触れようと思います。先人のブログを先に読んでしまったのですが、なるべくフラットかつ自分の感想を全面に押し出して執筆したいと思います。

www.xn--nmq964a9ktknn.jp

m0on0000.hatenablog.com

japan-moemoe-kyung-kyung.amebaownd.com

<1人軟派な奴がおるな?>

 

 

【総評】

とりあえず結論から。総評としては「完成度の高いソシャゲ」と言えるでしょう。まあソシャゲーマーではないので、近年のソシャゲ情勢は一切わかりませんが。細かい部分は後々触れていきますが、システム面は「消滅都市」の開発をしていたスタジオとの共作ということで、かなりしっかりと作りこまれているなという印象。そして安定の麻枝准作曲音楽。キャラクターもしっかりと描き分けがされており、今後の展開が期待できます。そしてシナリオ。現在公開のシナリオのみの評価ですが、「戻ってきた」。そういっても過言ではないでしょう。少なくともAB!以降のだーまえ作品では一番良いのではないでしょうか(AB!のゲームと神様になった日は未履修(Poserやな)なのでわかりませんが…)。

 

もちろん、個人的に気になる部分、マイナスと感じる部分も多々あります。しかし、ここ最近の作品は賛否両論にすらならない(ここでいう“賛”は「まあ強いて言うならここが良かった」ではなく「ここはすごく良かった」と評価できることを指します、なので、近年の麻枝准脚本アニメ作品は該当しません)ことが多かったように感じるのですが、本作については賛否両論を呼び、オタクと語り合える、どれだけ低く見積もってもそれくらいの出来にはなっていると思います。個人的には第2章の完成度は、時代の経過を鑑みると素晴らしい出来だと言ってよいと感じるものでした。

 

こういうゲームとか作品って良いものはやはり他人に勧めたくなるものですが、本作については、過去のKeyの“ゲーム作品”をプレイして昨今のアニメ作品に幻滅しているオタク(Key牛)は、プレイする価値があると思います。その目で現在の准のシナリオを見てほしいと思える、それだけの力がある作品と言えるでしょう。Keyはアニメ作品(とゲームのアニメ化)だけのオタクについてもとりあえずやらせてみると良い気がします。というかこの層は勝手にやって勝手に絶賛してそうだけど。逆にKeyや麻枝准の名前くらいしか知らないという人については、新しいソシャゲを探しているのであれば、とりあえず第1章まで触って判断をしてもらう必要があると思います。1~2日でできるので。その時点でシナリオが合わないのであれば(これはKey作品あるあるで、日常パートで共感性羞恥を覚えるタイプの人は多分続けるのがキツい、これはCLANNADリトバスもそう)、プレイをやめる事をおすすめします。

<本人もこう言ってる>

 

そうでないならそのまま続けてもらえるのではないでしょうか。個人的には、そんな感じでおすすめできるゲームですね。正直、ボコボコに叩く羽目になるのでは…という気がすごくしていたのですが、良い意味で予想を覆してくれました。では、次からそれぞれの要素について評価をしていきます。

 

 

【ゲームシステム面】

正直、ここが良かったというのがゲームとしての完成度を見た時に大きいのかなと感じています。メインストーリーの進めていく中でも、夜の時間でアリーナやショップ、交流、シックスセンス強化などどれに振っていくのかという“択”が多く、記憶の庭においても、時計塔・ダンジョン・プリズムバトル・過去の交流・前の晩に戻ってのシックスセンス強化など、“択”が多いというのは考える幅が広がって楽しいです。ポチポチするだけのゲームは如何にシナリオが良くてもゲームとして死にますからね。

 

ただ、できることが多すぎるので最初どっから手を付けるのか迷ったり最適な動きがどうなのか見えづらかったり、あれもこれもやらなきゃっていう強迫観念にかられるタイプのオタクにはきついものがあります。あとはまあシナリオのいいところで記憶の庭に飛ばされてプレイヤーランクを上げさせられるのはストレス溜まりますね。さっさとシナリオを読まさせてほしい。それから、本筋ではないところの要素を強要されることに腹を立てるオタク(所謂オールドスクールオタク、またの名を老害からも反感を買いそうだと思いますが、個人的には(時間が無限にあるなら)嬉しい要素だと思っています。

 

操作面は先人のブログで書かれているように、フリック入力で勝手に進んでくれたりするので楽、ファストトラベル・オートなんかもしっかりあるので、ユーザーに寄り添っていてよいです。煩わしさの軽減は図られていると思います。

 

強いてマイナス面をあげるとするとコンテンツ数の少なさでしょうか。メインストーリーが第2章までで、2週間あればクリアできるボリューム、イベントもシナリオは1日で読破できる、時計塔はメインストーリーを進めるにあたって勝手に開放、ダンジョン・プリズムバトルは固定で種類も限られているので、現状では廃人が2週間で遊びつくして飽きてしまうくらいのボリュームしかコンテンツ数がない状態です。

<廃人の末路>

 

ここは今後開発陣が必死に頑張ってなんとかしてほしいですね。あと准、Twitterでヘラヘラしてる暇があるならシナリオを書け_______。

 

 

【バトルシステム面】

戦闘システムはコマンドバトル形式で、よくあるやつです。キャラクターには属性3つに、役割が7、さらに追加属性(雷とか氷とか火とか)が割り当てられており、パーティー編成のしがいはあるのかなと感じます(まあ結局SSのキャラ突っ込むんだけども)。というか、敵によって得手不得手が結構わかれるので、使うパーティーも一つに固定されません。これについては煩わしいと感じる人もいるでしょうが、僕は好きです。

 

戦闘中もスキルとオーバードライブの発動のタイミング、攻撃先との相性、バフ・デバフ・ヒールのタイミングなんかを考える余地があるので今のところやってて飽きないです。特に1キャラでもHP落ちたら即終了なので、ムキムキにして殴る戦法を取らなければ作業ゲーとして回すのは結構難しい気がします(俺がRPG弱者なだけ説もある)。それくらいのゲームバランスなので、完全作業でポチポチするだけじゃないとダメっていうタイプのオタクには向かないのかなって感じです。

 

定期的に入るボス戦についても、シビアなラインだとは思いますが、育成しながらいけば詰まることはないかなぁという印象です。実際僕は第1章と第2章のラスボスで仕様を理解できず1乙したくらいで、詰まったというのは特にありません。(まあイカレ研究女、薬の研究女、関西弁女、ともり(ガチャで出る方)を保持しているので、メタクソ進みやすいのはあるかもしれません、イカレ研究女強すぎ問題)。もーん君の記事を見ても戦闘面で詰むことはあんまなさそうなので、その辺の調整は良いのではないでしょうか。最悪詰まればアリーナ自動周回でムキムキにすれば勝てますしね…。

 

もちろん、ソシャゲという枠を飛び出るような画期的なものはありませんが、コマンドバトルRPGのソシャゲとしては、よくできていると思います。少なくともFG○よりはまともだと思う。

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<楽しいか?>

 

 

【ガチャ】

ソシャゲと言えば触れざるを得ませんよね。ガチャで引けるのはキャラクターではなくキャラクターの戦闘する際の“スタイル”。レアリティはA・S・SSの3つで、SSは3%で排出っぽいです。リセマラしている感じだと20連×50回でSSが確かに30枚くらいだったかなという感じ。うちSSを2枚抜きできたのが3回でしたね。どこぞのFG○に比べたら良心的なのではないでしょうか。

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<リリース当時100回くらいリセマラしてまったく☆5が出ず挫折>

 

レアリティの数も多くなく、Sも強化すると(ものにもよるが)使い物になるので、その辺も好印象ですね。ダブりは強化に使えます。地味にこのスタイルっていうのが良いなと思っておりまして、ゆくゆくは全然違う属性とか違うアプローチができるスタイルとかも出てきそうじゃないですか?そういうの好きだからやってほしい。

 

 

【キャラクタープロット】

総勢50人くらいいるんで、まだ全然わからないキャラクターも多いですが、シナリオやイベントで他小隊と絡みながら徐々に深掘りはされるのかなーという印象。今のところ31B/Cのキャラの掘り方は良い感じですし、キャラの描き分けも上手くいっているのかなーと思います。まあどこかで埋もれるキャラは出てきそうですが…。交流でも深掘りはされていくので、それも楽しいです(シュワシュワシャワシャワナカヨクシャワシャワ)30Gのキャラとの交流が面白くて好きです。

 

プロフィールとかもざっと見る感じ、結構頑張って作ってるなーという感じだったので、悪くないように思います。正直、准は男キャラありきでキャラ数も絞ってるから面白いみたいなところがあると思っていたので、こんな能力あったんだって感じでした。オリキャラでこんだけ描き分けるのすげぇよ。個人的にはぶっ刺さりなキャラが今のところいないので、その辺はこの先を楽しみにします。狐面のキャラは気になるので早くくれ、交流見させろ。

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<男女問わず狐面とか狐目キャラが好きなので気になってる>

 

 

【キャラクターデザイン】

汁で大人気?のゆーげん氏ですが、僕はアトリエシリーズに疎いので、アトリエの絵師は岸田メルしか知りません。

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<このおっさんだけ知ってる>

 

なので、わかりません。きれいな絵だと思います。ただ、キャラデザ面で割かし有名なアニメタイトルにお前居たよな?みたいなデザインが多い気がします。関西弁女と5等分の2とか、お薬の方の研究者とこのすばのめぐみんとか…。30G部隊長もどこぞの聖剣使いと似てますし…。まあいいんですけど。

 

 

【3Dモデルとかマップとか】

探索・戦闘シーンは3Dモデルで、まあこんなものでしょうって感じ。スマホゲーならこれで十分だと思うんですが、いかがでしょうか。

 

少し改善してほしいところを挙げるとすると、マップに関しては正直ダンジョンとかはもう少し自由が利くようにして欲しいなぁという印象。あと戦闘シーンのモーションとかもうちょっとパターン増えたらいいのにな感はある。そのキャラ独自のモーションを作ってあげてほしい。まあでもそれくらいっす。

 

あとエフェクトとかバシバシだから結構重いのは気になります。設定普通にしてたら第1章Day11のアビスノッカー戦でスマホ爆発するんじゃね?くらい重くなったから設定最低にしたけどそれでも重い。どうにかしてほしい(スマホ買い替えろ)。

 

 

【声優】

全編フルボイスで、全キャラ別人を雇っているっぽいので気合が入っています。

<准のこだわりポイントらしい>

 

でも知らない声優が多いです。知ってるの多分10人もおらん。全部きっちり聞けていないですが、今のところこいつやべーだろってのはいない気がします。後述の銀魂女さんくらいですかね、モノ申したいとすれば…。とりあえずともり。

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<りる!りる!りる!>

 

【音楽】

素直にヴォイ泣きです_______。(スタンディングマスターベーション

Burn My Soulのライブ演奏パートで感動に持っていくのずるくないですか?正直、ガルデモ越えたわ。ZHIENDも結構よかったと思いますし、やなぎなぎと組んでやってたやつとかも良いんですけど、「これだよこれ!」って感じの曲で120点満点でした。AB!以降こういうのを待ってました!っつー曲は来てなかったかなぁという感じなので、テンションぶち上がりました。

 

楽曲面の話をする(楽曲派なので)と、Screamo~Post HardcoreでありがちなメロをベースとしたEmo Rockが基本にはなっているんですが(所謂ワンオクとか)、リードギターがテクニカルな叙情系ハードコア~叙情系Djentとかのエッセンスを入れている感じがGoodだと感じました。また、最近流行りのPost RockフィーチャーのEmo(You Blew It!とかEmpireEmpire!とかAlgernon Cadwalladerとか…あの辺のやつね)のメロとかリズム感も感じる辺りセンスがいいですね。トータルで言うと、有象無象の(国産)叙情バンドたちがやりたかった(けどできなかった)ことを普通に作ってしまっている感。天才です。あとなんでかわからんけどForeground Eclipseの後期(3rd~4th)の楽曲を思い浮かべる感じもありますね。天才です。

www.youtube.com

<ふぉあぐらのこの時期も聞きやすくていいですよね>

 

スクリームを入れていることは賛否あるそうなんですが、個人的にはそんな気にはなってませんね(普段聞いてるだけだろ)。まあこの手の音楽も10年前から比べるとかなり市民権得てきてるしね(気のせい?)。曲には馴染んではいるので、この感じで良いと思います。

 

第2章のDance Dance Danceもだーまえ節でごり押しって感じが良かったです。ツインボーカルは歌い分けが結構肝になるんですが、マジクソキモい(誉め言葉)歌い分けしてて、流石だーまえなぁって思ってました。強いて言うならサビもっとぶち上げてほしかった。

 

その他劇中歌も平均点ばり高いので、いつも以上に曲評価は高い気がします。准、ありがとう_______。

 

ところで、真面目にライブで聞きたいんでSiL(汁!?)のライブやってほしいです。

…バンドリ?死んだ。俺がころした。

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<もう、いい……>

 

 

【世界観設定】

ここまではまあ余興みたいなもんで、こっから本格的に准のシナリオについて触れていきます。まずは世界観設定。正直ありがちというか…(例:ストライクウィッチーズ、艦これ、シンフォギア等々)まあ准は世界観設定自体は結構凡百なところはある(凝ってたのはAB!くらいか?)ので、そこまで気にはなりませんが、使い古されてる感は否めません。ただ、准シナリオで見逃してはいけない“裏の世界”

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<これね>

 

准シナリオでは、この“裏の世界”を用いることでルート分岐システムの整合を図りつつ、問題提起を行ったり、グランドルートにおける目標が何なのかを提示したりしています。ここに表現の妙みたいなものがありまして、端的に作中で示してしまうことも1つではあると思うんですが、この初見ではわからないけど、どんどんと世界の構造が見えて、すべてが一致した時にグランドルートが見れるという、この構成がね?わかるだろ(語彙力)?

 

これがアニメ作品では描けずに終わっているところがありました(正確に言うとやろうという気概は見えたが尺と説明が足りず???で終わってた)が、今回は恐らくソシャゲというメディアに適した形で実装しているのかなぁって感じです。そう、“記憶の庭”です。

 

この“記憶の庭”は恐らくメインストーリーとは別の世界線、あるいは別の時間軸に存在しているんだろうなということは容易に見て取れます。上述の通り、准シナリオにおける“世界の表裏構造”は外せないと思っているので、(旧作やっているオタクの皆さんはわかりますよね?)、深読みでなければ、この設定は結構アツいと思います。従来の手法を取るのであれば、記憶の庭の修復によってグランドルートにつながって、喪った仲間を取り戻して…って感じにつながっていくんじゃないですか?知らんけど。あとナービィの関係もこの辺に含まれそうな予感がするので期待ですね…。

 

キャンサーとセラフの設定に関しては、現状ふーん程度のもの。つかさの関係でセラフにも何かありそうですが…その辺は今後解明されるということになるのかなぁ。そこかしこに伏線のようなものがマッハで張られていくので、正直回収されるかわかりませんがね…。

 

今のところはその程度でしょうか。正直世界観の説明が第2章まででは?な部分も多いので、今後徐々に説明されて行くのを待つしかないのかなという気がします(これに関しては、Keyあるあるな気がするので特段マイナスというわけでもないと思います、KanonとかRewriteとかもこんな感じだったし)。

 

 

【ギャグパート】

賛否両論あるギャグパートですが、マジで異常な頻度でギャグパートを突っ込んでいるので正直うるさいと思いますし、初見さんに無理してでもやれと言えない理由はここにある気がします。中身自体は割といつものKeyな感じはありますが、ネタのチョイスとかが古かったりニッチだったりして正直そんなにおもしろくないです。しかもそれが10分読み進める中で5~6回出てくるので、しんどいです。間違いなく。あと天丼も多すぎて白ける。これを本当に面白いと思っている奴真剣に頭ヤバいと思う。准、面白くないネタ擦るの楽しいか_______?

 

ただ劣化してるのかと言われると、劣化なのかなぁ…と思うこともあります。というのも従来のKeyのギャクパートと明らかに違う点があるからです。1つは、ボケが愛すべきバカ男キャラから天然女さんに変わっていること、もう1つはツッコミが銀魂女さんであることです。

 

1つ目はこの作品発表当時から言われてましたが、「だーまえ男キャラなしで書けるの?」ってとこですね。これまでのKey作品には愛すべきバカ男が必ず登場し、渾身のボケをしてくれるんですよね。

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<愛すべきバカ男たち>

 

ただそれと全く同じことを天然女さんがやっておもしろいのかというと、それはどうなのでしょう。これは性差別とかではなく、男が言うから面白いこと、女が言うから面白いことってあるよねって話です。要は女キャラにキンタマだのチンポジだの言わせても面白くないよってことですね(それだけではないけど)。

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<問題のシーン>

 

准がもうかなりのオッサンなので、准の感性で面白いと思ったことを女キャラが言っても面白くない、これが男キャラだったならまた変わってくるものがあるのかなと思います。

 

もう1つは一部特定キャラのツッコミが銀魂女さんなことですね。具体例は出しませんが…。

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<容疑者のI氏>

 

これも上記に通ずるものがあると思うんですが、銀魂女さん(ここでいう銀魂女さんは登場人物ではなく原義の方です)のツッコミってめちゃくちゃ共感性羞恥煽りますよね、あれ…なんなんだろうね?あれヤバくね?胸、痛くね?絶叫するだけのツッコミって、内容が面白くなければ全然笑いに転じないですし、本作の某さんは仮にも頭いいキャラなんだから、機転の利いたツッコミくらいしてほしいものですよね。ただ、これは声優さん側の演技の問題もあると思うので、准だけのせいじゃないと思います(准は悪くない!)。

 

というわけで、劣化しただけではないと思う部分もあるんですが、結論面白くないギャグパートが永遠と続くので普通に険しいです。我慢してやりましょう。ただ異常なペースで詰め込まれているせいで1つ1つ指摘できない節があります。そうやって難を逃れるといいんですね、参考になるなぁ……准、そこに正座しろ_______。

 

 

【ストーリー展開】

全体通してみると第1章・イベントは綺麗にまとまりつつ、最後はちょっと感動する場面もありつつって感じでしたが、細かい展開のさせ方とかで気になる部分は多数ありました。とはいえ、基礎がしっかりしているというか意味不明な展開や、力づくすぎん?みたいな不自然さはなく、綺麗な脚本だったと思います。これ、当然のように感じますが別にそんなことないですし、この人のアニメ作品は当然のようにできていなかったですからね?(ひとりきりじゃなかった ずっとそばに居たんだ この手を伸ばす 恐いものなんかない 例え化け物になろうとも成し遂げる)

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<これほどまでに強引に終わらしたアニメ作品があっただろうか>

 

…で、ここまでであれば「悪くない」出来でしたねーで終わったんですが、問題の第2章。ここがすごかったですね。いやむしろ、フラグという意味では力づくなのでは?ってくらいごり押し感もありましたが、力づく=丁寧にその過程を描写していたということだとも思うんですよね。そういう意味では、蒼井の成長、周囲の成長、そして仲間との絆、それが構築されてからのあの結末。この積み上げるものと喪失するものの落差が大きければ大きいほど感動を与えてくれる、これこそが准の真髄なのではないでしょうか(というか、これに関しては創作物全般そうだと思う)。

 

そういう意味では第1章やイベントは少し端折りすぎた部分もあると感じたのですが、第2章はそれがなかった、そこが素晴らしいと思います。あともう1点あるが、それは後述。

 

逆にストーリーを読む中で残念に思った箇所としては、全体的に伏線の張り方が粗雑なことです。やはり第2章でも、もう少し伏線として成立させながら展開してくれたら、より面白いのに…と思う場面は多くありました。あと第1章だとぶんちゃんと和泉のやり取りとかもそうですね。確かに准の十八番は日常の違和感が物語の本筋に関わっていくことではあるんですが、違和感どころじゃないんですよね。露骨すぎて伏線というか、もうただの線やんみたいなのが多い気がします。別にミステリというわけでもないので、伏線である必要もないとは思いますが、准下手くそになってね?とは感じます(ただこれに関しては、今旧作品群をしたら同じように感じるのかもしれん、わからんけど)。

 

それから、これはメディアのせいというのもあるんですが、結構ぶつ切りな展開が多いです。第1章も11日~12日にかけてすっげぇブツブツに切れていて読み手は疲れるし白けるしって感じでした。あとバンドの話の展開も結構無理やりねじ込まれている感があったり…。もちろん、ソシャゲというフォーマットである以上、展開の流れが切れてしまうことも致し方なし…正直限界もあると思いますが、ソシャゲだから無理でした!だと「ほら見ろ、だから准にソシャゲは無理っつってたんだよ!」って話になってしまうので、准には頑張っていただきたいと思います。

 

逆に先述のように、ホーム画面を逆説的に使ったトリックとかも見えている?ので、その辺りは“ソシャゲ”という枠だからこそ出来ることをしてほしいです。あとまあ第2章のアレをソシャゲでやったことも評価できると思いますし、この点は結構革命的な気がします。できればシステムにも反映してほしいですね(は?)。

 

少し批判的なこともありましたが、大局的に見ると70点は余裕であるかなぁという感じです。個人的には第1章とイベントが70点、第2章が88点って感じです。まあそもそもKey作品は尻上がり的に面白くなっていくので、現状はこんなもんっちゃこんなもんなのかもしれん。准、期待しているぞ_______。

 

 

【キャラの心情描写】

准がなぜ評価されるのか(されていたのか)、それはこの心情描写が長けていたからに他ならないと考えています。決して“リアル”な描写ではない、言ってしまえば“フィクション”“綺麗ごと”ともとれるような作り物の表現ではあるんですが、それでもキャラクターが何かを“喪い”、そして大切なものに“気づき”、新しいものを“築く”、この一連の“人としての成長物語”の流れが美しく、そして儚く、情に訴えかけると、僕はそう考えています。皆さんも思い当たる節はあるでしょう。

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<思い当たる節>

 

それ故にAB!の最後のシーンが嘲笑され、ネタにされている…といえば僕の言いたいことはわかってもらえると思います(わからない方のために説明をすると、他者は過去のトラウマを乗り越え、叶えたい願いを叶え=成長することで、あの世界から去っていくのに、それを主人公ができず泣き喚くというのは、それまでのKey作品にはないストーリーの持っていき方だったということです、ネタバレ注意です)。

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<Key旧作品群を履修した後に見るとマジで白ける>

 

これをヘブバンで考えると、心情描写の移り変わりが非常にわかりづらいです。主人公は置いておくとしても、周囲のキャラクターについても心情の変化がぶつ切りだったり、なんで?って思うような描写が多い…というかほとんどそうだったように感じます。言語化が難しいのですが、「なんでそう思ったのか」という問いに対する解答が明確でない心情描写が多いです。この表現をされると読み手は「こういうことだろう」と予測しながら読むことになるので疲れますし、その解釈が准と一致しない場合、その後の展開がよくわからないものになってしまいます。あ、なお、主人公は気分屋とかいうレベルには収まらない、精神面に障碍を抱えているかのように感情の起伏が激しすぎる節があるので、一旦気にしないこととします(ともり…)。

 

個人的に一番引っかかっている部分はここで、准の良さというのが発揮できていない、一番の理由はここにあるのかなぁという気がしました。これに関しては恐らく初期3部作が顕著で、KanonAirCLANNADはここの描写がとてつもなく丁寧かつ繊細に描かれています。リトバスは1つ下がりますが、それでも見事だったと言えるでしょう(主にリフレインルート)。この点に関しては、好みもあると思いますがRewriteで唯一「准ではない」ことを感じさせられる点だったと感じます。その超絶Strong Pointを投げ打っているんですよね。

 

具体例を挙げると第1章Day12の急にドームの人を守り出すところとか、31Aのメンバーの心情描写が粗雑すぎて、なんで皆足並み揃えて一致団結してるの?って感じになります。もう少し丁寧にそれぞれのキャラに歩み寄って、主人公との関係性や、各キャラが主人公に対してどういう感情を持っているのかを描写すれば解決できると思うんですが…。

 

あと同じく第1章Day12のワッキーぶんちゃんコンビのアレとかも、31Aの方の壁というか、なんか一歩引いてる感じがあって、すごく気になりました。なんか「そんな…」みたいに言ってるけど、全然身に入ってないというか…。これは、声優さんの演技が悪いというわけではなく、31Aのキャラの内面に踏み入っていないが故に、冷めている感じに受け取れるように感じます。

 

それからイベントのマリが最後タブレットで母親の想いを知る瞬間とかも、そこに至るまでの過程の説明が丁寧でないが故に、感情移入しきれないなぁと感じたり…(イベントなので仕方ないのかもしれないが)。このシーン、確かにKey作品ではよく目にするような光景ではありますし、テーマ的にもCLANNADのAfterの名シーンとも被るような場面もあったりはするんですが、そこに至るまでの当人と対峙するキャラの関係性やその変化なんかを読み手が理解しながら読み進め、その阻害されていたものが退けられて、そこに至るからこそ感動できるのであって、それっぽいことを書いておけばいいなら僕にでも、その辺のオタクにでもできると思うんですよね。

 

第2章はこの部分少し改善されています(というか尺が長いだけなのかもしれんが)。蒼井の迷い・戸惑い・恐怖から決意への変化という部分は確かに丁寧に描かれています。そこは良いんですが、明確ではないんですよね。月歌をはじめとした31Aとの交流や、31Bの仲間との絆を深めたことによって、具体的に守りたいものが定まったからこそ、その想いがセラフの潜在的な力を引き出して~くらいのことはなんとなく察せるんですけど、そこに至る過程の描写って実はあまり蒼井の視点からは描かれてないですよね。この僅かではあるんですが、決定的なこれまでからの“劣化”故に、「ヘブバンCLANNAD並みだわ」「リトバス超えたわ」とは言えない、僕はそう考えます。

 

この心情描写の“甘さ”はギャグセンとかよりもよっぽど深刻に劣化している部分だと感じます。もしかしたら後から理由付けがあるのかもしれないですが…だとしても個人的には致命的に良くない部分というか、一番の魅力となる部分を欠いていると思います。先述のストーリー展開が多少粗雑であったとしても、ここの心情描写が良ければ十二分に既存作品と並ぶことはできると思うのですが(Key作品の歴代名シーンのいずれもが、対峙するキャラクターとの心情のギャップやすれ違いが解消され得られる感動であり、それを繊細に描いていることが大きな要因であるため)、このまま行くのであれば、それは実現できないのかなと思っています。准、お前なら_______。

 

 

【最後に】

というわけで、以上Key牛による所感でした。反論があるやつは居酒屋で聞いてやる(日本萌学会さん、深い鍵飲みはいつやるんですか?)。

 

まあ贔屓目に見ているところもあると思いますが、個人的には結構フラットに書いてみたつもりです。そして後半~最後に掛けては批判的なところや、目に付いたところを指摘してはいるんですが、あくまでこれまでの作品と比べて…というところであって、ヘブバン単体で見ると、前述の通り基礎がしっかりしているので普通に悪くないと思います。これはこの作品を評価する上でかなり重要で、基礎がなよっとしているといつ転んでもおかしくないんですが、この作品は基礎がしっかりしているからヘタを打たない限りは爆死みたいなこけ方をする可能性は低いと感じています(なお、准は精神を病んでいるので普通にとち狂って明後日の方向に突き進む可能性はあります)。ちなみに冗長すぎて飽きられる線はあると思うというか、可能性は高そうですよね。そうならないようなイベントやシナリオの展開をKey・WFS両スタジオに期待したいですね。

 

正直、期待値は0だったので、ゲーム自体の完成度の高さに驚いています。第1章やイベント時点では「悪くねぇ」ってくらいだったんですが、第2章を読了した時は、CLANNADリトバスをプレイしていた時と近しい気持ちになっていました。築き上げたかけがえのないものが喪失する瞬間って本当に儚いですよね。この見せ方が准は本当に上手いし、これをしてほしかったって感じでした。10年間マジ何してたんだよ。そして、ソシャゲでこの展開をぶち込んできたことも正直驚きつつ、感服って感じでした。や、正直いうてもプレイアブルキャラとしておるんやし、ハイパーサイメシアの設定なら、そっから全部記憶なくなってとか、そんなところで落としてくるんやろなぁって高を括ってたら普通に殺しててマジで震えました。准、お前がNo.1でもういい_______。この准とかいうやつは一体何人の女キャラを殺して、何人のオタクを感動させてきたのだろうか…。ただ准はどこぞのイカレ脚本家

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<見た目が怖い>

 

と違って無意味な死は取り扱わないと思っているので、これも1つの“鍵”として物語が展開されることを期待しています。あ、この辺第2章のネタバレ注意です。

 

兎にも角にもLow_Guyさん(誰?)がこだわっていた数字も成果として上がっているみたいなので、この良い波に乗ってより良いゲームと仕上がっていってくれればなぁという想いです。

 

もし何か記事にしたいことが出てきたら、また書こうと思います。ほな。

 

(Key牛)

飛び出そう未来へ!

どうも。

 

昨年から僕がめっぽうハマっているキャンプですが、そろそろオタク達をキャンプ沼に引き込みたいと思い筆をとりました。折角再開したブログだし、ちゃんと更新しないとね。

 

さて、世のキャンプブームによって、アウトドアブランドの熾烈な価格競争や、キャンプ場予約争奪戦など、常に殺伐としているキャンプ界隈ですが、それを傍目に「今更キャンプ始めるのダサくね?」とか思っている逆張りオタク諸君。お前らが一番ダサいんよ。いつまでも声優の話してる場合ちゃうねん。はよ行かなあかんねん。というか肌感覚的には既にミーハー層は淘汰されつつあるので、今から始める奴逆にかっこいいまである。お前たち逆張りオタクが輝ける瞬間が来てるよ。今すぐキャンプ始めよう。

 

ということで、キャンプを始めてもらうわけなんですが、その際に壁となるのがギア選び。キャンプショップに行くか、オンラインショップを眺めるか、どっちでもいいんですがしてもらうと、「ギアの種類が多すぎて何買えばいいかわからない!」ってなると思うんですよね。まあ何から買うかなんて正解はないんですが、目安がないとしんどいと思うので、今回は必要度を2つにわけて、「絶対にいるもの3選」「1人で行くときにはもっていかないといけないもの7選」をご紹介いたします。研究に研究を重ねた成果なので、結構的を得ていると思いますし、厳選したおすすめブランドも紹介しているので参考にしてね。

 

 

【とりあえずキャンプに行きたい人が“絶対に”揃えるべきギア3選】

「キャンプしたことないから行ってみたいけど、最初から全部揃えるのは大変だし、レンタルは誰が使ってるかわからないからやだ」みたいな人、多いのではないでしょうか。そういう人はすでにキャンプしている人に連れて行ってもらいましょう。どんなキャンパーでも興味あるから1回連れてってほしいって言われると喜んで連れて行ってくれると思います。(何回も連れてっていうと嫌な人は嫌がると思いますがね)

ただ、そういう時に連れていく側がキャンプに持ってきてほしいものというのがあります。なぜ持ってきてほしいかというと、「①人数分揃えると高い」「②人数分揃えると仕舞っておくのにも持っていくのにも嵩張る」「③人によって好みや最適な物が異なる」からです。なので、とりあえずこれだけは買って来てほしいですし、逆に言うとこれを買いたくないのであればキャンプやるのは無理かなって感じなので、頑張って買いましょう。

 

1.チェア

まずは椅子です。実はキャンプにおいて最も大切なギアはテントでも焚き火台でもなく、これだと思います。なんてったって、ほとんどの時間これに座って過ごすわけですからね。金をかけてでも良いものを選びましょう。

最近はAmazonに中華製のやっすいやつも出回っており、厳選すれば比較的コスパの良いものも多いので、金ない人はそういうのを駆使するのも1つです。ただし、椅子は掛けた金の分だけ良いものが手に入るので、個人的には妥協するのはおすすめしないです。

あとチェアを選ぶ際に気を付けることとして、ロースタイル・ハイスタイルというのがあります。所謂座高がどれくらいかということなんですが、~40㎝だとロー、それ以上だとハイというイメージです。どっちがいいとかは完全好みですが、連れて行ってもらう場合、基本ロースタイルでテーブルとかも揃えてる人が大半だと思うので、ロースタイルのチェアを買うのが無難でしょう。あと個人的にはロースタイルの方が地面と近くなるのでキャンプ感ありますし、サイト内の空間も広がるのでやっぱローチェア推しです。

おすすめブランドは、天下のHelinoxとその模造品たちか、カーミットチェアとその模造品たちが鉄板ですね。というか最近キャンプ場でみるチェアこのどっちかしかない。実際本家製品はクオリティ高いですし、模造品も元のデザインがいいので悪くないです。ただ、僕はOnwayのコンフォートローチェアがおすすめです。これマジで使いやすい。

 

2.シュラフ

寝袋です。テントとはいえ外で寝るわけなので、快適な睡眠環境を手に入れるためには、ここもこだわるべきポイントですね、ケチらず金を掛けましょう。ただし1点注意点があり、シュラフは「冬に使うかどうか」で買うべきものが異なります。

「冬だと何が違うの?」って思う人もいると思いますが、冬って寒いですよね?場所にもよりますが山間にいけば、夜は0度とかヘタすれば氷点下になることもあります。そんな時にぺらっぺらの寝袋で寝たら、良くて寒すぎて眠れない、運が悪ければ低体温症で死ぬまで見えるので、氷点下でも大丈夫な冬用シュラフってやつを買わないといけません。

今度は「いやじゃあ冬用シュラフをずっと使えばええやん」っていう人がいるかと思いますが、冷静に考えてください。夏の30度とかの夜に氷点下10度でも温かく使えるようなシュラフに入って寝れますか?着るサウナみたいなもんですけど。僕なら寝れないと思います。というわけで夏は夏向けにぺらっぺらのシュラフがいるわけですね。めんどくせぇ。

まあ初心者の場合、真冬にキャンプをすることはないと思うので、基本は3シーズンのものを買えばいいと思います。それなら安いし。冬用シュラフは冬にキャンプするってなってからでいいと思います。

もう1つ、真夏しか行かないのであれば、ブランケットとかで代用するというやり方もできなくはないです。ただし、注意としては春先とか秋でも10月超えてくると意外と山間の夜は寒くなるので、その時期まで行くなら夏用シュラフは買いましょう。

おすすめブランドは、金があるならNANGA、ないならmont-bellが品質たかたかでいいんですが、夏用シュラフに関しては正直どこでもいいと思うので安いのでもいいです。ただ寝心地を求めるならさっきの2つに加え、Snow PeakとかLOGOSがこだわって作っているので寝やすいと思いますよ。冬用ならNANGAかmont-bellのどちらかで買うか、より山岳向けのメーカー(ISUKAとか)で買うのが良いと思います。ケチると死にかねないので。

 

3.マット

初心者あるあるの1つですが、テント張れば寝れると思ってる人多いですよね。でも、実際にはテントってナイロンとかの布1枚の厚みしかないんで、地面の凸凹がダイレクトに伝わるんですよね。なので、そのまま寝袋にくるまって寝たとしても寝れたもんじゃないです。いや腰が爆発してもいいなら寝れるけど。それから夏はともかく涼しくなってくると、夜は地面が冷えていくので、底冷えを起こします。なので、間にマットを引かないといけないんですよね。

このマット、ウレタンの折りたたみ式のやつや、エアマット、インフレータブルマットと呼ばれるウレタンとエアのハイブリットなど色々あるんですが、個人的にはインフレータブルマットがおすすめです。寝心地のレベルが違う。ただし嵩張りはするので、コンパクトにしたいならエアマット一択になります。寝づらいけど。

で、マットについてはコンパクトにしたいのであれば金は掛けないと厳しいです。でも少々嵩張ってもいいのであれば、寝心地の良いものが比較的コスパ良く買えるようになっているので、その辺で買っていくと良いでしょう。

インフレータブルマットに限ってのおすすめブランドは、天下のTHERMARESTが品質たかたかです。でも最近だとWAQとかFUTURE FOXとかがコスパ良くて人気です。個人的にはFUTURE FOXのスエード生地の奴が寝心地良さそうで気になる。コンパクトにしたいなら山岳系メーカー(NEMOとかbig agnesとか)になると思います。

 

以上3点が、キャンプ始めたいならとりあえず買うべきものでした。キャンプ中に1番使ってる時間が長いものたちなので、妥協はせず、しっかり自分の体に合うものを選ぶと良いですね。

 

 

【自分で装備を揃えて行きたい人が買うべきギア7選】

「1回行ってみてキャンプ楽しかったから自分で揃えたい行ってみたい!」とか、「俺は絶対にキャンプするんだ!」という固い決意がある人が、とりあえず最低限キャンプできるようになるために必要なものです。本当に最低限に絞っているので、おしゃれにキャンプしたい人はこんなもんじゃ利きません。おしゃれキャンプは富豪の遊びなので金をジャブジャブ使ってギアを揃えましょう。とりあえず100万くらい使おうね。

閑話休題。とりあえず初心者向けということで、これだけ揃えればキャンプができるよって基準で7つのアイテムを紹介します。

 

1.テント

一応テントなくてもキャンプってできるんですが、初心者が最初からタープ泊、ハンモック泊は厳しいのでテントは必須ですね。いや車中泊ならいらんか。まあでもキャンプといえばテントというイメージもあるでしょうから、これは買いましょう。

テント自体の選び方はかなり色々条件がありますし、好みも分かれるのでここでは書きません(希望があれば別記事で書きます)が、1人とか2人で使うテントなら2~3万、4人以上のファミリーみたいな感じでも4~5万あれば、かなりしっかりしたテントが買えます。これ、結構安いと思いません?そうでもない?そうすか…。

ちなみに下を見れば1000円で1人用テント買えます。まあ品質や広さはお察しですが。上を見ると10万20万としていくのですが、ぶっちゃけブランド料がでかいので、こだわりがないうちはあまり高すぎるものに手を出すのはやめた方がいいと思います。好きなブランドが決まってからでも遅くない。なので、最初に買うテントはコスパ重視でもいいかなって気はします。でも欲しいテントがあるなら金使ってでも買った方がいい。俺は買った(17万)。

参考までに、最近流行ってるのは半球状のドーム型テントですね。だいたいどこのブランドも相場が20~40万になっております。みんな、金持ちすぎん?ワンポールもしぶとく人気で、テンマクのサーカスTCとかもよく見ますが、増えすぎてキャンプ場で被りまくってたからか最近ちょっと人気落ち着いてきた感はあります。大型テント買うならトンネル型もずっと人気ですね。ソロ用の小さいテントは軍物ワンポールとかパップテントが人気でしたが、こちらもブームは去りつつあるかも。

ちなみに初心者向けのテントの選び方ですが、基本的にデザインで気に入ったのを買うべきです。形とカラーと。一応材質の違いとかもあるんですが、使っていきゃどうとでもなります。あと、わからなければショップで店員さんに聞くのが丸い。

おすすめブランドはHillbergとHelsport、de waard、The Free Spiritsです。これ持ってたらキャンプ場でイキっても怒られません。ピーカーにマウント取ってけ。

 

2.テーブル

まあ最悪なくても地べたに置けば何とかなったりはしますが、調理したり何かしら置いたりするのにあった方がいいと思います。無骨スタイルでやりたい?ならテーブルは燃やせ。

テーブルは使用人数とかスタイルで選ぶべきものがかなり大きく変わるので、自分の使用条件に合わせて買いましょう。基本的にでかくなれば携行性は下がりますし、携行性を重視すると安定感や広さは確保できないと思ってベストなサイズ感をチョイスしてください。あとは材質についても、木でおしゃれにしたいのか、金属で熱いものでも置ける方がいいのかとかで決めないとですね。個人的には、携行性を求めなくてもいいならある程度しっかりしたのがおすすめです。基本価格がサイズに依存される節があるので、自分が買うサイズの価格帯にあわせてコスパも見ながら選ぶのがいいと思います。

おすすめブランドはコンパクトならHelinoxかSOTO(フィールドホッパー)、大きいやつならDODテキーラシリーズかThe Arthのヘキサテーブル、ないしそれのパチモンが良いと思います。FIELDOORの木製テーブルとかも人気ですが、店で見てるとちゃっちいんだよなぁアレ…。

 

3.焚き火台

焚き火しない人はいらないです。ただ、キャンプといったら焚き火という人も多いと思うので、一応必須に入れています。焚き火はロマンアイテムな節が強いので、正直見た目で選んでいいと思います。ただ、調理を焚き火で済ませたい人は、調理がしやすい設計かどうかだけ確認してから買いましょう。最近見た目かっちょいいけど、調理できんのこれ?みたいな焚き火台も多いんで。

あぁ、焚き火台といえばもう1つ。二次燃焼といって、燃焼して発生したガスを対流?させるような構造にすることで、めっちゃ燃えるんですよ!っていう焚き火台があります。選択肢は狭まりますが、初心者でも火のキープが楽(というか火がついてしまえば、木入ときゃ勝手に燃える)なので、おすすめっちゃおすすめです。

価格はこれもピンキリですし、おしゃれな焚き火台は高いのでそういうのが欲しい人は腹くくりましょう。ただ、消耗品っちゃ消耗品なので、安いのでもいいと思う。

おすすめブランドは、おしゃれにしたいなら山賊山とそのパチモンみたいなガレージブランド系です。かっこいいし。ただ入手何度は高いかも。二次燃焼の奴が欲しいならSolo Stove一択でしょう。ソロキャン志望の人はヒロシさんも使っているピコグリル(ないしそれのパチモン)がコンパクトでおすすめです。僕はColemanのファイヤープレイスを使ってますが!!!!!

 

3.5.焚き火関連のグッズ

実は焚き火台だけ買っても焚き火って出来なくて。(炎上系メンタリスト)

そう、焚き火をしようと思うと、火をいじるためにいくつか必要なものがあるんですよね。その辺をまとめてご紹介。

 

①着火グッズ

焚き火台に薪を突っ込んでも焚き火って出来ないんですよね。まず薪を燃やさないといけません。そのためには、火をつけるものと火をつけやすくするものが必要です。

火をつけるものはマッチとか100円ライターでもいいんですが、最近はコンパクトトーチ、まあチャッカマンみたいなやつが出てるんでそういうのを持っておくと無難です。薪に火をつける場合はトーチ(ガスバーナー)まではいらないと思います。

火をつけやすくするものは、慣れてくりゃその辺で火種になりそうなもん拾ってきたり、フェザースティック作ったりで対応できますが、最初は着火剤を使ってもいいと思います。炭の火おこしの時はあった方が楽だし。これはホムセンで買っていいと思う、アウトドアショップに高いの売ってたりするけど。

あと最近流行りはファイヤースターターですが、結構手間だし火種をしっかり用意しておかないと火が起こせないこと多いんでなんとも…。どうしてもファイヤースターターでイキりたいという人は買ってもいいと思いますがライターかチャッカマンも持っていくようにしましょうね。

 

②火ばさみ

まあ最悪なくてもいいんですが、メラメラ燃えている炎の中に手を突っ込むの嫌だと思うので買っときましょう。これもホムセンでいいですが、こだわりたい人はガレージブランドとかにかっちょいいやつが売ってます。

 

③火吹き棒

二次燃焼の焚き火台では別になくてもいいですが、そうじゃない焚き火台だと火が弱くなるんですよね。理由はいくつかあるんですが多くの場合、焚き火台の中の酸素が薄くなるのが原因です。そういう時に酸素を送るための火吹き棒が必要になります。なんでもいいし、最悪自撮り棒改造したら作れるんで、そういうのでいいですが、これもこだわりたい人はガレージブランドとかにかっちょいい奴があります。

ちなみに僕は火ばさみと火吹き棒がセットになっているブラスタートングっていうやつを愛用しています。マジ便利。

 

④焚き火グローブ

所謂耐熱性の高い皮手袋です。これないと火をくべてから薪いじりできません。安全の意味でも絶対買いましょう。ワークマンの皮手袋とかコストコの皮手袋でもいいですが、アウトドアブランドのやつはかっちょいいです。あとGRIP SWANYってブランドの手袋は耐熱性も高くていいらしい。

ちなみに軍手じゃダメなの?って思われる方もいると思いますが、火ばさみを絶対使うなら軍手でもいいです。ただ絶対めんどくなって手袋のままいじったりすることになったり、熱いものを持ったりすることになると思うので、それを見越すとしっかりした耐熱グローブを買っておく方がいいと思います。

 

⑤焚き火五徳、網、鉄板など

焚き火で絶対調理しないマンならいりません。ただ焚き火調理をするならなにがしか調理器具を乗せるものが必要になります。まあホムセンの安い網でいいよ。

 

4.コッヘル(クッカー)

あまりなじみがない単語かもしれませんが、金属製のちっちゃい鍋(あるいはでかいコップ)みたいなやつです。湯を沸かしたり簡単な調理をしたりできます。大小いろいろあるのでサイズ違いでスタッキングできるものを何個か買っておきましょう。キャンプにいって断食する人はまあそんなにいないと思うので、最低限これで調理できるようにしておけばよいです。

ちなみに材質がステンレス・アルミ・チタンの3つあるんですが、調理するならアルミ、湯沸かしだけに使うならチタンがいいと思います。ステンは重いので微妙ですが、ファミリー向けとかのでかいやつならステンが割と使い勝手いいと思います。

おすすめブランドは、特にないです。好きなブランドのものを使ってください。僕はBelmontというところのを使っています。正直やっすい中華製の奴でいいと思う。

 

5.シングルバーナー

ガスコンロ的な奴です。家のガスコンロを持って行ってもいいですが、かさばるのでシングルバーナーを買うのがおすすめです。ファミリーとか4人以上でしかキャンプしない場合、ツーバーナーとか、ポータブルガスコンロでもいいと思いますが。

これがあると簡単に湯沸かしできたり、調理ができたりするので1台は持っていくのが理想というか、ない場合全部焚き火でやらないといけないので、多分地獄です。

燃料は基本ガスで、たまにGASOLINEのやつもあります。GAS GASOLINE!GAS GAS GASOLINE!!フルタンクでCRASH‘IN It’s OK!いつだって事故ってるOh Yeah!!まあガソリン式はぶっちゃけめんどくさいのでガスのやつでいいです。OD缶(アウトドアでよく見る丸いガス缶)とCB缶(家でよく使うカセットボンベ缶)どちらを使うやつにするかは好きにしてくれ。

あとはガスボンベを直接つける一体型のやつとガスボンベからホースで燃料を送る分離型のやつがあります。一体型はボンベに熱がいってしまうと爆発の恐れがあるので、調理とかに使うなら分離型の方がおすすめです。というか分離型買っとく方が絶対無難。

おすすめブランドはSOTOかPRIMUSが鉄板でしょう。火器類なのでこれは中華製を避ける方が無難だと思います。信頼できるメーカーの物を買いましょう。

 

6.ランタン

出ましたランタン。キャンプギアで1番の沼ポイントですね。まず前提として山の中に電灯はないので夜は真っ暗です。なので、必然的に灯りが必要になります。その灯りとしてランタンは欠かせないということになります。

最近はポータブル電源が普及してきたので、コンセントで電源取るようなライトも使えますが、ポータブル電源がいうても結構高いので、今回はそれはなしで考えます。そうなると燃料を燃やして灯りにするオイルランタン・ガソリンランタン・ガスランタンか、充電式のLEDランタン、あとは最近少ないですが電池式のLEDとか電球ランタンなんかが候補になりますね。

LEDランタンは最近カスタムパーツも多く、おしゃれでコンパクトなやつがいっぱいあるので初心者向きです。テント内でも使えるので1つは持っておいて損ないと思います。ただ、キャンプならではの雰囲気というと燃料式ランタンになるでしょう。

燃料式だとガスランタンが楽です。ボンベつけて火をつけるだけなので。ただ味気なさがあるのと、ガス缶をバカスカ使うのでランニングコストが悪く個人的には微妙です。今使ってますが廃止予定だし。オイルランタンとガソリンランタンは灯すのに手間がかかりますし、手入れも必要ですが、味があるのとランニングコストが安くつくので、本気でキャンプやりたい人は初めから思い切って買うのもありだと思います。

おすすめブランドは、LEDならGoal Zeroですが手に入らないのでLedlenserが無難です。あとはSYRIDEのNATURAも良いですが、こちらも入手難易度高め。ガソリンランタンは国内ではほぼColemanの物しか出回っていないのでColeman一択になります。オイルランタンはそもそも芯に火を灯すものと、マントルでやるものと2つあるのでおすすめしづらいですが、マントル式のPETROMAXとVAPALUXっていうのが強いです。これ買ったらイキれます。マウントとってけ。

 

7.クーラーボックス

冬場は本当に最悪の場合いりませんが、基本食材や飲み物を冷やしておくために必要になります。種類としては大きく分けてソフトクーラーっていうカバンみたいなやつと、いわゆるクーラーボックスと聞いて想像するハードタイプのものと2つあるんですが、ハードタイプを持って行けるならそれが丸いです。よく冷えるし、がさっと入るし。ただバイカーとか徒歩キャンするとかならソフトクーラーにしましょう。

おすすめブランドは、ソフトクーラーならAOクーラーが大流行してますね。実際めっちゃ冷えるらしいし。ハードクーラーならYETIとORCAが人気ですが、漢ならICELANDにいきましょう。5~6万は余裕でしますが。

 

 

一応これだけあれば、キャンプとしての体裁は整います。もちろん質素な感じにはなりますがね。あと調理器具にだいぶ不安が残る。ただ、キャンプを楽しむっていう意味では十二分に楽しめると思いますし、ここから徐々に自分のスタイルを確立して、いろんなギアを集めるといいと思います。最初からコストをかけるのも悪くないですが、そこが敷居になって始められないなら、コストを下げてでもまずは始めることが大切だと思います。

 

それから微妙に余談ですが、ギアとしてはこれで十分なんですが、プラスで持って行った方がいいものがいくつかあります。以下参考にしてみてください。

 

①キッチンペーパー

キャンプ必須の品。手とか机とか拭くときに色々重宝します。

 

②ウェットティッシュ

キャンプ必須の品その2。これも同様拭いたりします。あと食器・調理器具類を洗うのがめんどくさい時はこれで拭いて収納して家帰って洗うのも1つ。

 

③調理器具

流石にコッヘルだけではなかなか厳しいものがありそうなので、家にある小さめの調理器具持って行けるなら持って行ってもいいかも。フライパンとか。あと料理によってはヘラとかおたまとかしゃもじとかもあると便利。カップ麺とか冷食、お母さん食堂だけでいきます!っていうならいらない。

 

④紙コップ・紙皿

食器類ないので必要ですね。まあコッヘルで代用でもいいけど。

 

⑤調味料類

料理するのに味付けしない人はいないと思うので、適当な袋に使いそうなもの入れて持ってきましょう。ダサい?なら調味料入れを買わないとねぇ…。

 

サランラップ

晩飯のあまりものを保存したり、食材余った時に使う。

 

⑦虫よけグッズ(夏のみ)

虫と友達ならいらないですが、持って行っておくのが吉かと。マジで蚊とか多い。

 

⑧ホッカイロとか(冬のみ)

冬場は本当に寒いので防寒グッズを念入りに。でないと死にます。

 

⑨ゴミ袋(ポリ袋)

ごみを捨てるために必要です。キャンプ場でもらえることもあるけど。あとは、雨降った時にテントをとりあえずポリ袋に入れて持って帰るとか、結構使える場面は多いので、以ってくようにしましょう。

 

これくらいは持って行った方がいいと思います。なくてもいけるけど、あった方が確実に便利だし楽だし良い。これさえ揃えたら、あとは食材と飲み物を買ってキャンプに行くだけ!今すぐ行け!!!!!

 

ほな。

 

(うし)

 

 

 

※余談コーナー

Amazonだけで揃えてみようと思ったら以下の感じ。(値段は8月28日現在のもの)

テント:BUNDOK ツーリング テント  \5,465

シュラフ:Naturehike LW180 \2,900

マット:Gear Doctors インフレーターマット \3,800

チェア:Moon Lence アウトドアチェア \2,464

テーブル:SENQI メッシュテーブル \2,788

焚き火台:TokyoCamp 焚火台 \4,980

 着火グッズ:SOTO マイクロトーチ \1,810

 火ばさみ:CAPTAIN STAG クラーク木柄バーベキュートング \439

 火吹き棒:VASTLAND 火吹き棒 \799

 焚き火グローブ:MICRA MOKO 耐熱グローブ \999

 焚き火五徳など:焚火台についているのでなし

コッヘル:EPI  アルミ6点食器セット \1,354

シングルバーナー:SOTO アミカスコンパクトストーブ \5,280

ランタン:BRUNO ランタン \2,200

クーラーボックス:ロゴス (LOGOS) デザインクーラー15 \3,740

 

なんと39,018円!やっす。でもこれでもソロキャンとしてそこそこしっかり快適にできるようにチョイスしているので、とりあえず4万円握りしめてポチれば、今日から君もキャンパーですね!

 

ちなみに僕が“本気”でコーディネートして揃えた場合は以下のようになります。

テント:ZANE ARTS オキトマ2 \59,950

シュラフ(夏):LOGOS 丸洗いソフトタッチシュラフ-4 \12,980

シュラフ(冬):NANGA UDD BAG 810DX \63,800

マット:FUTURE FOX インフレータブルマット \7,980

チェア:Onway コンフォートローチェアプラス \19,800

テーブル:DOD テキーラテーブル(バッグ別売り) \13,580(\17,580)

焚き火台:SomAbito 焚き火台FIRE NEST(ケース別売り) \52,800(\57,750)

 着火グッズ:UNIFLAME スティックターボⅡ \3,300

 火ばさみ:Fe☆NEEDS ブラスタートング(火吹き棒付き) \8,800

 焚き火グローブ:GRIP SWANY 焚火グローブ \4,400

 焚き火五徳など:Bush Craft Inc たき火ゴトクL \4,950

コッヘル:Snow Peak チタンパーソナルクッカーセット \8,650

シングルバーナー:OPTIMUS Polaris \20,000程度(輸入・中古のみ)

ランタン(LED):SYRIDE NATURA \4,950

ランタン(オイル):VAPALUX M320アーミーグリーン \42,900

クーラーボックス:Rogue Ice Coolers 45L \52,800

 

合計390,590円。たっか。どうなってんねん。しかもおすすめブランドに載せてないやついっぱい出てきてるし。でも実際これ持ってたり欲しかったりするやつだけで固めているので、だいぶいい感じには揃えられるんじゃないかなと思います。あと、基本どのシーズン、どこに行っても比較的快適にキャンプができると思う。荷物は多いけど。それから一部のアイテムは超絶入手困難なので多分変えません…。(オキトマ2とかNATURAとかPolarisとかスティックターボⅡとか)てかやっぱシュラフってクソたけぇな…。

九州タービン ~九州一周旅行の備忘録 後編~

どうも。

 

年末の覚書を除くと2年近くほっぽりだしていたブログちゃんですが、久しぶりに見返したときに旅行とかの備忘録やっぱ残してぇな…って思ったので重い筆をとった次第でございます。全国に3人いる読者の皆様お待たせいたしました。

 

一応今後の方針としては、この2年間で旅行に行った思い出はいくつかあるので、そのあたりも書こうと思いますし、これから旅行に行った思い出も残していきたいと思います。

 

ということでね、とりあえずは2年間放置していた九州一周旅行後編です。あの旅行が2年前なの衝撃的すぎ。でも意外と記憶には残っているので、結構事細かに書けるんじゃないかな。

 

前編は熊本に到着した所で終わっていたので、そこから。

 

 

 

8月12日(月) 午後

フェリーが熊本港に到着し、再度車を走らせます。熊本は初上陸だったんですけど、まあすごい田舎ですね。就職で熊本いったやつがいたんですけど、これは虚無。住むのは無理すぎますね。

 

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でも、ロケーションとしては最高で、熊本を取り囲む山と広がる田んぼがノスタルジーを感じさせましたね。九州の山は火山が多くて本州とは違う力強さを感じさせますよね。

 

 

てなことを話しつつ、熊本市内を1時間走らせ12時前にここに到着しました。

 

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”火の国文龍 総本店”です。熊本ラーメンで最強と謳われている所ですね。看板にも最強って書いてますし。熊本ラーメンは一回食べてみたかったのでラーメン屋を探していたんですが、最強という言葉に弱い(バカ?)のでここに行くことにしました。

 

ただ、写真を見ればわかるように、めっちゃ並んでて。12時前ってのもあったんですが、並ぶの見て店変えるか悩んだんですが、折角来たしということで、並ぶことにしました。ただこの日も暑かったので、炎天下で40分以上並ばされてテンションダダ下がり。ラーメンにありつけたのは並んでから1時間後でした。

 

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これがそのラーメンです。横の奴は入れ放題のにんにく。まあ美味かったは美味かったですけど、やはり豚骨ラーメンは博多だなぁと。ガツンとは来るんですけど、豚骨スープ自体は練られてる感じはなく、豚骨煮込んだよ!マー油ぶちこんだよ!って感じ?がうーんってなりましたね。まあ1時間並んで食うラーメンではなかったです。まあでも美味しかったですよ、ええ。

 

 

友達2人は満足したようで、美味しかった~って感じで退店。まあでも並ぶのに疲れて、全員疲労感が出てました。さらに、ここからは一気に指宿へ移動ということで、それも相まってげんなりモードに。

 

ここまでは全部僕が運転していましたが、今回は流石に全部僕が運転するのはしんどかったので、友達と交代。大学時代は僕よりは多少運転していましたし、社会人なってからも、最近はよく社用車運転してるみたいだったので、任せて僕は休憩タイムでした。

 

割とラーメン屋からすぐに高速に乗れたので、そのまま九州道?を南下。適当に曲をかけながら、だべってました。ジュディマリとかかけてドライブエモかった。

 

まあでもこの高速がクソ山道で。山山山、どこみても山みたいな感じでめっちゃ飽きました。正直鹿児島行くなら、鹿児島まで飛行機か新幹線で行くのが丸い気がしました。福岡から車はマジで飽きる。

 

と、車に揺られて2時間程で鹿児島市内に。ただ、雨が降ったりやんだりで、桜島は雲がかって見えず。うーん、見たかったなぁ。

 

ただ、市内を通り過ぎ南へ抜け始めると天気が回復してこんな感じに。

 

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バチクソ綺麗!海沿いドライブがすごい気持ち良かったですね~。

 

 

さてさて、鹿児島市内からさらに1時間程車を走らせると、指宿へ。指宿の街をぐるっと回って、東シナ海側まで車を走らせて向かったのがここ!

 

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開聞岳のふもとにある"ヘルシーランド露天風呂『たまて箱温泉』&山川砂むし保養施設『砂湯里』"です。

 

指宿といえば砂風呂ですよね。前々から行ってみたいと思っていたんですが、いつだったかオタクが行っててズルじゃんってなったので、今回はこれ目的で鹿児島まで来ました。

 

砂風呂は砂むし会館が有名ですが、こちらは開聞岳と海を見渡せる露天風呂が横にあり、セットで楽しめるようになっているんで、こっちの方がいいだろ!と思ってこっちまで来ました。指宿市内から薩摩半島をぐるっと回るので少し遠かったですが…。

 

とりあえず、ついてすぐ砂風呂入らないと17時で閉まってしまうということで、砂風呂に入りに。浴衣に着替えて砂場へ~。

 

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埋葬。鹿児島弁であんま何言ってるかわからん指示にしたがい砂を掛けられました。砂が重くて結構ビビりましたね。動けん…って感じで。

 

それと、雨が降った関係で温くなってて、あんまり汗とかかけなかったですね。少し残念。まあでもゆっくり30分くらいかけて入ったのでのんびりできました。運転してくれた方の友達は爆睡してましたが。最後波が高くなってきて、砂場まで水入ってきてても寝てましたからね。

 

まあ、潮の関係でタイムアップになるまで入り堪能した後はさくっと砂を流して、たまて箱温泉へ。ほんとは通用路があるみたいなんですが、土砂崩れで通れなかったので車でぐるっと回って温泉まで行きました。

 

こっちの露天風呂が結構な繁盛具合で、更衣室のロッカーも空き待ち発生したりしてました。まあ、少し待てば空いたので服を脱いで温泉へ。

 

露天風呂なので当然写真撮影は禁止でできなかったんですが、この露天風呂がすごかった!開聞岳東シナ海が一望、パノラマなわけですよ。いや~もうね?すごいよね?すごい。語彙力喪失するくらいのすごさでした。気になった方はHPとか見てみてください。その写真まんまの景色が見れます。

 

基本的に僕は山奥の露天風呂ってあんま好きじゃなくて、海沿いの露天風呂が好きなんですけど、ここはその中でも人生で一番良かったと思えるくらいいい温泉でした。これ以上景色のいい温泉が存在するのか?って思えるレベル。ほんと、それぐらい良かったです。なので、鹿児島来た時には是非、ここに来てみてください。損はしないと思います。

 

そういえば、ここで1時間程いたんですけど、途中雨もパラついたりしたんですが、1回虹がかかって。東シナ海を跨ぐでかい虹見ながらえいね~つってたら、それが二重の虹で顔面戸山香澄になりました。九州二重の虹見やすい説ある?(前も佐世保で見た)

 

 

温泉からあがったら、マンゴーサイダーを買って車へ。そのまま鹿児島市内まで車を飛ばして戻りました。すぐに陽が落ちて(!?)結構暗い夜道を行くことになってあれでしたね。しかも道も混んでて時間かかりましたし。

 

結局鹿児島市内についたのが20時半とか。で、ホテルが鹿児島中央駅のすぐ近くだったんですけど、駅ビルに焼酎専門店があるという情報を見つけて、買いに行きたい!つって買いに行くことに。

 

3Mはまあ無理だろうということで、諦めており佐藤でも買って帰ろうと思ってたんですが、佐藤はなんと取扱いしておらず…。ただ、魔王がギフトセットに入ってるの見て、うわーこれにしようかなぁでも高いよなぁとか言ってたんですが、ふと横を見ると

 

「魔王販売あります」の文字が。

 

は???????????????????????????????????

 

ただし、5,000円以上購入しないと買う権利が貰えないということでした。まあ買うんですけどね。魔王飲みたいし。

 

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ということで、今回の土産酒です。魔王はまあ言わずもがなですが、その横にいる鬼ヶ島、これはなんぞやという人に説明しますと黒糖焼酎でして、その名の通り黒糖を原料にしており、奄美諸島でしか生産されていない焼酎です。焼酎の中では癖が少なく飲みやすいのが特徴ですね。ほのかに甘い香りを感じるので、焼酎初心者にはおすすめです。ただ、クセがないので焼酎愛飲者からはあまり好まれませんが。

 

で、この鬼ヶ島は喜界島酒蔵というところが作ってるハイエンドの1本です。主力商品の喜界島も美味しくて、結構僕は好きなんですけど、鬼ヶ島はまだ店でも飲んだことがなかったやつでした。お値段は5,400円。たっけぇ…。味の方は焼酎というかラムっぽい感じで、めちゃくちゃ美味しいです。酒好きは買ってもいいと思う、高いけど。あ、魔王は当然美味かったです。

 

 

と、寄り道をしたあとホテルへ。"ホテルタイセイアネックス"というローカルのビジホでした。ほんと部屋は普通のビジネスホテルって感じでしたが、温泉付きなのが嬉しい所でしたね。まあ温泉は指宿で入ってきたんですが。

 

とりあえず、チェックインをして部屋に荷物置いてご飯へ。これも今回の主目的といって差し支えないでしょう、鹿児島牛焼肉です!

 

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店は"焼肉 多聞"さんに行きました。まあ多少いい焼肉屋の値段ではありましたが、そもそもこっちで、この質の肉食いたいと1人1万円以上の焼肉屋行かないと食えないので、文句は無いです。

 

マジで、ただのタン、ロース、カルビ、ハラミだけでこんな感動できるのか!?ってくらい美味しくて、本場の牛は伊達じゃないなぁって思いました。鹿児島牛って日本一ですからね。松阪牛とか神戸牛とか飛騨牛とかマジで霞みます。

 

さらにこんなものも…

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馬刺し、馬レバ刺し、鶏刺しの生肉三昧。レバ刺しマジで無限に食えそうでしたね。馬刺しも今まで食った中で一番美味かったです。何食っても一番美味かった。鹿児島LOVE。

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さらに焼酎も堪能!村尾飲みましたよ~。村尾は森伊蔵よりもさらに焼酎感を無くした、『非焼酎』。飲みやすさは一番でしたね。甘みも一番強かったと思います。いや魔王の癖を「甘み」とするなら話は変わりますが。とりあえず、めちゃくそ飲みやすかったですが、僕は魔王が好きですね。

 

あと最後に上ロースを頼んだんですが、これがマジで美味かったです。「あ、これが美味い肉なんだな」って感じで、たらふく食ってたのにしつこくなく、全然まだ食えるって感じでした。こういう肉をいつでも食える人間にぼかぁなりたい。

 

まあ、そんな感じで肉と酒を思う存分堪能しました。鹿児島に来た時はここもマストです!マジで良かったです。そこまで高くもないですしね。

 

 

その後は、友達は1人帰りまして(早起き&運転で疲れてたので)、残った友達と2人で近くのシーシャ屋へ。煙…。

 

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"Shisha cafe & bar 水煙"さんです。店内はラウンジみたいになっており、壁一面に洋楽のヒットチャートの番組垂れ流されてて、まさに地方の若者の遊び場感がありました。

 

シーシャ台もオシャレで、味もかなり良い感じで最高でしたね。店員さんとも話してましたが、まだまだこっちの方じゃシーシャなんて定着していなくて店は大変とおっしゃってました。

 

しかも2年のブランクがありあれなんですが、例のウイルスのせいで閉店を余儀なくされて閉めはったんですよね。本当に悲しい。でも東京のシーシャ屋さんのオーナーさんが地元なのか、ゆかりがあるのかで、この店を買い取って2号店としてオープンされています。東京の方の店もお伺いしたことはないんですけど、めちゃくちゃ評判いい店なんで、東京の方も、鹿児島の方も行ってみたいなと思ってます。

 

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鼻息荒い牛。

 

 

1時ごろには店を出てホテルへ戻りました。ちょっと散歩がてらぶらっとしましたけど。

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夜の鹿児島市は人が全然いなくて、散歩しがいがありました。

 

そのままホテルに戻ったのが1時半過ぎ?とかで、温泉で軽くシャワー浴びて2時過ぎには就寝。

 

 

 

8月13日(火)

 翌朝は6時半起床で、7時にはホテルチェックアウト。疲労困憊で全員顔が死んでました。

 

とりあえず、高速に乗ってしまって、"桜島SA"に。朝ごはんを適当に買おうと思って寄ったんですが、売店がしょぼすぎてアレでした。

 

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とりあえず買った鹿児島牛串。こんなもんですな。ちなみに、この日も桜島は雲がかって綺麗に見えず…。また来ます。

 

その後は、高千穂まで一気に北上!これがまあまあしんどかったですね。車中の会話も目に見えて減ってきまして。しかもガソリンも途中でやばくなったりして、結構下入りましたね。

 

 

2時間半か3時間程車を走ってようやく高千穂に着弾。11時前とかだったかなぁ…。とりあえず最初に向かったのはここです。

 

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"国見ヶ丘"ですね。高千穂の町を一望できる場所です。秋から冬の早朝には雲海が見れるスポットとしても有名ですね。

 

当然夏で昼に行ってるので雲海は見れなかったんですが、景色はすごく綺麗でした。反対側は阿蘇山まで見えてましたし。ただ全然人はいなくて、意外と穴場のスポットだったな~って感じです。ぼ~っとするにはGood Placeだと思います。

 

 

少し散策をした後、高千穂峡の方へ移動をしたのです…が!ありえんぐらい混んでて臨時駐車場が全部埋まっているという…。しゃーなしで先にもう一つのスポットへ…。

 

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"天岩戸神社"ですね。天照大神の天岩戸伝説のモチーフとなった場所として有名ですね。一度訪れてみたさはあったので、結構楽しみでした。

 

何はともあれ、とりあえず参拝。

 

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あれですね。どことなく神秘的で、今まで訪れた事のある神社にはない雰囲気でした。

 

 

さらに、もう1つマストのポイントとして"天安河原"にも行きました。神社から10分程川の方へ下って行ったところにありました。

 

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道中はこんな感じで、すでにスピリチュアルな雰囲気。一生「スピリチュアルやね」って言ってたらラブライブのオタクの友達がキレてました。(お前のやつ出たぞー!!)

 

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天安河原はこんな感じでした!神秘的というか不気味さを感じさせるかなぁって印象を受けました。

 

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特にこうやって石が積み上げられているのが不気味さを加速させていましたね。でも一見の価値はあると思います。観光不毛の地宮崎ではありますが(おい)、天岩戸神社とセットで訪れるべきかなぁって感じです。

 

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その後は近くの”あまてらすの隠れカフェ”でお昼ご飯。混んでいたのでテイクアウトにして買い食いしました。僕はチキン南蛮ドッグを買って食ってました。まあ普通に美味しかったです。

 

 

ひとしきり天岩戸神社周辺を観光した後はメインディッシュの高千穂峡へ。ここは舟に乗るのが鉄板コースなんですが、こういう連休の時は朝7時から並び始めて1~2時間でその日の予約全部埋まるらしいですね。僕たちは当然ダメだったので、徒歩で散策することにしました。

 

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といいつつも、メインの滝のところはすぐに着いちゃうので、その後は渓谷沿いを歩くって感じでしたね。まあなかなか見れない景色というか、本州の山間とは異なる雰囲気を持っているので、結構楽しめました。ただ、この日もクソ暑かったので案の定登山でバテてましたね。

 

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奥の方はこんな感じでした。ごいすー。

 

絶景を堪能した後は近くのお土産屋で小休止。なんか色々買った気がする。日向夏のお菓子とか。高千穂っぽいお土産が欲しかったけど、そういうのってないよね。

 

 

ちょっと休憩したら車に戻り、本日の宿がある別府に行こうかと思ったのですが…。本来の予定だと、この日は別府に行き温泉を堪能し1泊。そして次の日は阿蘇を経由して、ちょっと観光して博多に戻り帰宅というルートで組んでいましたが、翌日は台風が直撃の予報。その天気で阿蘇行っても楽しめないやろなぁ…という話をしていました。そんな中、高千穂から別府に行こうとすると、竹田市由布市⇒別府って感じの経路でいくのがいいので、そのルートで走っていると天気がいい感じに。

 

阿蘇、行きたくね?」

誰かがそう言いました。(俺)

「まあ、ありやな。」

………。

 

竹田の手前で車を180度転換!そのまま阿蘇へ直撃だぁ!!

ということで、阿蘇に行きました。チェックインの時間?知らねぇ。(ダメ)

 

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 景色はこんな感じ。いや、予定変更してよかった。

 

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牛さん!(地元卍仲間卍絆)

 

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ただ、山頂に近づくにつれこんな天気に。あらら…。

 

結局”草千里ヶ浜”に到着したときには一瞬山頂まで見えたものの、すぐに雲に隠れてしまいました…。まあ一瞬でも拝めたということで良しとしましょう。

 

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天気に恵まれなかったとはいえ絶景でした。また行きたいなぁ。

 

あと馬に乗るやつとかいろいろあったんですが、時間的な都合もあり断念…。まぁしゃーないな。あと風がすごくて砂が舞い上がっていたので、屋外にずっといるのもしんどかったし。

 

結局30分くらいブラっと散策した後はお土産屋で買い物と小休止。友達は馬肉の串焼き食ってました。砂の味がするとか言ってた。オタクへの熊本ラーメン土産とかも買ったのかな。(自分は大したことないとか言ってたくせに)

 

トータルで小1時間くらい観光し、時刻も16時過ぎとかで、そろそろ行かないとホテルのチェックイン間に合わんということで、踵を返し今度こそ別府へ。

 

道中平沢進の曲爆音で流して友達が絶唱していたのが最低でした。

 

 

結局18時すぎに別府に到着。山降りてきたときの景色がよきでしたね。湯煙、温泉街、別府湾。最高か?

 

宿は”ホテル白菊”というところへ。折角別府まで来たのだから、ちょっといい温泉宿泊まろうぜということで、奮発しました。チェックインを済ませて部屋へ。

 

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最高のやつね。ただこの後あんな事になるとは、この時誰も予想だにしなかったのである…。

 

ホテルについて少し休憩してからご飯へ。ただ、僕たちの旅は各々1日ずつとか居酒屋と宿を探すというルールにしているのですが、この日の担当のやつが「いや、探してないわ」とか言い出して、その場で探すことに。友達が適当に見つけた居酒屋2軒ほど電話をしたのですが、どちらも空いておらず…。ただ、2軒目の方は、ちょっと後なら空いてるかもということで、とりあえず見に行くことにしました。

 

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道中の別府駅。雰囲気が良い。

 

結局電話したところはダメだったのですが、はなれがあるということで、そこに行ってみるとなんと空いているとのこと!やった~つって、”ろばた仁竹瓦横丁店”で最後の晩餐を繰り広げることとなりました。

 

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まずはビールで乾杯!

 

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そしてこれ、とり天。いやマッッッッジで美味かった。これ以外にもチキン南蛮とから揚げも頼んでて、いうても僕はから揚げが好き(ガキだから)なんですが、このとり天はマジで次元が違いました。8次元とり天。この後もう1回頼んだもんな。いまだにこのとり天の味が忘れられなくて、友達とも話しますね。これが初恋なんかもしれん。

 

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これはキス天。こちらも美味でした。いや普通に天婦羅のクオリティが高い店だった説ある。

 

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あとは刺し盛。関アジか関サバ食いた過ぎて頼んだんですが、関サバは売り切れ。関アジも売り切れだったんですが、店の人から「刺し盛の分くらいは残ってるんで、そっちでどうですか?」といっていただき、食うことができました。こちらも当然美味。あと鯛も美味かったですね。まあ愛媛と漁してる海おんなじだしな。

 

これ以外にも頼むもの全部美味しくて、酒が進む進む。結局3人で日本酒の4合瓶2本と追加でグラス1~2杯飲んでました。こういうローカルなヤれてる居酒屋に出会えるとテンションも上がりますし、旅の醍醐味って感じですよね。会計は…。

 

 

で、当然店を出るころにはベロベロですわな。奇声を上げながら店を出、そのまま流れるように近くにあった酒屋に行き酒を購入、喚き散らしながらホテルへ帰還。とりあえず温泉だぁ!とかいいながら、クソ高級ホテルの温泉に輩(オタク)3人が押し掛け、中にいた人たちがそそくさと出ていく様は地獄絵図でした。灯篭の上よじ登ったりしてたしな。(本当にガキ、しっかりしろ24歳)

 

そして部屋に戻ったらこれ。

 

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なんでクライナーがあんだよ。いや、これは売ってた店が悪い。(暴論)

 

この酒をカスみたいなゲーム(名誉のために言っておくと四つ角ではありません、トランプがなかったので)をしながら、30分で干し、さらにコンビニでワインを追加して高級ホテルの一室で騒ぎ散らかしていました。本当につまみ出されなくてよかった。たまたま僕らの部屋がちょっと奥まったとこにあって、隣室が恐らく空きだったのが救いでしたね。(こいつらに救いはない)

 

これの顛末は公共の場に発信することがはばかられるので、気になる人は会った時に聞いてみてください。(聞いて不快になっても責任は取りません)

 

 

 

8月14日(水)

そんな地獄みたいな夜が明け5日目。あんだけ飲んだにも関わらず、意外と僕は酒が残っておらず朝風呂に。残り2人は死んでました。

 

浴場が交代制のとこだったので、朝風呂は別の浴場に。こっちの方が露天風呂が広く朝からいい湯に入れました。Goodです。別府温泉、やっぱ格たけえわ。

 

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朝飯はホテルの高級飯。最上階のレストランのビュッフェで、景色がよかったです。あとカレーが美味い。ホテルのカレーってなんであんな食いたくなって、しかも美味しいんだろうな。

 

そんなこんなで惨劇の夜が繰り広げられたホテルを後にし、この日は”別府地獄めぐり”をすることに。

 

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とりあえず午前中に離れている2つ以外の5箇所を巡りました。海地獄が綺麗で印象的だったのと、鬼山地獄のワニが見てて楽しかったです。100日後に死ぬんかなぁ…。

 

写真結構撮ってたんですが、話すことがない(おい)のと、まあ一見の価値ありなので、みなさん行ってみてください。(貼り付けるのがめんどくさいだけ)

 

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昼ご飯は海地獄の横の”カフェテリア海”にてだんご汁と地獄蒸し焼きプリンをいただきました。ほうとうっぽい感じ?まあこの時はほうとう食ったことなかったけど。プリンがめっちゃ美味しかったです。

 

昼ごはん食った後は車で移動して血の池地獄と龍巻地獄へ。血の池地獄はまあすげーって感じでしたが。龍巻地獄は間欠泉がちょうど終わったタイミングで入ってしまい…。しかも、車の返却時間的に、次まで待っているとヤバいぞということで断念…。ちゃんと見たかったなぁ…って言いながら帰路についたんですが、この時の友達の片方と、次の年見に来るのは、また別のお話。

 

本当に時間がヤバかったので、この後はノンストップで台風の豪雨の中博多まで暴走-xyan mode-しました。途中鳥栖JCTでまた渋滞につかまりブチギレていたんですが、なんとか新幹線乗車の20分前に博多駅に着き、台風でクソ混雑している窓口で発券をし、ギリギリ乗車することができました。あと2分遅かったら多分乗り逃がしてたし、自由席もクソ混んでたみたいなんで終わってましたね。いや、無事帰ることができて本当に良かったです。

 

 

 

ということで、以上九州一周旅でした。これ2年前はマジでヤバい。時の流れが憎い。この時はスケジュールもだいぶ過密で正直翌日の仕事で死んでたりと、キツかった思い出もありますが、総じて楽しかったですね。満足度バカ高かった。飯は美味いし、酒も美味いし、最高ですね。九州LOVE。

 

いろんな店とかも名前入れてるんで、九州旅行するときに参考にしてくれると嬉しいです。

 

これ以降も、結構いろいろ旅行してたり、これのシリーズでいくと、去年が中国地方一周、そして今年、というか昨日まで四国一周に行っていますし、他にもオタク集めてBBQとかもしてるんで、その辺の記事を書こうかなと思いますが、いつになるかは未定です。上げたときには呼んでくれると嬉しいです。

 

ほな。

 

(うし)

激動の…

どうも。

 

1年ぶりですね。オタクブログを更新する暇も気力もなくなったのですが、年の瀬だし、飛行機で北海道から帰る間暇なので、今年1年を振り返ってみようかしらと思い筆を取りました。

 

まあ今年はコロナとかいうとんでも事件のせいで、社会全体が大きく変化した1年でしたよね。その変化は良かったものもあれば悪かったものもあると思いますが。自分自身の生活を見てみれば、これまで僕のライフサイクルの大きな要素となっていたライブというものが、そのサイクルから姿を消してしまったのが印象的です。悲しい。

 

まあでも、コロナだけではないけれども個人的にこの1年は動きづらい社会情勢の中でも、いろんな意味で変われたかなって気もしています。ではトピックごとに振り返りましょう。

 

◎仕事のこと

もう社畜生活も3年目ってヤバくね?今年はこれまでお世話になった先輩方が辞めたり異動したりで、僕自身が新人から若手に変わったなって実感しましたね。後輩も直接ついて指導しているので、新人って感じはなくなりました。

 

仕事自体は遠距離案件とかデカめの案件も相変わらず振られて、クソ忙しいんですが今年はだいぶ仕事のメリハリをつけたり、うまく仕事を回す算段も身につけてきて、去年より労働時間は短く抑えられてる気がします。それでもちょくちょく長時間残業とかしたりしてますけど。きちんと仕事をこなせば、働き方とか休みとったりとかに文句を言われる会社じゃないので、そこは本当に助かってますね。

 

まあでも、この先ずっとここに骨を埋めるのかって考えるとそれは違う気がするっていう感覚もあります。飽き性なので、新鮮さがなければ続けられないんだろうなっていう。かなり上からは評価されてるし、その期待を裏切るってのが引っ掛かりはするんですけど、元から飽きたらやめると思いますみたいなことは公言してるし。流石に来年再来年くらいは辞めないと思いますけど、それ以降はどうなるかなって感じです。はい。

 

 

◎オタクのこと

オデ、オタクじゃなくなってしまった。漫画こそ読んでますけど、アニメも見てないしバンドリも追っかけてない、ゲームもほとんどしていないので、オタクやめたと言っても過言ではないと思います。その気になれば、アニメ見たりゲームしたりできるんですけど、その気力が湧かないので死んでしまったのかもしれんな。

 

バンドリについては、ライブは追いかけたいんですけど、コロナのせいでオンラインライブとかも多くてこの辺は次にも語りますが、ライブへのモチベーションが維持できない社会になってしまって、正直バンドリも追いかけるのがキツくなってるので、なんとかしたいと思います。

 

とりあえず来年のライブはなるべくいきたいと思ってます。開催できるか知らんけど。

 

 

◎音楽とライブのこと

ここが今年1番社会的にも大きく変化した気がします。ライブがコロナのせいでできなくなり、オンラインライブという新しいライブの形ができ、最近はニューノーマルなライブのあり方が模索されつつありますよね。僕も12月に3回くらい行ったライブと、バンドリの富士急しか今年は行けてないです。オンラインライブはCreepy Nutsのはチケット買って見ましたね。

 

ただ、バンドリの感染症対策をしたライブとCNのオンラインライブに参加して思ったのは、どちらも結局ライブの良さが殺されてるなって感じました。

 

オンラインライブについては、元々ライブビューイングとかであって、その時からあんまり良しとは思ってなかったんですよね。金払ってまで見る必要性を感じないというか。結局ライブって"その場"にいることで感じられる価値体験に金を払うのであって、自宅でネットを介した映像で見ても意味がないというかもちろん、それが1つのビジネスモデルとして成立するとは思いますし、それ自体を否定するわけではないんですが、僕個人としては金を払ってまで見る必要はないと感じました。

 

そして、感染症対策をしたライブについても同様で、声出し禁止とか着席してとか体を動かさないとかもちろん今は時期が時期なので仕方ないとは思うんですが、あれもこれもしてはいけないライブって最早ライブじゃないですよね。その場で聞いた音楽に合わせてリアクションができないって、客も演者にもなんもメリットないやんっていう。これについては、騒動が落ち着いてきたら、次第に解禁されていくんでしょうが、その間ライブに行くのがつらいなぁって思っています。

そんな感じで、まあそもそもライブの本数自体も減ってますけど、ライブに対するモチベーションも低下しています。

 

逆に音源は結構色々リリースされた印象ですね。でも個人的に印象残ってるのはAwichのアルバムとSHU-THE feat 狐火のシングル、Heaven Shall Burnのアルバムくらいかなあインパクトあるやつが少なかったかなって感じですね。

 

来年はライブがもっと活発になって、いい音源が出て欲しいなって思います。

 

 

◎シーシャのこと

今年はほぼ毎日吸ってたのでは?去年の11月から自宅に導入して、色々練習しながら試行錯誤してます。結構店に行った時に相談したり、BBQの時とかに友達に振る舞ったりしながら練習してるんですが、だいぶ成長してきた気がします。詳しい事は書きませんけど、熱管理の仕方と立ち上げのやり方とかは、目に見えて上達したと思います。

 

来年はフレーバー集めながらミックスの練習というか、幅を持たせていきたいと思うのと、もっとたくさん人に振る舞えたらなって思います。他の人に吸ってもらって美味しいって言ってもらえるのが1番大事な気がするので。

 

あと新しいシーシャ屋も全国に増えまくってるので開拓もしたいです。東京に安心して行けるようになってくれ。

 

ちなみに自宅シーシャやりたいけど、何もわからんって人は相談してくれれば色々教えれると思うので、ぜひ気軽に相談してください。

 

 

◎旅行のこと

これも思うようにいけない社会情勢ですが、なんだかんだ色々いってます(ダメ)。中国地方一周したのと年末の北海道スキーが大きいですが、あとは関西圏で色々いったり、九州とか福島とかもBBQにいきましたね。GoToの恩恵は相当受けたと思います(通算で10泊分くらい使ってる)

 

旅行に行くのは好きなので、もっと行きたいんですけど大手を振っていけないのは事実なので、来年もタイミングを見ながらいければなと思います。あと、旅行の代わりに新しい趣味を始めたので。以下続く。

 

 

◎キャンプのこと

まあ言うても今年の1番の変化はこれですわ。多分言い始めたのは9月で、最初に行ったのは10月なので、だいぶ後半なんですけど。

もともときっかけは大学の時からの友達がキャンプやりたいなみたいなことを言い始めて、ええやんやりーやみたいな話をしてたんですけど、今年はライブも行けず、趣味はぶりぶり〜〜〜っていうことくらいしかないみたいなことになっていたので、俺もキャンプ始めるか?ってなったんですよね。自分が小学生の時には家族でキャンプには行っていたので、ある程度の道具は家にあるから始めやすかったですし。

 

で、10月にはソロ用テントを始め色々買い揃えて、その言い出しっぺの友達と長野県まで行ったのが始まりですね。その後ソロで福井と兵庫、グループで兵庫と静岡にいきました。年明けも3連休でソロキャンいくよ!

 

まあ個人的にはバンガローとかでわいわいBBQするのが1番楽しいし、それが好きな気はします。ただ、不便さを楽しんだり、ギアを集めるのを楽しんだり、1人で考え事をしたり、より自由な楽しみ方ができるのがキャンプだと思います。あと、ソロだと気軽にいけるし、観光もできるので旅行に行けない代わりにキャンプをするってのはアリですね。なんにせよ、色々持て余してるものを今はこのキャンプにぶちまけてます。ぶちまけすぎてボーナスがほぼキャンプ関係で溶けてます。助けて。

 

正直今年異次元なくらいキャンプ流行ってて、今から始めるのミーハー感あると思うんですけど、すごく面白いので興味ある人は一緒にいきましょう!

 

 

◎終わりに

北海道からの帰路でいろいろ今年を思い返しましたが、充実してはいたかなって思います。もちろん、思ったような事はできなかったりしたんですけど、逆に新しくできたこととかもあって、こんな時世でも楽しみながら過ごせた1年になったと思います。

 

今年ももう残すところ少しですね。年1更新になってしまってますが、気が向けばまた何か書きます。

 

それでは良いお年を。ほな。

 

(うし)