麻枝准(コピバン)とはなんだったのか
どうも。
麻枝准(コピバン)でベースを担当していた牛a.k.a暇研(死体 @Himariken_Bass)です。バンド名知らねーよって人は、最後の曲でベースを持ちながら突進してすべてを破壊した者です。以後お見知りおきを。
どつかれたオタクは大丈夫でしたか?まあハードコアのライブなんて、おっさんにどつかれて鼻血出してからが本番みたいなところあるので、諦めてください。嘘です。すいませんでした。
さて、汁ライブ参加者の皆さん、お疲れさまでした。演者側は少ない人数でのバンド運営、客側は限界タイムスケジュールのオールナイトライブで、本当に疲れたと思います。僕も二日前から前乗りして練習と合間を縫って酒、そして当日はPAとバタバタしてマジで疲れました。帰宅後死んだように寝て翌日会社を休むくらいには疲れてた。
とはいえ、ライブ自体は大盛況でやってよかったのではないでしょうか。僕自身久しぶりにスタジオ練とライブをしましたが、やっぱ人とあわせるのは楽しくて良いですね。社会人になると、なかなかバンドであわせる機会ってつくれないので貴重な機会だと思いますし、今後も継続してやっていきたいと思っています。(実際やるには問題は山積みなんですが…)
さて、今日はその汁ライブでトリを務めた「麻枝准(コピバン)」とはなんだったのか、そしてなんかよくわからん曲やってたけど、あれは何なの?ということについて書きたいと思い超重量級の筆を執りました。布教記事としても書いているので、音楽好きな方は是非読んでください。興味ない人も我慢して読んでください。
1.そもそも「麻枝准(コピバン)」って何?
恐らく多くの人が意味不明だったと思うこのバンド名。麻枝准については、誰かわかると思うので割愛しますが(わからない人はこの記事を読み込んでください⇒
https://himariken880.hatenablog.com/entry/2022/02/23/013600)、何の脈絡が?という感じの人が多かったのではないでしょうか。
端的に言うと「麻枝准が好きな激情系ハードコアをやるバンド」という意味で麻枝准の名前を冠していました。ここで更なる疑問が出てきますね。「麻枝准と激情系ハードコアに何の関係が?そもそも激情系ハードコアって?」こう思った方も多いでしょう。
これについては、Angel Beat!の開発ブログ(
http://key.visualarts.gr.jp/angelbeats/blog/2009/07/)を見るとわかるのですが(昔は個人ブログもあったけどなくなったっぽい)、麻枝准という男は、メタルやハードコアといった音楽ジャンルに造詣が深く、実際彼の音楽にはその影響が深く見て取れます。特に、エモ、スクリーモ、叙情系ハードコア、激情系ハードコアと呼ばれるジャンルからの影響は絶大で、彼の音楽性の中核を担っているのがこのジャンルと思われます。激情系ハードコアについては、ヘブバンでOrchidという激情系ハードコアバンドをネタにしているので、それくらい准にとって大切ということですね(は?)。
で、このエモだのスクリーモだの叙情系ハードコアだの激情系ハードコアだのっていうのが何?という人もいると思いますが、これを詳しく語ると1ジャンルで1記事書けちゃうので、詳しい話は聞きたい人がいれば書きます。
ざっくり説明すると、
・エモ…Emotional、所謂「エモい」と言われるような哀愁・ノスタルジックを感じるような感情を揺さぶる系の旋律で構成されるロック~パンクミュージック。泣きのメロディーの応酬でこぶし突き上げたり、静かに涙流したりするやつ。一番麻枝准の曲に近い。日本でいうと久石譲。オタクがやってそう。
・スクリーモ…エモを激しくし、スクリーム(≒シャウト)が混じったもの。曲調はメロコアとかの比較的なポップな感じで、ボーカルがワーギャーワーギャーいう感じ。気取ったオタクがやってそう。
・叙情系ハードコア…エモに類する旋律を取り入れたハードコア。ジャガジャガ刻んで攻撃的な感じと泣きのメロディーが入り乱れる感じ。あと大体ブレイクダウンが入ってモッシュできる。いかついオタクがやってそう。
・激情系ハードコア…エモをもっと激しくした感じ。攻撃的というよりかは轟音をかき鳴らす感じ。所謂轟音系ポストロックとエモとハードコアのごちゃ混ぜみたいなイメージではある。ギターもボーカルもうるさい。気持ち悪いオタクがやってそう。
という感じなんですが…まあそういう音楽ジャンルがあるんだくらいで思ってもらって大丈夫です。とにかく、麻枝准という男はこういう「エモい」と称される音楽ジャンルを通っていった結果、あれだけ素晴らしい音楽をつくれるようになったということですね。(シナリオは?)
で、今回は(というか以前から)陳とまさしが激情系ハードコアをやりたいということで、今回は麻枝准(コピバン)として激情系ハードコアをやるバンドとして出演することになりました。1~2曲目については、陳とまさし選曲、3曲目は陳と俺が現役時代についぞできなかった曲をどうしてもやりたいということで3曲選出でした。
では、各曲の解説でし~。
2.演奏した曲の解説
1曲目【Passing/No Omega】
こちらはスウェーデン出身の叙情系~激情系ハードコアバンドのNo Omegaより、2015年リリースの「Occupants」の1曲目のPassingという曲でした。No Omegaは2010年から活動しているバンドで、フルアルバムを3枚とEpを3枚リリースしています。2017年のアルバムリリース以降、あまり活動形跡がないっぽいので活休か解散してるっぽい?です。このバンドは、北欧によくいる激情系ハードコア(Suis La LuneやKaospilot、Shirokumaなど、エモからの影響が強いことが多い)とは異なり、叙情系ハードコアやブラッケンドハードコア的なアプローチが随所に見えることが特徴的です。激情系ハードコアは繊細なメロディか爆裂轟音で展開勝負なことが結構多いんですが、No Omegaはリフやリズムでも乗せてくれる、そんな感じですね。この曲は、そんなNo Omegaの中では割と轟音系に寄せて作られており、のっけから爆裂轟音の“動パート”そして徐々に展開を見せながら最後“静パート”に落としていくという美しい展開を見せてくれる曲です。かっこいい。
いつ頃か忘れましたが、マジで陳とまさしがこの曲の話しかしてない時期があり、今回はその流れでまず初めにやることが確定している曲でした。曲としては今回の3曲の中では一番簡単で、すぐにバツっと決まったのであまり練習しなかったイメージ(俺は最後のトレモロパートの前のドラムのキメの後の入りを一生ミスってましたが…)。ただ、映像見直してみると音作りが意外としょぼくて、もっと迫力あるサウンドでやりたかったなーなんて想いもあります(これは箱とかPA的に仕方ない部分もあるが…)。
ちなみに、No Omegaで他におすすめの曲だと「Dirt Hands」
<タイトでハードコアな感じだとこの曲>
や、「Autoimmune」
<エモいのだとこれが好きかなぁ>
などがあります。
それから似たようなバンドでおすすめだと、同じく北欧系激情系ハードコアであれば上述の3組はすべておすすめですね。
<麻枝准のツイートにも出てた>
<カオティック交じりで決まってる、これ好きな人はカオティックハードコアも聞いてほしい>
<もはやEmoに近しい存在、来日行ったけどライブクソイケてた>
少し路線は違いますが。本当に同路線のバンドだとBirds In RowとかThe Tidal Sleeptとかがいますが…正直No Omegaのがいいです。
Oathbreakerとかはもう少し激情によるものの、ブラッケンドハードコアの影響が色濃く出ていてカッコいいからおすすめかも。
<ブラッケンドはかっこいい>
あとはCapsizeの後期は逆に叙情系ハードコアでありながら、激情系ハードコアっぽい要素を取り入れていて似ているような気も…気のせいかも。でもとりあえずカッコいいので聞いてほしいです。
2曲目【Lies, and release from silence(静寂の解放と嘘)/envy】
こちらは日本出身の激情系ハードコアenvyより、2001年リリースの「all the footprints you’ve ever left and the fear expecting ahead(君の靴と未来)」の3曲目のLies, and release from silence(静寂の解放と嘘)という曲でした。長い。
このenvyというバンドは日本出身でありながら海外での活動にも注力的で、激情系ハードコアを早期からしていたこともあり、世界的に評価をされているバンドです。活動歴も前身バンドのBlind Justiceが1993年からで、envyへの転身も1995年なのでそろそろ30年選手という感じですね。フジロックへの出演なども頻繁にしており、ハードコア界ではまさしくレジェンドバンドとして君臨しているような存在です。近年はメンバーの大幅な入れ替わりがあり、あの9mm Parabellum Bulletのギター、滝が加入したことで話題になったりもしていました(本人が大ファンらしいですね、ライブでもenvyのTシャツ着てたりするし)。
envy自体はアルバムごとに少しずつ方向性が変わるイメージで、初期から通して聞いていくとその変化がわかると思います。いやまあ初期のアルバムとかはもはや激情系ハードコアではないんですが…。大体2000年以降は基本的に激情系ハードコアを軸にしていますが、時には希望溢れる煌びやか轟音サウンド、時には内向的で少し仄暗くブラッケンドなサウンドとテーマを定めているのが良いです。これは少しジャンルが違うものの、近しい存在で同じく世界的に評価されているMONOというポストロックバンドも似たような感じですよね。なので、ぶっちゃけアルバムによっては全然好みじゃないというのもあると思いますが、総じて激情系ハードコアの先陣を切り続ける、そんなバンドでございます。
で、そんなごいすーバンドのenvyの代表作というのが、この「君の靴と未来」というアルバムです。各曲の完成度自体も高いのですが、アルバム全編を通しての展開が見事で、ぜひアルバムを通して聞いてほしいと思う1枚です(まあ、僕はこの次のアルバムの「a dead sinking story」が1番好きなんですけどね…)。そのアルバムの序盤の大きな山場に来るのがこの「静寂の解放と嘘」という曲です。ギターとドラムによるイントロから始まり、一気に轟音によって引き上げていく始まり方、うねるようなベースラインで“静パート”に沈み、そこからカオティックに疾走する“動パート”、そして「音による解放を」という咆哮とともに再び“静パート”に戻り、まさしく音による解放をしていくように最初のパートに戻っていく…、完璧ですね。僕は中盤の“動パート”が脳汁出まくりで好きです。
この曲も陳まさしコンビがやりたかったそうで、割とすぐに決まっていました。今回の3曲では群を抜いてベースが難しかったので苦戦しましたね。特に、結構運指がバタバタ動くのにテンポや乗り方が前後にずれる箇所が多いのでリズムキープが大変なのと、1回目の“静パート”はうねるようなベースラインが曲の主軸に来るので、ベーシスト的には非常にプレッシャーを感じる1曲でした。スタジオ練でも1番回数合わせたかな?本番は大きなミスなく弾ききれたので嬉しかったです(欲を言うと脳汁パートもっと暴れたかった)。あと陳がクリーンパートちゃんと弾いてたのが成長を感じてエモかったですね(現役時代はあぁいうパートでほぼ確定でトチってたので)。
さてenvyのおすすめ曲としては、同アルバムの2曲目「Farewell to words(さよなら言葉)」
<フジロックの映像、マジでカッコいい>
「a dead sinking story」の6曲目「GO MAD AND MARK(狂い記せ)」
<親の顔より見たライブ映像、This is EMO>
「Atheist’s cornea」の5曲目「Footsteps in the Distance」
<この希望溢れる始まり方、いいんだよな…>
などが良いですね。というか狂い記せだけでいいから聞いてくれ。
そして、envyのようなバンドというと国内では「heaven in her arms」そして「killie」の3バンドが激情系ハードコア界隈を支えておりますので、ぜひそちらの2バンドも聞いてみてください。
<激情の極みはこれ>
<もはや宗教>
ちなみに現在のenvyのドラムはhihaのドラム、ギターの1人はkillieのベースが担当してたりする。なにそのスーパープロジェクトみたいなメンバー。僕はこの3バンドだと悔しいけどkillieが一番好きです。
海外のバンドも似ているというか影響を受けているという意味ではほとんどの激情系ハードコアバンドが影響下にある気がするんですが…、いかんせんオリジナリティあふれるバンドなので真に近しいバンドは存在しないと思います。強いてあげるのであれば、DaitroやRaeinといったイタリアの激情系ハードコアバンドは比較的近しいスタイルな気がします。アメリカ系のバンドはそういう情緒みたいなのはあんまないし…。まあこの手のジャンルはイタリアやフランスのバンドが結構強いのでぜひdigってください。
<イタリア激情界隈ほんと仕上がってて好き>
3曲目【Homesick/DHS】
最後の曲は、京都が誇る叙情系ハードコア東方アレンジバンドDHSより2016年リリースの「My interpretations」の10曲目Homesickでした。麻枝ZUN。
書いてある通り、こちらのバンドは東方アレンジバンドとして活動していたバンドで、2012年頃から活動開始して、2017年に解散をしているバンドです。元々、東方メタル界隈とは一線を画す形で、激しい音楽をするバンドとしてForeground EclipseやDraw The Emotionalといったバンドが出てきたことにより、東方スクリーモ・東方ラウド界隈というのが出来ていくこととなり、その中期に活動していたバンドとなります。確か、DHSもForeground Eclipseに憧れて活動を始めてて、初期のアルバムはピコピコスクリーモっぽい感じでやってましたね。後半には叙情系ハードコアとしての方向性を固め、東方アレンジ界隈に留まらず、普通のメタルコアやハードコアのバンドとも積極的にライブ活動をしていたイメージです。純粋に曲もかっこいいし、ライブも上手かったので、オタクじゃなくてもDHSが好きみたいなバンドマンもちらほらいたと思います。
結局ギタリストがメンヘラになって「俺は中原岬」といいながらバンドをやめることとなり、DHSとしてはそこで活動を終了させることになりました。本当に惜しいバンドをなくしたと思います。ちなみに解散ライブは新宿まで見に行った。オタクしかいなかった。その後残されたメンバーのうち一部は「HeartPlace」というバンドで今も活動していますね。
で、DHS自体は国産の叙情系ハードコアでは比較的珍しいタフなスタイルで、ジャギジャギと刻みをしながら、メンヘラギタリストのセンス爆裂リードギターが上に載ってくるお子様ランチのような曲構成が魅力的です。あとボーカルのシャウトいいですよね。クリーンは終わってるけど。なんにせよ、東方の原曲へのリスペクト溢れつつ、超絶泣きのメロディーで魅せるThis is Emo Styleなバンドです。で、そのリードギターのセンスが最も光る曲がこのHomesickでした。
Homesickの東方の原曲としては、「無何有の郷」妖々夢の1面道中の曲ですね。基本的には疾走ドラムにあわせてゴリゴリと攻める竿隊、そしてサビでリードギター爆発みたいなお手本叙情系ハードコアみたいな曲です。最後、ハプニングがあったピアノパートから激エモアウトロに入っていくのがキモチエエ…。DHSの解散前に出したアルバムの最後の曲ということで、集大成みたいな曲だと思っています。本当にエモい。
ちなみにこの曲は、陳と僕が大学生時代にDHSを3回くらいやろうとしたもののすべてぽしゃってしまった過去があり、ようやくできたという感じの1曲でした。ぶっちゃけベースはめちゃくちゃ楽ですし、こういう曲は現役時代死ぬほど(本当に死ぬほど)演奏していたので、簡単でしたね。スタジオ練もすんなり通ったものの、陳と俺が楽しすぎてめっちゃあわせてました。
DHSのおすすめの曲は2ndアルバムの「From Here To Enywhere」の「Promise」
<mokemokePとかいうボーカルとの掛け合いがよい>
「To Clear The Dischord From My Heart」
<モッシュチューン、解散ライブで一番盛り上がってた>
「Only In Your Dream」
<泣ける>
「My interpretations」の「In This Moment」
<これが一番好き、Demo版がいい>
が素晴らしいです。これにHomesickあわせた5曲でDHSのコピバンしたいくらいには好き。「To Clear The Dischord From My Heart」はブレイクダウンが冗長すぎるんですが、国内の叙情系ハードコアの中でも最もタフなんじゃないかってくらい攻め続ける曲でいいですし、「Only In Your Dream」とかだと逆にクリーンのギターでメロディー勝負をしていて泣けたりと、意外と多芸なので、もう全部聞いてくれ。ちなみに音源はもうなかなか手に入らないので、言ってくれれば音源データ渡します。
他のおすすめバンドとしては、東方スクリーモ界隈ではForeground Eclipseは聞いてほしいです。
<俺の根源はこれ>
ハードコアではないので、もう少しポップな感じですし、ボーカルはあのめらみぽっぷが務めているので五月蠅いのはちょっと苦手かも…という人でも聞きやすいと思います。こちらもかなり前に解散済みで音源入手難易度が高いので欲しい人は教えてください。
一般のバンドだと国産叙情系ハードコアではINFECTIONがかなり近いかなという気がしています。
<日本でこのタフさは本当にすごい、マッチョだし>
タフだし。ベーシストオタクだし。あとはこちらも解散済みですが大阪のOne Last Breathもキーボードがいて結構タフかつメロディーも乗せてくれる感じで似たような感じですかね。
<多くは語らないけど本当に泣ける>
OLBは個人的に思い入れもあるバンドなのでぜひ聞いてみてください。
国外ではCounterpartsや
<この曲のために生きてる>
Misery Signals、
<現役時代カバーしたけどだれにもわかってもらえなかった>
Capsize、
<叙情でもっともタフな曲は多分これ>
あとまあそんな好きじゃないけどThe Ghost Inside(初期)
<イントロほんまに好き、TGIだとこの曲だけマジで好きかも>
などが近いかなという気がします。最近はこういうタフな叙情系って少ないので増えてほしいですよね~。Counterpartsはマジ最高なので聞いてください。
EX1曲目【小さな恋のうた/MONGOL800】
EX2曲目【解読不能/ジン】
一応最後のバンドの解説をすると、陳が強制招集をかけて、余興バンドをやるということで急遽組んだ奴です。どちらも超有名曲なので曲の解説は不要ですね。小さな恋のうたに関してはスタジオでコピー開始して15分しか練習してないので実質金魚草説ある。解読不能は一応練習期間があったので、耳コピだけしていってスタジオで30分練習して本番って感じでしたね。コードギアス好きな奴にはマイク取りに来てほしかったです。なあ?佐野?
3.(番外編)そういえばなんで牛さんは急に突進したの?
A.発作です。
…真面目に話すと、ハードコアのバンドってブレイクダウン(低音で刻んで落とすやつ)中にモッシュをするんですよね。で、モッシュって一言で言っても、ロックバンドの言うモッシュとメタルバンドの言うモッシュとハードコアバンドの言うモッシュって微妙に違うんですよね。詳しくは割愛しますが、ハードコアでは回し蹴りしたり腕を振り回すことをモッシュっていうんですが、ピット(客席側でモッシュするための空間のこと)が空いていて、だれもモッシュしなそうなので発作を起こして突っ込んで自分でモッシュをしたということです。
あとはまあ、ハードコアの楽しみ方を知ってほしいという想いもありました(ということにしておきません?)。例えばなんですけど、メタルだと結構みんな揃ってメロイックサイン掲げたり頭振ったりするじゃないですか?逆にメロコアだとダイブがすごいあったりとか。アニソンとかアイドルのライブでオタ芸すしたりとか。その一環として、ハードコアではこうやってモッシュをするという文化があるというのを知ってほしかったんですよね。まあ別に、音楽なんてどんな楽しみ方をしてもいいと思っていますし、全員モッシュしろとも全然思いませんが、「こういう楽しみ方やカルチャーがある」ということは知ってもらいたいとも思うんですよね。知った上で、野蛮すぎて草って思うならそれも1つですし、おもろそうって思ってピット入って鼻血出す、それも楽しみ方の1つだと思うんです。ということを思ってモッシュしたということで美談にしておきませんか?(言い訳タイム修了)
4.最後に
ということで、ここまで読んでくれた人はYouTubeを開いて、ぜひおすすめの曲を1曲でもいいから聞いてみてください。知らない音楽を知るというのはとても良いことだと思います。逆に俺も知らない曲を教えてほしいですしね(ただし地下はNG)。
そして、冒頭にも書きましたができればこういう機会を1年に1回とかでやれたらいいよなって思っています。ライブ当日はあまりたくさんの人と喋れたわけではないですが、良かったとか自分もやりたいとかいう声は聞きましたしね。ただそのためには人材の確保が結構深刻なので、今回客側だった人も楽器始めましょう。そして知り合いの楽器やってる人とかも巻き込んで是非第3回汁ライブ、開催しましょう。仲間を増やせ、でかくするぞ!!!
ほな。
(牛)