LIFE LOG(880 NOTES)

880 NOTES

バンドリと旅行と雑記

880 NOTES

ハードコアおじさんと振り返る見たかった2023来日アーティスト

どうも。

 

ハードコアおじさんです。みなさんは元気ですか?僕は仕事に殺されて死にました。今や、死ぬまで残業して働いて家に戻れば煙をしばきながら顔をVに歪めてニチャニチャすることしかできない怪物になりました。あと土曜日マジで死ぬまで酒飲む妖怪にもなってる。助けてくれ。

 

<今年はこの女を一生見てました(照)>


そういうわけで、今年全然おもしろいことやってないのに、例のごとく陳から赤紙(恫喝)が届いたので、年末恒例行事(恒例にする必要がないのでは?)汁AdCに参加です。マジで巻き込むのやめてくれません?

 

<このクソ忙しい時期に余計なことさせるなよボケが>

 

adventar.org

 

去年は結構体を張って記事を作ったので、個人的にやり切った感があるのと、刀削麵づくりで料理カテの超えられない壁ができてしまったのでマジでネタがないんですよね。で何書くかな~って今年1年を振り返ってみました。

 

僕は汁に入ってないですけど、今年汁のオタクで流行ったことといえば、「(叙情系)ハードコア」ですよね。汁流行語大賞「俺たちの未来を!!」がノミネートされたり、声優説教コアバンド「MyGO!!!!!」が大流行し、梵我活動に復活の兆しが見えたりと叙情系ハードコアに関するトピックが多く見受けられたような気がします。中には割とガチでハードコアdigってるオタクもいてハードコアおじさんとしては嬉しい限りです。

 

<この2組が並べられるの冷静に考えてヤバすぎる>

 

そして、5月以降はコロナ禍が収束に向かったことにより、海外アーティストの来日がマジで多かったように感じます。僕も少しだけ行くことができましたが、暇だったとしても金的に全部行くのは到底不可能なレベルの数で来日公演があったなぁと思います。で、いうて魂をVに売ったクソごみカス人間とはいえ、ハードコアおじさん的には気になるアーティストのライブがある日はTwitter(おじさんなのでずっとTwitterって言い続けてる)で動画を漁って、真っ暗な部屋で涙を流しながら行きたかったなぁってつぶやいていました。普通に悔しすぎて今でも思い返すとイライラします。

 

ということで、みんなにも同じ気持ちになってもらうために、今年来日したアーティストで見たかったけど見れなかったバンドを紹介していこうと思います。(最低)みなさんもこれを見て、曲を聴いて「うわ~こんなカッコいいバンドが今年来日してたんだ!俺も見たかった~~~~~!!!!!」ってなって涙してください。それが俺の生きる糧になります。(最悪君)

 

でも、一口に来日アーティストといっても、ジャンルが色々すぎて難しいんですよね~。かといってハードコアだけだと触れたいアーティストに触れられない部分もあるし…。

 

???「てかもう俺の曲は全部ハードコアだよ。ハードコアは精神論なんだよ。

 

!?

この声は…

 

 

 

Ayase「YOASOBIでモッシュダイブetc.が起こったってことが、ハードコアは精神論だということの証明になったな」

<カ、カッコよすぎ~~~~~~~~~~!!!!!!>

 

Ayase!!!!!

 

ということで、令和最強のハードコアおじさんことAyaseさんがハードコアは精神論だということを証明したので、精神的にハードコアなアーティストは全てハードコアバンドとして紹介していきたいと思います。

 

<該当のツイート、まあこれはさておきNEX_FEST出演は普通にすごいと思います>

 

ちなみにEmo系はその歴史がハードコアから始まっているので自明にハードコアバンドということとして扱います。(もう破綻してるやん)

 

では1月から順に来日したバンドを紹介していきたいと思います!なおバンドの数の都合上、1バンド1曲のみの紹介になりますが、これ以外の曲も是非聞いてくださいね。

 

<12/1、投稿直前追記>

1日目の記事がアレだったので安心しましたが、今回の記事はマジでダラダラ書いててクソ長いだけの記事なので、暇な人だけ読んでくれればいいです。あと興味あるバンドだけかいつまんで読んでもらっても大丈夫です。

 

※1Bold=バンド名

  Bold&Italic=曲名

  Italic=アルバム名 です。

※2記載事項は僕の朧げな記憶ベースで書いているので正確性は危ういところが結構あるので、あまり鵜吞みにしないでください。

 

Unearth

まずはアメリカはボストンが誇るメタルコアの重鎮Unearthです。僕この来日Twitterでライブ映像流れてきて来日してるの知ったんですよね。知ってたら行きたかった…。

 

もうキャリア20年以上のバンドですが、同年代のメタルコアバンドが活動を辞めたり、路線変更でオワコンになったりと脱落していく中で、Heaven Shall Burnと共に変わらないスタイルでメタルコアの最前線を切り開いているヒーローバンドですね。来日後、新譜のリリースもありましたが、相変わらず熱いメタル節もりもりでいい感じでしたね。

 

Unearthは他のメタルコアバンドと比べると結構スラッシュメタルなどの70~80年代のメタルの影響も強く見られるのが特徴でギターソロのメロで聞かせる感じですね。ただ、じゃあリフが微妙なのかというとそういうわけではなく、リフワークもかっちりしていてカッコいいです。

 

とはいえ、Unearthもメンバーチェンジなども多く初期と今では若干スタイルも変わっている印象ではあります。大体1st~5thアルバムと6th以降で大きく分かれる感じかな?初期の方がハードコアとメタルのバランスが良く、最近のアルバムはよりメタル節が強いイメージがあります。その分テクくもなっているので好き嫌いは人によりそうですが。僕は初期の方が好きです。

 

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曲紹介は3rdアルバム「III: In the Eyes of Fire」から「Giles」にしました。多分一番人気は「My Will Be Done」ですし、一番Unearthのバンドの感じが端的にわかりやすいのもそれなんですが、僕は2nd~3rdくらいのゴリゴリのハードコア節が効いていてかつ、印象的なリフが多い感じが好きで、その中でも一番好きなのがこの曲なのでこれにしました。初っ端から疾走感がありつつ印象的なギターのフレーズをこまめに入れてくるのがカッコいい。あと中盤のブレイクダウンから疾走パートに戻るところも脳汁多めに出て好き。

 

 

Hopesfall

紹介に入る前に、「MyGO!!!!!で『叙情』を知った」とか言ってるオタク、正座して読め。

 

というわけでまさかの来日が決定したもののコロナで延期になって、ようやく来日となった叙情系ハードコアのレジェンドHopesfallです。叙情系ハードコアの歴史を語る上で外せないバンドですね。マジでなんで見に行かなかったんだよ。これ最終日のライブとかは国内もレジェンドバンドが再結成して出てたりもしててマジで激熱だったんですよね…。この日はなとガキが福岡に来てて、ちいーそと3人で死ぬほど酒を飲んでたんですが…カス過ぎる。しかもそーちゃん俺の行きつけの立ち飲み屋のトイレで寝てお漏らししてたらしいしな(立ち飲み屋スタッフ談)。本当に最低すぎる。

 

で、Hopesfallは間違いなくレジェンドバンドなんですが、そのキャリアは複雑で、人気絶頂期に大きく路線変更をして叩かれたり、2008年の解散から2017年の再結成まで10年近く活動が止まっていたりと苦難も多いバンドではあります。この辺のことを書くとボリュームがすごいことなるので割愛しますが…。

 

バンドとしては1stアルバム、1stEP、2ndアルバムまでが叙情系ハードコア、3rdアルバム、4thアルバムがオルタナティブロックで解散、その後再結成してオルタナではありつつもポストハードコアなどの要素も取り入れた音楽性で5thアルバムをリリースしています。で、評価が高いのは叙情系ハードコアの時期で、叙情系ハードコアバンドで影響を受けていないバンドはいないのでは?というくらいの影響力があります。

 

そもそもHopesfallが出てくるまでも叙情系ハードコアと呼ばれるバンドは既にちらほら出ていましたが、当時ハードコアなどのシーンで存在感を大きくしていた「ニュースクール」と「Emo」、それからFugaziの文脈から語られる原義の「ポストハードコア」(所謂、最近使われるスクリーモメタルコアの延長線にいる「ポストハードコア」とは違います)の要素を取り入れて形にしたのがHopesfallだと思います。彼ら自身もそのあたりのバンドからの影響を公言していますからね。

 

音楽性については語る前に先に曲紹介をしましょう。

 

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1stEP「No Wings To Speak Of」から「The End of an Era」です。この曲は彼らの代表曲のみならず、叙情系ハードコアを紹介するときに真っ先に名前が挙がるほど、ジャンルを代表する名曲となっています。1つの時代の終わりという曲が叙情系ハードコアというジャンルで1つの時代を築いているの、本当にすごいなって思う。

 

で、このEPは他の曲も良くって全編聞いてほしいなと思います。僕基本捨て曲というのが嫌いで、アルバム通して聴くときにずっと良曲が流れていて欲しいんですよね。でもそういうフルアルバムっていくら好きなバンドとかアーティストでもなかなかないですよね。でもEPだと曲数が少ない分、本当に良い曲だけで構成されていて完成度高い盤が結構多い印象があってこれもその1枚だと思います。本当に頭から最後まで隙がないので聞いてください。

 

音楽性は聞けばわかると思うんですけど、いわゆるニュースクールハードコアのベースに浮遊感のあるEmoや原義ポストハードコアのギターが乗っている感じ。The Appleseed CastPenfoldKARATEとかの影響を感じるサウンドだと思います。で、Hopesfallの登場により、これ以降の叙情系ハードコアシーンはこちらの路線が支持されて、結構タフなニュースクールバチバチな感じのバンドってのは2010年代に入るまでは影を潜めてしまう、それくらい絶大な支持を手にすることになります。

 

で、一応3rd以降の音楽性についても話すと、先ほど言っていた原義ポストハードコアのバンドの方に寄っていくイメージではあります。彼ら自身Jawboxとかの影響も公言していますし、その辺のバンドを目指した感じ。ただ、ぶっちゃけその路線だとグレイトなバンドが多すぎてHopesfallじゃなくてもいいじゃんって感じがあるんですよね。まあでも4thとか5thはそれなりに完成度高くて良いので、オルタナとか原義ポストハードコアが好きな人は聞いてみてください。

 

 

Taken

紹介に入る前に、「MyGO!!!!!で『叙情』を知った」とか言ってるオタク、逆立ちして読め。

 

というわけで、先ほど紹介したHopesfallと帯同でツーヘッドライナーツアーとして来日した、こちらも叙情系ハードコアの伝説、Takenです。この2組がセットで来日というヤバさよ。本当にどうして行かなかったんだ…。

 

こちらも2004年に一度解散し、メンバーのうち何人かはCirca SuriveMikotoといったバンドで活動を続けて、2015年に再結成したバンドです。Hopesfallと本当に同時期に活動をしており、こちらも叙情系ハードコアの礎を築いたバンドです。また、Taken叙情系ハードコアのみならず、結構スクリーモの方にも影響を与えていて、幅広い層からの支持を受けている印象ですね。

 

そして、Takenは解散前にも(と再結成後にも1回)来日しており、解散後に出したトリビュートアルバムでは日本の叙情系ハードコアバンドがカバーしているディスクがついているといった具合に、日本の叙情系ハードコアシーンにも、めちゃくちゃ影響を与えています。

 

彼らも音楽性については聞いてもらう方が早いでしょう…。

 

 

ここで突然ですがクイズです!

問題:Takenの有名な曲、5つ答えろ。

 

 

牛倉「…ほんま、ごめん。The Best I Had。」

<牛やないかい!!!!!>

 

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いや、ほんまごめん。今有識者たちからの「そこはArrested Impulseだろ、ダボ!!!!!」という怒号が聞こえています。でもオタク的にはこの曲を紹介したいんです。許してくれ。

 

ということで、1stEP「Finding Solace In Dissension」から「The Best I Had」です。一応TakenのリリースとしてはEPが2枚とフルアルバムを1枚出して解散、その後トリビュートアルバムがリリースされて、再結成後、解散前のEP2枚とアルバム1枚をまとめたディスコグラフィー盤と3rdEP、日本のStrandedというバンドとのSplitを出しています。ややこしいね。(ちなみにEP出す前にも音源リリースは若干あるけどクソマイナーなので割愛)

 

多分今聞くのであればディスコグラフィー盤の「Carry Us Until There Is Nothing Left」が良いと思います。これだと1~5曲目が2ndEP「Between The Two Unseens」、6~14曲目が1stアルバム「And They Slept」、15~21曲目が1stEP「Finding Solace In Dissension」の曲になっています。並び順も同じ。

 

で、1stEPが一番最初の音源にはなるんですが、この時は結構カオティックハードコアの影響も強く、Hopesfallと比べるとよりニュースクール感が強いんですよね。でもその最後に、叙情系ハードコアとして完成形なのではとも思える曲が来る、それが「The Best I Had」なんです。

 

これは先ほどのHopesfallの「No Wings To Speak Of」のリリースよりも前(Hopesfallが2001年でこっちは2000年)にリリースされているので、個人的には本当に最初にニュースクール+Emoを形作ったのはこの曲なのかなと思っています。それくらいすごい曲。静と動のコントラストも見事ですし、Takenならではの浮遊感のあるギターサウンドも取り入れられており、この後のアルバムや2ndEPにもつながっている感じがGoodです。

 

僕はこの曲で喰らってTakenが好きになりましたし、海外叙情系バンドはマジで死ぬほどdigったといっていいと思うんですけど(なぁ陳?)、その中で3曲あげろって言われたら、この曲とShai Huludの「Given Flight By Demon Wings」、Counterpartsの「Sturdy Wings」をあげると思います。

 

ただ曲としては結構マイナーというか、アルバムや2ndEPの曲たちが有名過ぎて埋もれている印象。悲しいね。実際2ndEPは最初から最後まで完璧で盤としての完成度はそっちの方が高いと僕も思うので、もうディスコグラフィー盤全部聞いてくれ、頼むわ。

 

マジで叙情系ハードコア語る上でHopesfallTakenは外せないので、MyGO!!!!!で興味持ったオタクはとりあえず聞いて、これが合わなければまた別のバンドを探しに出てもらったらいいと思います。

 

 

Tiny Moving Parts

HopesfallTaken好きすぎて語りすぎたわ。ここからテキパキ進行に戻します。

 

さて、ここでハードコア系からは変わってEmo系バンドが来ましたね。マスエモ(マスロック+Emo)界のヒーロー、Tiny Moving Partsです。めちゃくそ好きなバンドなのに、前回の来日も仕事で行けんくて、今回は来日終わった後に知って終わりです。いつになったら見れるんだ…。

 

このバンドは兄弟といとこ(確かベースとドラムが兄弟でギタボがいとこ)で結成されており、それでなんだかんだ15年くらい活動続けてるグレイトなバンドです。こういうのめっちゃいいよね。僕が知った時はそこまでだったけど、最近は超人気バンドになっている印象。所謂エモリバイバルの最初期からの活動をしているバンドで、影響も多くあるとは思うんですが、Emoに固着せず自分たちのペースで自分たちのやりたいように活動している感じもあって、そのラフさも好きですね。

 

音楽性に関してはマスエモ系なので、ギターは変則チューニング・タッピングフレーズって感じ、リズム隊も変拍子が結構ある感じです。でもこの手のバンドって結構ポストロックに寄っていく感じで、そうなるとAmerican Footballの文脈に取りつかれて没個性になるバンドが多いんですよね。ただTMPは違います。上記のテクフレーズを取り入れながらも、メロディックパンクやストレートなEmoなどに近いエネルギッシュな曲が多く、ライブもシンガロング必須の激熱なライブをするんです。ずる過ぎん?

 

僕自身もEmoは結構ストレートなスタイルが好きなので(MineralThe Get Up Kidsが好きなので当然)、このスタイルが本当に好きです。でもちゃんとテクフレーズも取り入れているのでテク厨的にも満足感のある曲が多いと思います。初期の方がテクい曲は多いです。

 

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紹介は7thアルバム?(初期の自主音源があんまちゃんとわかってない)「breathe」から「Medicine」です。結構しんみり系のAメロからサビのストレートな感じ、そしてタッピングフレーズのテクパートとTMPの魅力がわかりやすいのがこの曲かなと思います。「Always Focused」も好きなのですが、わかりやすいのはこっちかなと思ってこっちにしました。1番有名だし。

 

あとTMPはライブ映像を見るとより好きになれると思います。ライブも上手いし、熱いんですよね。本当に生で見たい。頼むのでまた日本来てください。次は絶対に行く。

 

 

My Chemical Romance

これ紹介する必要ある?ありますか…。

 

というわけで、みんな大好きマイケミです。洋楽のロックを通っている人間で知らない人はいないくらい有名なバンドなので特に説明することはありません。(え?お前洋ロック好きやのにマイケミ知らんの?Poserやな…。)

 

オタクなので知らないという人向けに一応説明すると、2000年代のオルタナティブロックの中でも特にEmoやスクリーモなどと近いジャンルにおいてNo1の地位を守り続けたバンドです。サマソニのヘッドライナーとかにもなってるといえば、どれくらいすごいバンドかわかりますね。ただ2013年から2019~2020年くらいまで活動が止まっていました。再結成後はツアー回ったり新譜も出してたかな。聞いてないんですが…。

 

音楽性はエモやポップパンクに近い感じのオルタナです。まあ本人たちはエモやスクリーモの括りに入れられるのマジで嫌がってますけど…。でも音楽的には同じとは言わずとも近しいところにいるのかなという感じなので、そういう認識で良い気はします。

 

新譜追ってないことからもわかると思いますが、別に現行で好きなバンドではないんですが、高校生の時狂ったように聞いていたバンドなので、一度解散したのに再結成した今、一度くらいは見ておきたいという感じのバンドですね。ちなみにライブクソ下手なことで有名なので、見なくていい説もある。

 

あとはマイケミといえば「Helena」か「Welcome To The Black Parade」論争ですよね。みなさんはどちらが好きですか?僕は…

 

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Helena」一択ですね。同じだった人は仲良くしましょう。「どうせ斜に構えてるからHelena選ぶんだろw」と思ったそこのお前、燃やす。

 

ということで、2ndアルバム「Three Cheers for Sweet Revenge」の「Helena」を紹介。この湿っぽさでEmoじゃないっていう主張もどうなんって思うんですが、まあアメリカのバンドらしからないUKロックのジメジメ感もあるので、そういうところが違いといえば違いなのかもしれないですね。マイケミはUKのバンドからの影響をゴリゴリ受けていて、それを公言しているイメージで、アメリカ人によるUKロックの解釈を音楽的にもセール的にも上手くやったのかなという感じ。WTTBPがやっぱ有名ではあるんですけど、アルバムとしても一番完成度高かったのは2ndじゃないかなぁと思います。高校生の時マジで狂ったように聞いていたの本当に懐かしい。

 

 

Enter Shikari

イギリスが誇るポストハードコアバンド、Enter Shikariです。所謂”ピコリーモ”などと呼ばれる電子音楽スクリーモスタイルは2008年のAttack Attack!以降急速に広がりを見せたんですけど、それよりも前から同様の音楽性をやっていた数少ないバンドです。

 

表舞台に出始めたのは2005年頃からですが、キャリアは1999年からともう25年選手目前ですね。メンバーチェンジをせずにずっと活動しているのですごい。Enter Shikariの音楽性は独特でレイヴとかそっち系の影響が大きいのかなという感じなのと、飛び道具的に使われがちな電子音楽要素をちゃんと融合させて成立させているイメージ。ジャンルとしてはポストハードコアになるんでしょうが、本当に独自の音楽性をずっと貫いている感じです。

 

僕は1stアルバムに喰らって聞き続けているので、最近の曲は聞き込んでいるわけではないですが、コンスタントにリリースして、音楽性は一貫させつつ、いろんなアプローチはしているなぁという感じで好きな人は全部アルバム聞いてほしいです。

 

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まあ曲紹介はこれなんですが。1stアルバム「Take to the Skies」から「Sorry, You’re Not A Winner」です。たまに僕がツイートしてる元ネタはこれです。

 

<こいつら>

 

あと全然関係ないけど東方スクリーモアレンジバンドForeground Eclipseの「Truths, Ironies, The Secret Lyrics」のクラップハンズはこれが元ネタです。マジで一緒過ぎて笑う。

 

2006年にこれを出していたのマジでヤバいし、これ出した当時20歳なるかならんかとか?マジ天才すぎます…。スクリーモとか他のポストハードコアとは少し異なる実験的なアプローチが魅力的ですよね。多分一番とがってたのはこの頃で、これ以降は流行りに乗ったり乗らなかったり上手いこと曲を作ってる感じです。音楽性は常に変わり続けてて、いつのスタイルでもカッコよく魅せ続けてくれる数少ないバンドなので、好きな人は順にアルバムを追ってくれると良いかと。

 

 

Parkway Drive

オーストラリアが誇る、ビーチが似合うメタルコアランキング1位のサーファーコアParkway Driveです。これはねぇマジで見たかった。翌月東京行きが無かったら行ってたと思う。行ったこと自慢した奴はぶちのめします、なぁリヴ?

 

このバンドもキャリアは長く、今年で20年になります。で初期はメタルコアで割と不動の地位を築いていたんですが5thアルバム頃から音楽性を変えて、もう今はオルタナメタル~ニューメタルっぽい感じで活動していますね。5thは結構どっちつかずで微妙でしたけど、その後はまあこれはこれであり…か?って感じではあります。でも俺たちメタルコアキッズ世代としては1st~3rd(個人的にはギリ4th)までが青春ですね。

 

特にメタルコア時代は、だれもが思いついても曲として使わないであろう知性を感じないフレーズが多用されていて、僕はマジで好きでしたね。大体ブレイクダウンの入り方が頭悪いんだよな。それでもしっかりかっこよく曲としてはまとまっているのがずるい。あとたまに激エモな名曲もあるのもずるい。ギャップがすごいんだよな。これだけキャリアあるのに、来日が全然なくて今回も13年ぶり?とか何とかだったと思います。絶対見に行くべきだったのに行かなかったのほんとにバカ。

 

ちなみに大学時代のカスサークル時代マジで誰かしらが絶対コピーするから毎年コピバン見てた気がするね。陳もCarrionかなんかやってた気がする。僕はやるタイミングがなくてやりませんでした。今思えばやっとけばよかったな。

 

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曲紹介は3rdアルバム「Deep Blue」から「Karma」です。いや1stアルバムもめっちゃ好きで特に「Picture Perfect, Pathetic」が一番好きな曲だったり、「Romance Is Dead」もエモかったり「Guns for Show, Knives for a Pro」のヤバすぎるブレイクの入り方を聞いてほしかったり、2ndの「Carrion」も激エモやし、「Boneyards」もアホみたいな展開で好きだし聞いてほしい曲しかないんですけど、PV込みだとKarmaが優勝なのでこれにしました。マジでアホすぎる。将来の夢はオーストラリアのビーチでこれをマネすることです。みんなでやりに行きましょう。

 

改めて思うけどPwDはほんと理想形のメタルコアやってるなぁって感じですね。次の来日があれば絶対行きたいと思います。

 

 

Algernon Cadwallader

これもマジで見たかったエモリバイバルの雄、Algernon Cadwalladerです。厳密には90’s Emoからエモリバイバルまでの橋渡し役という印象ではあるんですが、エモリバイバルの火付け役といわれることが多いですね。

 

このバンドを語るにはEmoというジャンルについて知ってもらう必要があるんですが、マジで1記事になるボリュームの話なので、詳しいことは僕に直接聞いてもらうか自分で調べてください。

 

そもそもEmoというジャンルはハードコアシーンにおいて「ハードコアから脱却」しようとした流れの上に存在します。で、その最初にいるのがFugaziというバンドで自らを「ポストハードコア」と称して80年代末期に活動し始めたんですよね。その文脈の中で哀愁の漂うサウンドを奏でるバンド群を指して「Emo」というジャンルで括られるようになりました。

 

で、この「Emo」というジャンルは90年代に一大ムーブメントとなるんですが、2000年に入るころから下火になり始めます。というのも「Emo」のバンドってクソ短命で終わるバンドが多かったんですよね。で、活動を続けるバンドもJimmy Eat WorldとかThe Get Up Kidsとかかなり売れっ子になってしまってオーバーグラウンドでの活動に変遷していったんですよね。なので、「Emo」というシーンは2000年代はかなり下火になります。

 

で、2010年代になると、かつて90年代活動していたバンドたち=「90’s Emo」に影響を受けてバンドをし始める世代がボコボコと出てきます。それがまた一大ムーブメントとなっており、それを指すのが「エモリバイバル」となります。

 

で、このAlgernon Cadwalladerは2005年から2012年まで活動しており、2012年に解散し、メンバーは各々別のバンドで活動をします。そのどれもがエモリバイバルの中で大きな影響力を持っていたこと、そしてAC自体がエモリバイバルの最初期に活動をしていたことから火付け役といわれているんですよね。

 

ただまあ実際は2000年前半くらいまでは90's Emoの文脈に位置するバンドも活躍していたので、どちらかというとその流れを引き継いだのがACじゃないかなというイメージです。いずれにせよ、「Emo」を語る上で、今のシーンはこのバンドがいなければ大きく変わっていたのではないかといわれるような、そんなグレイトなバンドなんですねぇ。

 

で、去年再結成して、そのままツアー回って来日もしてくれたという絶好の機会だったんですが見に行かず…マジでアホなことした。ただ、個人的には90's Emoのオタクではあるので、そこら辺のバンド見逃すよりはダメージは少ないかも…。

 

音楽性としてはcap'n'jazzという90's Emoのレジェンドがいるんですが、そのバンドからの影響が多大にあるマスエモですね。といっても先ほどのTMPとかとは毛色は異なる感じ。まさにポストロックという感じの音色でキラキラなギターが印象的な感じですね。ちょっとヘロヘロなボーカルの感じもまさにcap'n'jazzって感じでGood。

 

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曲紹介は1stアルバム「Some Kind of Cadwallader」の1曲目「Casual Discussion in a Dome Between Two Temples」です。多分一番わかりやすいのがこれ。僕個人的には2ndの「Pitfall」とか1stの「On Up」とか好きですけどね。

 

 

Animals As Leaders

現代に生きる最もテクニカルなギタリストの1人であるTosin Abasiが率いるバカテクプログレッシブメタルバンド、Animals As Leadersです。どんな批判もテクニックで黙らす孤高なその姿はまさしく百獣の王でハードコアなので紹介します。(は?)

 

結構来日はしているけど、正直好みドンピシャの音楽性ではないので先送りにしてるんですが、いつかは見てみたいなぁと思っているバンドですね。来日のたびにチケ代上がってるから、マジで早く見に行った方がいい。あとリッチー君は自慢しないでください、ブチギレてしまうので。

 

元々はTosin AbasiがやっていたRefluxっていうバンドが解散後、ソロアルバム出さん?みたいな感じで言われて始まったバンドでソロプロジェクト的な感じです。しかし、そのあまりのヤバさにあれよあれよと売れていき、今やDjent界隈から出てきたバンドとしては一番の出世株なのかなと思います。

 

時代としてもDjentがすごく注目を浴びていて、出るバンド出るバンドが売れていた時期でしたし、その中でもトップクラスのテクとあくまでインストバンドとして一線を画す感じがはまって確固たる地位を築いたのかなと思います。他のバンドは軒並み尻すぼみになっていってますからね…。

 

でまあ、8弦ギターを振り回すTosin Abasi自体のスキルは当然もう最強って感じなんですけど、もう1人のギターとドラムも超変態でバンドを下支えしているのも魅力の1つですね。特にドラムはクソキモい変拍子の中で細かいフレーズを入れながらグルーヴを生み出していて、それが脳みそ狂いそうになるぐらい気持ちいいですね。

 

音楽性は結構アルバムごとに異なっていて、初期はDjent系の曲が多いものの、メタル一辺倒でもない感じ、後期になるにつれていろんなジャンルを取り込んで最近のアルバムとかはジャンル分けできんような形容しがたい何かをやっています。でも、アルバム中絶対カッコいい曲が何曲かはあって、評価され続けていますね。

 

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紹介は悩みましたが、やっぱり1stアルバムの「Animals As Leaders」から「CAFO」にしました。開幕からテクの応酬って感じでいいですね。多分一番有名なのは3rdアルバムの「Physical Education」なんですけど、その辺まで行くともう少し穏やかな曲が多くなっています。あとは4thアルバムの「The Brain Dance」とか好きです。新譜だとMV出てる「Micro-Aggressions」とかバチギマってて好きです。マジでどのアルバムも聞きごたえあるので好きな方は全部聞いてください。

 

 

Heavy Heavy Low Low

ここにきてクソマイナーバンドが登場。アメリカで2000年代後半に活動していたカオティックハードコアバンドです。カオティックハードコアとはいっても当時ちょっとだけムーブメントになっていた、The Fall Of TroyThe Number Twelve Look Like YouRolo Tomassiなどのポップな感じのカオティックハードコアバンドですね。

 

正直そんなに聞き込んでいるわけでもないんですが…2019年くらいに再結成しての来日ということで結構個人的にはおおっ!って思ってたのでピックアップしました。アルバムは3枚とEPをいくつか出してて、2ndアルバムが有名なんですかね。2ndアルバム時点では初期のEvery Time I Dieのようなサザンロック調のフレーズ入りカオティックハードコアって感じ。でも結構めちゃくちゃやって結局ポップな感じがある…いやほんと説明がむずいんですけど、とりあえずカッケーことをやっています。

 

個人的には最後に出した3rdアルバムの方が好きで、こっちはそれなりに聞いてたかなって感じ。このアルバムはベースがマジでふざけてんのか?みたいなことをめっちゃやっててそれがポップさをより強調しています。カオティックハードコアとしてはショートチューンが多いんですけど、その中で一緒のことを全然やらず常に変態なことをやっているのがGood。ショートチューン連覇系のカオティックだとかの有名なステージパフォーマンスをするThe Chariotとか同系列かなと思いますけど、音源としては格段にこっちの方がカッコいいと思います。

 

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俺はこの曲が一番好きかなー。3rdアルバム「Turtle Nipple And The Toxic Shock」から「Supernova Ninja Surfers」です。途中のウニョウニョベースがキモすぎる。あとドラムのキメで曲調をガラッと変えていく様がめっちゃ心地よい。結構アルバム通して聴いていても聞き心地のいいバンドなのでこういうのが好きな人は聞いてみてください。超好きなバンドというわけでもないので書くこと少な目だな。

 

 

Drain

ようやくちゃんとしたハードコアバンドが来ましたね。今や現行USハードコアシーンの最前線を走っているDrainです。2020年の1stアルバムでも結構跳ねてましたけど、今年エピタフから出た「Living Proof」で一気に最前線まで躍り出た感じありますね。まあ実際カッケーしな。

 

元々Drainのメンバーは、メンバーが結構かぶってるGulchってバンドもやっていて、僕は結構そっちが好きで聞いてました。っていうのもDrainはクロスオーバーっていうオールドスクールハードコア×スラッシュメタルみたいなジャンルで、Gulchはカオティックさもあるパワーバイオレンスとかグラインドコアみたいな感じだったんですよね。マジでかっけえのでそっちもチェックしてください。解散しちゃったけど。僕はGulchの方が好きなので、Drainはぶっちゃけそこまで聞き込んではなかったんですけど、新譜はめっちゃ良くて今年結構聞いたかも。

 

Drainは先に曲紹介しましょうか。

 

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これですよ。先ほども言っていた今年リリースの2ndアルバム「Living Proof」から「Good Good Things」です。メロコア好きな人なら知ってると思うんですけど、メロディックパンクのレジェンドDescendentsってバンドの曲のカバーなんですけどヤバくないすか?勿論、アルバムの他の曲はもっとクロスオーバーとかモダンオールドスクールっぽい曲なんですけど、これだけただのイケてるオルタナでビビりました。ハードコアがルーツにありつつこういう曲もできると、なんかバンドとして懐があって良いですよね。

 

そもそもなんですけど、この「Living Proof」は他の曲も割とアルバム通して多彩さを見せつける曲が多くて、クロスオーバーや重めのビートダウン、そして現行のモダンオールドスクール等々、一貫したスタイルでやるというよりは、「こんなんも好きやろ?」みたいな感じでいろんな顔を見せてくるアルバムでクオリティめっちゃ高いですし、聞いてて楽しいです。

 

で、ライブの話なんですけど、このバンドは是非ライブ動画を見て欲しい。ハードコアのライブなのに海外の夏フェスか?みたいに浮き輪やビーチボール、果てはイルカの膨らますやつとかが飛び交っています。マジで意味不明。日本でもこの感じやったっぽいです。(まあ事前に縁者や呼び屋側からもそういうアナウンス出てたってのも大きいでしょうけど)

 

これ絶対に生で見たいし、多分次来るとしたらBloodaxeの本チャンのヘッドライナーとかで来るんだろうなと思うと今年の来日はマジで行くべきだったと思います。この手のハードコアバンドは小箱で見れるときに見るべきなんだよなぁ…。ハードコアdigしているオタクにも言っておきますが、初来日ってマジで超大事なので、好きなバンドの初来日はなるべく行くようにしましょうね。そのキャパ、向こうの熱量で次見れることはほとんどないのでね。(n敗したハードコアおじさんからの遺言)

 

 

Weezer

語る必要ないですね。アメリカのパワーポップというジャンルを作り出したオルタナロックのレジェンドです。オタクです。オタクが好きです。これ好きなオタクとしか仲良くなれないです。青いアルバムはみんな1回は見たことあるやつ。聞いたことないオタクは聞こう。

 

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1stアルバム「Weezer(Blue Album)」の「Say It Ain’t So」です。マジでオタクしかおらん。なのになんでこんなエモいんだ…。ぶっちゃけ最近の曲はそこまで好きじゃないけどBlue Albumは全曲最高なので知らんかったやつはマジで3周くらい聞いてくれ。ハマってるから。これに関しては言葉の説明は無粋なので曲を聴いて感じてください。(感じれなかったやつとは友達になりません)

 

ちなみにフジロックで来てたんですけど追加で単独やってたんすね。これ書いてる時に初めて気づいた。解散するまでにどっかで見たい。

 

 

Fiddlehead

来ましたボストンハードコアシーンから生み出されたスーパーオルタナバンドFiddleheadです。このバンドは結成までの経緯についても触れさせてもらいます。

 

ボストン(厳密には周辺の街を含みますが)はハードコアが結構盛んな街で色々バンドがいるんですけど、その中でも伝説として語られているバンドがいます。それがHave Heartって言いまして、2002年から2009年と決して長くはない活動期間にしてUSハードコアでもトップクラスの人気を得ることになります。解散ライブの映像も上がっているので是非見てください。

 

で、このバンドはボーカルのPatrick Flynnのカリスマ力が凄まじいバンドでもありまして、解散後もいくつかのバンドを立ち上げてそのたびに話題になっていました。まあ、あんまり活動が軌道に乗ったバンドはないんですが。

 

で、そのPatrickがHave Heartのドラムと立ち上げたのがこのFiddleheadなんですよね。しかもBasementっていうイギリスのエモ・メロディック系のバンドで活動していたギターも招いての結成。豪華すぎてヤバイ。で、1stアルバムが2018年に出るんですけどこれのクオリティが高すぎてめちゃくちゃ反響を呼ぶこととなります。元々はアルバム1枚作って終わる予定だったみたいなんですけど反響がでかすぎて、そのまま活動を続けることになって今年3枚目のアルバムが出てますね。

 

僕は後追いも後追いですがHave Heartめっちゃ好きで2ndアルバム「Songs to Scream at the Sun」は聞き込みました。1曲目「The Same Son」からの2曲目「Bostons」が最高なんですよね…。ジャケットもめっちゃ良くて、所謂オーソドックスなハードコアのバンドで一番好きまであります。

 

で、このFiddleheadも当然追ってて、1stアルバムリリース時はマジで聞き込みました。曲としてはオルタナなんですけど、ルーツにはハードコアがあって。NerdyだけどTough。結構ハードコアバンドの人がオルタナをやったりするのはあるあるなんですけど、メロディックパンクに寄ってたりすることが多い中で、シューゲイザーパワーポップ、Emoなんかの要素も取り込みつつ、オルタナにキレイに落とし込んでいるなぁという印象でめっちゃ理想的なスタイルでやってると思います。その後のアルバムも変わらずに良盤を出しているので全部聞いてほしい。ただ今年のアルバムとかは結構ゴリっと攻めてる印象なので、聞く人によってはちょっと選ぶかも?

 

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紹介は1stアルバム「Springtme and Blind」から「USMA」です。本当にきれい。これで僕は一気にやられましたね。1stアルバムが個人的には一番好きで、マジで完成度激高なので、オルタナ好きな人は是非全部聞いてみて欲しいです。

 

今回1日だけの来日公演で無理すぎたんですけど次あれば行きたいなぁ。でもPatrickが高校教師かなんかやってるって前見たので、長期間での来日とかは無理なのかもしれないですね…。

 

 

Their/They’re/There

90’s Emo好きなら全員が知っているといっても過言ではないMike Kinsellaが在籍していたゼアゼアことTheir/They’re/Thereです。まあもうMikeはいないですけどね…。

 

ただこのバンドはもう1人キーマンがいて、エモリバイバルの仕掛け人ともいわれるEvan Weissが在籍していてこちらは現在も活動中。彼は後述のバンドというか彼のプロジェクトの方で詳細は触れますが、エモリバイバルは彼なくしてここまで広まることはなかったともいわれていて、90's Emoとエモリバイバルのクロスオーバーという実はEmo界隈の中でも特異点的なバンドとなっております。

 

といっても僕自身、このバンド自体はそこまで好きというわけでもなく、見れたら見たいくらいの感じで、それこそ前回の来日とかは全然見れたんですけど、ちょっと渋っていかなかったり…。ただ、その後活動休止期間があって、メンバーチェンジが入り再結成、そこから来日や新譜リリースと今年積極的に活動しています。

 

音楽性はスタンダードなのはエモリバイバル、特にEvan在籍やプロデュースのストレートなやつ。でも、そこに美麗テクギターのメロディーがドーン!って感じでマスエモ感も出ています。このバンドはギターで有名なMikeが元々ドラムだったので、結構ドラムも変態で、変拍子や微妙なズレなどをうまく練り込んでいて、完成度高めですね。僕的には完成され過ぎてて「Emoはもっと粗削りな方がいいだろ!!」っていう過激派Emoおじさんを抑えきれずにそこまで好きってわけではないんですが…。でもEmo入門編としては聞きやすく、でもマスエモにも通じるテクさもあってちょうどいいバンドだと思います。

 

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おすすめは1stEP「Their/They’re/There」から「Their/They’re/Therapy」です。多分一番有名曲?Evanの声がよすぎる。彼のこともいろいろ書きたいのですが…後ろで書きます!

 

 

Blur

また出たよ、書く必要ある?バンド。知らんやつおらんやろって思うけど、意外と洋楽ロック触れてないとマジで名前も知らない人も日本人には多いので書きます。90年代オルタナバンドの最高峰、イギリスが誇るブリットポップの一時代を創り、自らで殺したBlurです。後述しますが、このバンドはスタンスが反骨精神溢れるのでハードコアです。

 

この自己紹介でまず「は?」って感じだと思うんですけど、詳しいこと書くと前後編で2つは記事書けるので端的に書きますね。90年代初頭というと、ロックシーンはNirvanaによって世界中でグランジブームが巻き起こっている時代です。で、これに対抗してイギリスの音楽シーンでは対抗するムーブメントを起こそうと画策が行われます。

 

そこで出てきたのがこのBlurと、みなさんも名前くらいは聞いたことがあると思いますOasisというバンドです。この2バンドがこれまでのUKロックの伝統を受け継ぎ「ブリットポップ」というジャンル(厳密にはメディアの売り込みでジャンルとして一括りにするにはどうなんだろうという見解もありますが…)が出来上がります。その後、ブリットポップグランジの衰退とあわせて世界的に人気が上がることとなります。

 

しかし、メディアでは中流階級出身のBlurと労働者階級出身のOasisを対立煽りすることで反響を呼ぼうとし、互いにいがみ合う部分が出てきたり、メディアからの追求に疲れ、Blurは人気絶頂の中、音楽性を大きく変え、USのムーブメントとして起こっていたオルタナティブロックを大胆に取り入れたアルバムをリリースし、自ら「ブリットポップは死んだ」と表明することとなります。これに対して、批判を受けると思いきや、これがさらに売れることとなり世界的に評価されるバンドへとステップアップすることとなります。

 

その後はバンド内の不和や、それぞれの仕事や他バンドとの兼ね合いで活動が一時止まりますが、不和の解決以後は、それぞれの活動ペースに応じて活動再開と活動休止を繰り返しながら現在までゆるっと活動をしているバンドなんですね。これ以上詳しいことを知りたい人は自分で調べてくれ、詳しい記事死ぬほど出てくる。

 

なので、彼らの音楽性は初期と中期以降で大きく異なります。初期はUKロック調な「ブリットポップ」と呼ばれる音楽性です。この時代もすごく良く、特に3rdアルバム「Parklife」は名盤だと思います。中期以降は5thアルバムの「Blur」にてアメリカのオルタナ要素を取り入れ、その後様々な音楽性を取り入れた実験的な要素が多分に含まれる音楽性で、これは音源ごとに異なる感じですね。僕はこの「Blur」にやられたんですよねぇ~。マジでカッコいい。

 

マイケミのところでも触れましたが、USとUKって言語化が難しいけど絶対に違う”何か”があるんすよね。で、そこの垣根を越えて融合を試みたバンドっての結構いるとは思うんですけど、成功しているバンドは少なく、それに成功したバンドだと思っています。聞いたことないオタクは5thだけでもいいので聞いてくれ。

 

あとはBlurといえば「OasisBlur論争」なのですが、僕は階級のアレとかはわからないのでぶっちゃけどっちも好きです。いやだってOasisカッケーやん。Don’t Look Back in Anger大合唱したいやん?でもUKからの脱却を試みたBlurのそのスタンスと、そのクオリティーの高さが本当にすごいし好きなので、どっちか選ぶならBlur派ですね。あとボーカルのDamon AlbarnのやってるGorillrazも好きなので…(ニチャア)(オタク)(キモ)

 

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Woo Hoo!!最高の始まり方すぎる。あとベースが最高なんだ…こんな音出してぇ。ということで5thアルバム「Blur」から「Song2」です。聞け。

 

 

Fall Out Boy

こちらもサマソニ来日組、書く必要ないやつ、Fall Out Boyです。ドラムがSECTっていう激ヤバStraight Edgeハードコアバンドやってるので、ハードコアです。もう何でもありです。(今更)

 

多分僕ら世代だとどっかしらで聞いたことあると思うんですけどそうじゃないですか?そうですよね?もう書かんで良くね?

 

まあ90's Emoの収束と共にPopシーンでその要素を持つバンドが出てきてEmo Popとか言われたりしてるんですが、その辺の文脈のバンドです。個人的にはマイケミとかと同じ立ち位置のイメージ。ボーカルが歌上手すぎて良くて、ライブはベースがめちゃくちゃでちゃんと弾けてないそんなバンドです。

 

2009年~2013年は活動停止してて、その後はまた活動してるんですけど、最近は活動停滞気味で音源リリースとかあんましてないと思う。2009年までのアルバムが大体最高です。これまでに紹介したEmoのバンドがピンとこない人もこのバンドだと歌モノで聞きやすいと思うので、知らなかったけどEmo興味あるよ~って人はここから入っても良いかもです。

 

僕は再結成後すぐに2013年のサマソニで来日してて、それ見に行ったんですけど、Patの歌上手すぎて最高~~~ってなってました。ベースは下手でした。

 

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曲紹介は、3rdアルバム「Infinity on High」から「The Take Over, The Breaks Over」です。僕のFOBはここから始まったんですけど久しぶりに聞いたらマジで良すぎて泣いた。(現在進行形で泣きながら書いています)

 

 

Covet

有名バンドが続いたのでお次はちょいマイナーバンド。Yvette Young嬢率いるオシャテクマスロックバンドCovetです!女1人ギター担いでキショキショオタクテクニカルギタリスト蔓延るマス/プログロック界隈に殴り込んでるのいかつすぎるのでハードコアですね。

 

Covet自体は2015年くらいから音源リリースとかして活動しているんですかね。出てきたときは結構衝撃で、このジャンル、結局CHON超えるバンド出てこんと思ってたけど、まさか女ギタリストで超えるバンドが出てくるとは…って感じでした。

 

でも個人的に、最初のEPと最初のアルバムが最後でその後は…うーんって感じで最近ちょっと心が離れているバンドです。結構最近の曲は暗めで、テクよりも間の魅せ方みたいなのをやっている感があって、まだこの若さでそこまでしんでもいいんじゃないかなぁっていう感じです。今年の新譜もそんなに…って感じだったので、今回の来日はまあいいかって思ってやめました。むしろ音源良かったら多分行ってたしな。

 

っていうのも前回の来日は行っていて(Polyphiaっていうバカテクバンドと帯同で来ていたのもあって)、その時のライブがめっちゃ良かったんですよねぇ~…。結構ライブは熱いライブをしていたので、僕好みでした。あとリズム隊がガチでカッチリ決めてたのも良かったです。Polyphia…お前のことやぞ)

 

多分今後ももう少し追うけど、この路線で続くようなら好きなバンドじゃなくなりそうなのですが…でも、テク系のバンド的にはメロディーセンスが抜群にいいので、ぜひ聞いてみてください。

 

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1stEP「Effloresce」から「shibuya」です。世界で一番クソなまちの名前からの世界で一番綺麗な曲の始まり。最強過ぎん?この頃の曲は結構華やかさがあって、超僕好みでした。この頃に戻ってくれ~。

 

 

Archspire

メタラーの皆さん、起きてください!メタルの時間ですよ!ということで、メタル少な目な紹介の中でピックアップ、カナダが誇る最凶最速テクデスバンドArchspireです。最凶最速なのでハードコアです。(?????)

 

このバンドはともかく速い。ギターも速い。ベースも速い。ドラムも速い。ボーカルも速い。(は?)いや、テクデスなら楽器が速いのはわかるじゃないですか。(わかってください)このバンドボーカルも速いんですよ。この手のジャンルってボーカルのテクニックは特殊な歌唱法をどれだけできるかみたいなところで見られるんですけど、このバンドはボーカルの速さもテク度を上げていて意味不明なところが好きです。テクデス界のRap Godです。もはや名誉なのかもわからんなこの称号。

 

あとテクデスは速くしすぎるあまり、音楽性がなくなることも結構ある話なんですが、Archspireは比較的ギターやベースが見せるメロディーラインが良いです。このバンドはベースもメロディーを奏でます。さっきからおおよそバンド紹介で出てこない字面が出てき過ぎて胸焼けしそうですね。僕もです。

 

もっと胸焼けしてもらうために曲を聞いてもらいましょう。

 

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わかりやすく速さが伝わるのはやはりこれでしょうか。3rdアルバム(discog見るまで2011年リリースのアルバムあるの知らなかった…)「Relentless Mutation」から「Involuntary Doppelgänger」です。マジでラッパーかなって速度で歌ってるのギャグだろ。後ろの楽器も最初から爆速で良いですね。あとはアルバムタイトルにもなっている「Relentless Mutation」って曲もベースがヤバすぎて聞いてほしいですし、この次のアルバムも良かったので是非聞いてみてください。

 

あとこのバンドは各楽器陣のPlay through動画見ると化け物しか出てこないのでおすすめです。全員機械だろ。Jared Smithテクデス界でも3本の指に入るベーシストだと思います。

 

 

Silverstein

またカナダのバンドですね。カナダが誇るスクリーモ界の重鎮、Silversteinです。2000年結成から大きなメンバーチェンジもなく(最初期を除けばリードギターが2回変わっただけ)20年以上活動を続けてるのはすごいですね。特にスクリーモのバンドでここまで長く活動し続けているバンドって他にないかも。

 

ただ、Silversteinは音楽性はかなりコロコロ変えていて、最近のアルバムは全然追えてないです。ので最近の話は書かずに行きます、なんか変なこと書いても嫌ですし。

 

僕は高校生の時まで追っていたので6thまで追っていて、6thがちょっと音楽性変わって売れ線にいった感じでそこから追わずって感じでした。でもそもそもスクリーモ老害ジジイ的には1stと2ndが最高なのでそこだけこすってればいい説もある。

 

特に2ndの「Discovering the Waterfront」はスクリーモ名盤TOP10に絶対入る超名盤なので死んでも聞いてくれ。頼むわ。

 

この2000年初頭のカナダのスクリーモシーンではこのSilversteinAlexisonfireっていう2大バンドがいて両バンドとも超売れっ子バンドとなりスクリーモシーンに大きな爪痕を残していますね。両バンドとも、確実に叙情系の影響を受けており、ハードコア節を感じるのが特徴でしょうか。USのバンドは結構メロコアの影響も大きかったりするんですけど、その部分が僕が両バンドとも好きだったのかなぁと思ったり。

 

まあ6thでロックに寄ってからはその路線(所謂ワンオク系)になって、まあ追ってないんですが。久しぶりに聞いてみるかぁ。

 

最近は大きい箱のアーティストになったイメージでしたが、今回は結構小箱での来日で悩みました(呼び屋は嫌いだったけど)が、まあ金とスケジュールの都合で普通に見送りましたね。

 

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2ndアルバム「Discovering the Waterfront」から「Smile In Your Sleep」ですね。同アルバムの「My Heroine」と二大人気曲なんですが、僕はこっちが好きですね。いやまあ両方いい曲ですが。疾走感はこっちがあるので好きなのだなぁ。マジで名曲。泣いています。(涙腺雑魚か?)

 

 

Angel Du$t

US現行ハードコアシーンのトップランナーTrapped Under IceTurnstileのメンバーが中心に結成している異色のハードコアバンドAngel Du$tです。

 

曲を聴けばわかるんですが、これがハードコアなのか?みたいな曲が多く、実際直近2作のアルバムはハードコアの域を出ている曲もありますが、ルーツはハードコアにあります。一応コンセプトとしてはBad Brainsって昔活動してた伝説的なバンドがいまして、そのバンドのスタイルっていうのはあまりにも独自過ぎて引き継がれていかなかったんですが、もしも現行シーンで活動していたら?的な感じらしいです。(なんかのインタビューで見た、朧気記憶&ガバ翻訳なので間違えてたらすんません)

 

実際、Bad Brainsの影響は初期の楽曲はめっちゃ見て取れます。でもそれを上手く現代風にアレンジしているのが見事。というかBad Brainsってマジで今いたとしてもめちゃくちゃ新しい音楽だよなと思わされます。そこへのリスペクト感じる楽曲とてもGoodですね。

 

なんだかんだUS現行ハードコアってなんかマッチョだし怖いしうるさいだけだし刺さらんわっていう人にこそ聞いてほしいです。ハードコアにもいろいろあります。(YOASOBIはハードコア)

 

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2ndアルバム「Rock the Fuck on Forever」から「Toxic Boombox」です。PV含めて形式的なハードコアをぶっ壊す感じ、良いですねえ。実際これリリースされてヤバすぎて、そのまま前回の来日言った記憶があります。謎に大阪なしで京都ありとかいう来日ツアーだったのもあったかな。フラっと見に行ってクソ楽しかった記憶。モッシュないハードコアのライブサイコ~~~~!!!!!

 

 

Bring Me The Horizon

今回は自身のキュレーションフェス「NEX FEST」での来日だった、今やUKロック界のスターBring Me The Horizonですね。ここまでくると誇らしいよ、俺…。

 

音楽性の変更について今回も様々なバンドで触れていますが、彼らは世界中で最も多くその煽りを受け、それを実力で覆したバンドといっても過言じゃないでしょう。

 

もともとはデスコアバンドとしてキャリアをスタートさせ、その後メタルコアバンドとして売れ線路線へ、そのままどんどん売れていった最中で、今度はオルタナティブロックバンドとして転向、これには往年のファンからもかなり物議を醸されたのですが、逆に一般層に大うけし、そのままどんどん売れていき、現行UKロックシーンの一翼を担う存在となっています。主人公かよ。

 

まあ実際、ボーカルのOliver Sykesのカリスマ性(と顔面の良さ)もあるでしょうし、楽曲センスの高さもありますし、トータルとして、バンドとして優秀だったということでしょう。僕自身、現在の曲が好きかと言われると好きではないですが、悪いとも思いませんし、これだけ売れてるのは素直にすごいと思います。まあ一部には頑なに現在のBMTHを許さない原理主義デスコアおじさんもいるようですが…。

 

一方で、彼らの初期、特にデスコア期の楽曲に触れないわけにも行けません。なんて言ってもデスコアの教科書的存在ですからね。当時、まだデスコアというジャンルは黎明期でしたが、結構メタルからの影響が大きくテク一辺倒なバンドがどちらかというと有利だった中で、それをリフワークのセンスや展開の魅せ方で勝負し、テクだけじゃなくてもデスコアができるということを提示したのはこのバンドだと思います。実際、以後デスコアで似たようなバンド結構出てきましたからね、成功したかはさておきとして。

 

また、デスコアではなくとも、メタルコアバンドなどでもBMTHの1stに影響を受けたとするバンドも多く、その影響力は計り知れません。そういう意味で、BMTHは本当に多くの人に影響を与えたバンドといえるでしょう。まあそのせいで、音楽性を変えたときにかなり批判されることとなったんですが…いわば麻枝准と同じですね。(え、違う?)(key牛ノルマ、達成__________)

 

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曲紹介も当然1stアルバム「Count Your Blessings」から「Pray for Plagues」です。いや結局お前も1stなんかいって声が聞こえそうですが、これが青春だしな。親の声より聞いたイントロ。陳もコピバンしてた。(俺は2ndのChelsea Smileだけやらされた思い出)俺これが見れるなら仕事投げうってでも見に行くんで、次の来日絶対やるって約束してくれません?

 

 

Jesus Piece

アメリカはフィラデルフィアが放つ超重量級戦車バンドJesus Pieceです。活動開始2015年なんすね。もうちょい活動してると思ってた。そう考えると超短期間でUS現行ハードコアシーンのトップランナーまで登り詰めているバンドですね。Veinとかと同じ感じかな。

 

僕自身JPはバンドの音源とかライブ映像は結構チェックしてますが、あんまインタビューやバックボーンについては見たことがなくて、あんまりどういうバンドなのか知らないんですよね。なので音楽性の方だけ話します。

 

音楽性は、一見割とよくある現行のビートダウン系のバンドかと思いきや、サウンドメイクがビートダウンとかに近いだけで、曲はモダンオールドスクールとSxE系のニュースクールのバンドを混ぜたみたいな感じで意外と新しいことをしているバンドだと思っています。ビートダウンって基本単調で僕はそんな好きではなくて、その中でも新しいことをしてたKnocked Looseだけ好きだったんですけど、そこと近しい印象ではあるかも。でも落とし方自体ビートダウンではないんで、もはやそことも違うまであるかも。とりあえず、デス/スラッジメタルの音で、ちょっと前の流行りのハードコアやったらこんな感じなったわってスタイルです。でも今のところ似たようなアプローチのバンドって出てきてないので唯一無二なのだなぁ。

 

あとこのバンドはライブ映像を見て欲しいです。多分一気に有名にしたのはThis Is Hardcore2017の映像ですね。

 

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音源紹介とずれるかもしれないけど、これは絶対見て欲しいので、このライブ映像を貼ります。マジでボーカルが怖すぎる。フロントマンのカリスマってライブ映像で見るとやっぱ大事だなって思いますね。また、この時はまだ活動開始2年で正式な音源リリースもなかった時代なのに、こんだけ盛り上がってるのもすげぇと思います。

 

まあ、この時のバンドは恐らく初の大舞台ということもあってパフォーマンスも神がかっているというのもありますね。TIHCの初出場の若手バンドの映像はVeinもすごかったりと見ごたえあることが多くて良いですね。この手の音楽が好きなら音源dig⇒現行のUSハードコアdigをしていくと面白いと思いますよ。ハマらんかったらオタクコアをdigってくれ。

 

 

Into It. Over It.

来ましたね。ゼアゼアのところで書いていたEvan Weissのソロプロジェクト、エモリバイバルの仕掛けバンドInto It. Over It.です。

 

エモリバイバル自体はAlgernon Cadwalladerのところで書き、火付け役がACということも書いていました。そのうえで仕掛け人?と思うかもしれないですが、火がついても大きくならなければブームにはならないですよね。ACが起こした火でアングラシーンで燻っていた新たなEmoの火を大きく焚きつけたのはEvan Weissなんですよね。

 

といっても僕自身、そこの文脈を事細かに把握しているわけではないんですが…。ただ、Evan Weiss自身は2000年前後からバンドキャリアを持っていて、2010年頃にそれまでの活動していたバンドがすべて活動ストップとなり、それと合わせてソロプロジェクトとしてスタートするのがInto It. Over It.なんですね。その後、先述のゼアゼアやPet Symmetryといったバンドと同時並行で活動する傍ら、同じくエモリバイバルの中でも重要なポジションを担ったYou Blew it!Annabelなどのプロデュースも行い、まさしく一大ムーブメントとしてエモリバイバルが確立するための土壌を築き上げたのがEvan  Weissということになります。

 

Into It. Over It.としては1年間毎週曲を作るというコンセプトで作られた「52 Weeks」というコンピレーションアルバムが2009年にリリースされ、キャリアスタートとなります。(Splitとかはその前に作ってたのがあるかも)

 

その後もEP3枚とアルバム4枚、コンピレーション1枚をリリースと比較的マイペースな形でリリースを続けつつ、Splitなどは相当の数リリースして、エモリバイバルの中枢を担うバンドなどをフックアップする形で活動していますね。

 

日本への来日も多く、僕は2016年のバンドセットとしての来日と、2018年のソロアコースティックセットでの来日の2回見ています。両方とも最高過ぎて今回も行きたかったんだよなぁ。実際、Into It. Over It.としてはソロプロジェクトなので、Evanの弾き語りの曲もあれば、ツアーバンド(今は一応正式にバンドメンバー?)と作る曲もあるって感じで、ライブもアコースティック編成でやることもバンド編成でやることもいろいろって感じのようです。(この辺あんま詳しくない、ごめん)

 

音楽性はストレートなEmo。ロディックなどとも近しい部分もある感じですが、あくまでルーツは90's Emoにある感じ。あとはEvanの芯のある、でも優しい声がそれに乗っかることで、超カッケーEmoに仕上がる感じです。

 

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俺はこれを紹介したくてこの記事書いたんや…。ということで、今年一番生で聞きたかった曲No.1こと1stスタジオアルバム「Proper」の「Embracing Facts」です。2分に満たない時間にEmoの必要なことが全部詰まっている最高の曲です。最初の入りからくぐもったボーカルが入り、一気にすべての楽器が入ったブチ上がる感じ。ストレートなEmoの曲だと本当に3本の指に入るくらいには最強だと思います。

 

これ以外にも同アルバムから「No Good Before Noon」「Midnight: Carroll Street」、「PROPER」などは良いですね。またアルバムとしては次のアルバム「Intersections」なんかは終始できの良い曲が並んでいます。特に好きなのは「The Shaking Of Leaves」かなぁ。

 

ちょっと今年の新譜はまだ聞き込めてないんですけど、ともかく音源は全体的に良い感じなので、Emo履修したい人、エモリバイバルが気になる人はここから入るのも良いのではないでしょうか?あと普通にシンガーソングライターとかが好きな人も弾き語りの曲はとっつきやすくて良いかなと思います。

 

 

Bullet For My Valentine

ここからは今月来日なので、厳密にはまだこれからライブのバンドですが、仕事的に休んでる暇がないので行けません。なのでもう書きます。悲しすぎる。

 

汁ライブで東久留米バンドがやっていたバンド、イギリス・ウェールズ出身のメタルコア/メタルバンドBullet For My Valentineです。といっても所謂今回紹介しているようなメタルコアとは異なり、楽曲としてはクラシックなメタルをやっていて、たまにブレイクダウンを入れるくらいのイメージではありますが。意外とこのスタイルのバンドって他にないですよね。

 

活動自体は1998年からで、表舞台に出てきたのは2004年~2005年くらいでしょうか。2000年代後半~2010年代初頭のメタルコア全盛期に活動をしていたので、メタルコアの文脈で語られることも多く、また、エモーショナルなメロディーも多分に含まれることからスクリーモとかの文脈に含まれたりもします。でも先ほども言っていたように、彼らの音楽は1980年代のスラッシュメタルや、それよりも前の時代のヘヴィメタル・ハードロックなどの影響が如実に表れており、泣きのメロディーもこの辺り由来の感じですね。まあこの辺はメディアとかレーベルのマーケティングとかもあるんでしょう。ただ、一応ブレイクダウンもちゃんと入れてあって、全然メタルコアとも違うというわけでもないです。この辺が難しいところですね。

 

僕が高校時代は全盛期で、メタルコアにあたるとまず彼らが出てきましたね。僕自身もめっちゃ好きだったし、大学時代なんやかんや2~3曲コピーした気がしますね。ギターはギターソロがかっけぇくてやりごたえありそうでしたが、ベースはクソ簡単だった。

 

最近も活動はコンスタントに続けてますが、あんまり音源追えてないので良いのかはわかんないですね。(雑魚)あとは、昔はBFMVの帯同でBMTHが来日してた時代もありましたが…先のとおり、今やBMTHの方が大きいバンドになりましたね。高校の時からだと考えられないかも…。

 

これも2013年のサマソニで来日してた時に見たんですけど、かっこよかったですね。思い出アリって感じで一応ピックアップでした。

 

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1stアルバム「The Poison」から「4 words (To Choke Upon)」です。クソ老害曲で申し訳ないけど、BFMVでかっけぇのはこれだわ。多分BFMVの曲の中で一番コアっぽいのはこれ。それでいてサビの歌メロがいいんだよなー。これだけ聞きに行きたい。

 

有名曲だと同アルバムから「Tear’s Don't Fall」や2ndアルバム「Scream Aim Fire」のタイトル曲「Scream Aim Fire」、「Waking The Demon」ですね。東久留米がやっていたのは確か3rdアルバムの「Your Betrayal」って曲だった。結構ニッチな選曲で渋い。

 

 

Pool Kids

これもっと来日するの早く知っておきたかった~。(そしたら無理やり旅程ぶち込んでたかも)

 

今やエモリバイバル~5th Wave Emo(これの説明しだすとまたややこしくなるので、エモリバイバルの延長線上の最新のEmoくらいの認識でいいです)の中でもメキメキと人気を伸ばしているPool Kidsですね。今ちょうどバンド的にも一番熱いタイミングでの来日なので、行ける人は行った方がいいです、マジで。

 

僕自身そこまで熱心に追えているわけではないですが、なんといってもエモリバイバルの中でも重要なポストを担っていたYou Blew It!のギター、Andy Anayaが在籍しているんですよね。最強。

 

YBI!はちょっと思い入れ強すぎて詳しくは書けないんですけど、エモリバイバルの中でも僕がトップクラスで好きなバンドだったので、その延長線上でPool Kidsは知っていて注目している感じです。

 

そしてフロントウーマンということでボーカルは女性が取っていることも大きな特徴ですね。まあEmo界隈では巨匠Rainer Mariaをはじめ、JejunePOHGOHなど女性Voのバンドはいますが、その系譜に位置づいています。

 

一方で、音楽性はマスエモ系で先ほど出てきたCovetや台湾のElephant Gymなど女性がフロントを務めるインストバンドの毛色もありますね。というか1stアルバムはもろそんな印象。ただ、昨年リリースの2ndアルバムはそこにYBI!節というか、「コレコレ!」っていうリフワークが載ってきて最高なんです。(多分1stリリースの後にメンバーチェンジでAndy加入なのかな?、この辺リサーチ不足です)

 

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まあもう聞いてもらう方が早いだろ。ということで2ndアルバム「Pool Kids」から「That’s Physics, Baby」です。タッピングマシマシのマスエモ感もありつつ、しっかりとリフでも聞かせて、そこに女性Voがのっかって最高のやつに仕上がってますよね。これ聞いてよいと思った人は今すぐ2ndアルバムだけでも通しで聞いて12/13-17の来日ツアー行ってください。

 

ちなみに呼び屋の人が書いてたけど日本で人気あんまないっぽいっすね。You Blew It!が本国に比べて異常に人気あったのになんでなんだ…。やっぱフィメールVoのEmoバンドってあんま支持されないんかなぁ…こんなにバチイケなのに。僕はフィメールVoのEmo好きなのでめっちゃ好きです。POHGOHとかもめっちゃ好きですしね。(来日行けんかったの未だに後悔してる)

 

 

Chin-A a.k.a. ギターうま男

日本出身、エストニア在住のギタリスト。BPMの悪魔。

 

鬱屈した高校時代、勉学を投げうって手にした超高速ダウンピッキングから繰り出されるリフ捌きで数多くのドラマーを殺害、数多のギター弦を切断している。また、「その曲遅ない?」の一言で課題曲を変更し、あまりの高難易度により自身と周囲のメンバーを涙と血の海に沈めるといった悪行を積み重ねている。

 

しかし、「クリーンパートに突入すると憤死する」「カッティングをすると指が千切れる」といった弱点も持っているため、こういった課題曲を投げつけることで撃退が可能。

 

またそれ以外にも、これまでの女性遍歴とインターネットによる歪んだ人格形成の影響から極度の女性差別意識を有しており、日夜インターネット上でミソジニー発言を繰り返し、九州地方出身のオタクをも震え上がらせている。そのくせ女から言い寄られるとすぐに落ちるらしい。今度はエストニアから帰国時に女を連れて帰ってくるのではないかと噂されている。

 

次回来日公演時には、Jason RichardsonのBeholdを一人で演奏してくれるらしいので期待して待っておきましょう。

 

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<楽しみにしています>

 

 

あとがき

書きすぎたわ。ちまちま書いてだけど、執筆に5日位かけました。もっとコンパクトにするつもりだったけど、好きなバンドのことになると、やっぱり文字がかさんでしまいますね。顔面Vになったとはいえ、一応これくらいのことは書けるくらいに、音楽好きもやらせていただいております。はい。

 

ちなみに、ハードコア系のバンドで気になるバンドとかで書きたかったのも結構いたけど、書くネタがそんなにないのと、書けるバンドだけでもこんだけになったのでやめました。SpeedとかCandyとかは書きたかったよね。

 

さて、本当に長くなりましたが、ここまで全部読んで、全部曲聞いてくれた人は酒おごりますよ(当然音楽トークには付き合ってもらいますが)。全部読まずとも、これ好きかもで、いくつかだけでも聞いてくれれば書いたかいがありますし、それだけでうれしいです。願わくば、それが好きなバンドになったり、それきっかけで未知のジャンルを聴く切っ掛けになればこの上ないって感じです。

 

結構いろいろなところで言ってますけど、音楽は幅広く聞く方が偉いとか、そういうのはないと思いますけど、幅広い音楽に触れることは確実に人生を豊かにはしてくれると思うので、損はしないと思います。1年間で数十時間、長い人は数百時間聞く中で、1時間でも2時間でもいいので、未知の音楽に触れるような聞き方を作れば、それだけで、大きく自分の聞くジャンルが広がったりもするので、この機会に、そういう音楽の聴き方をしてくれる人が増えればなぁと思います。

 

そして、来年も恐らく来日公演が多いので、ライブに行きましょう。どんな音楽でもライブで聞くのが一番、これは絶対そうなので、好きなバンドが来日したら行きましょう!会場で会えばお酒くらいおごります(これはマジ)。

 

あと、来年は面白いネタがあれば書いてもいいですけど、多分ないので、もう書きません。汁の皆さんで頑張って書いてください。

 

ほな。

 

(牛)